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PROJECT STORY
プロジェクトストーリー

開発プラットフォーム構築プロジェクト

カメラ本体でAI推論も実現。
監視カメラ技術の発展を牽引する開発キット制作の裏側

近年、様々な現場で監視カメラの導入が広がっている。その背景にあるのは、人工知能(AI)をはじめとしたテクノロジーの進化、それに伴う付加価値の増大だ。
例えば、逆光や暗い環境にあっても正確な顔認証が可能であれば、入退室する人物を正確に識別でき不審人物を逃さない。店舗において、顧客の性別や年齢、姿勢をAIが分析できれば、一人ひとりにパーソナライズされたサイネージ広告を出すことが可能となる。また、工場に設置すれば、非効率な作業の可視化や作業エラーの本質的な原因の特定も可能だ。
監視カメラ技術の進化は、今後我々の生活を大きく変えていく可能性を秘めている。
今回登場するのは、大手電機メーカーとともに、そんな監視カメラ開発プラットフォーム構築の一翼を担ったパソナの技術者たちだ。本プロジェクトはすでにクローズしているが、今回改めて、彼らに本プロジェクトの概要や当時の開発エピソード、プロジェクトを通して何を得たのか振り返ってもらった。

INTERVIEW MEMBERS

  • 石川 幸司 ISHIKAWA KOJI

    • 2016年入社。
      半導体などのハードウェア設計に
      長年
      従事。本プロジェクトでは統括

      マネージャーを務めた。
  • 藤本 昌平 FUJIMOTO SHOHEI

    • 2015年入社。
      本プロジェクトではグラフィック

      ドライバー周りの開発を担当。

      現場リーダーも兼任。
  • 伊藤 伸也 ITO SHINYA

    • 2020年入社。
      前職ではLSI関連業務に

      従事していた。その経験を

      買われ本プロジェクトに参加。

監視カメラに必要な機能を各社が自由に組み合わせ
製品化できるプラットフォーム。
初動1名ながらプロフェッショナルを集めチームを結成

藤本氏
このプロジェクトは、大手電機メーカーが音頭をとって進めたもので、監視カメラに必要な機能を各メーカーが自由に組み合わせて使うことができる、そんなプラットフォームを作るというものでした。LSIは大手電機メーカーが作り、私たちはLISを動作させるドライバ部分の開発に携わりました。例えば、動画を撮影する、人を検知するといった機能を監視カメラに実装するとして、それぞれの機能の核となる部分を開発したイメージです

パソナは2019年10月から今回のプロジェクトに参加。ただし、当初は石川氏1名のみだったという。

石川氏
実は初めは私一人でした。長年LSIに携わってきたので私が任されたのです。ただ、今回の開発はソフトウェア部分となり、私はハードウェア側が得意領域でした。そこで、ソフトウェア開発に精通した藤本に参加してもらいました。さらにその後、LSIの業務経験が豊富な伊藤もアサインするなど、この領域に長けた人材を集め、5名まで増やしてチーム化したのです

石川氏1名から始まった本プロジェクトは、石川氏の尽力によりチーム化して本格始動。彼らは本プロジェクトに向き合うことになる。

最大の特徴はカメラ本体でAI推論まで直接制御可能な点。
省電力化、高速化を実現

本開発の最大の特長の一つは、各種機能をソフト側ではなく、ハード側(つまりカメラ本体側)で直接制御する仕組みである点だ。ネットワークを介するのではなく、AI推論も含めAI自体をそのままハードウェア側で動かす。これにより省電力、処理の高速化が実現できる。

伊藤氏
高速化にはこだわりました。クライアントとも調整を繰り返し、高速化のためにどういったデータ形式にするかなどを詰めていきました

また、柔軟なカスタマイズが可能な点も大きな特徴の一つだ。

藤本氏
AIに関しては、モデルといわれる根幹の部分を入れ替えられるようにしています。これにより、例えば、人を認識することに特化したモデル、犬の認識に特化したモデルなどカメラで実現したいことにあわせてモデルを自由に変えられます。また、ある程度であれば、モデル自体を各社が作って入れることもできるようになっています

各メーカーはパソナが製造にかかわった開発キットを活用することで、省電力、高速処理でありながら、任意の機能を有した監視カメラを自社開発できるというわけだ。

開発渦中にコロナウィルスが拡大。物理媒体を使う開発ならではの苦労も

実際の開発はどのように行われたのだろうか。藤本氏に業務の一端を説明してもらった。

藤本氏
作業としては、例えばボードとパソコンをケーブルで繋ぎ、パソコン上でプログラムを書いてそのボードに書き込んでいきます。実行させるとボード側から出力された情報がパソコン側に表示されるので、状況を判断しながら期待通りの動きをする関数を作っていく、といった具合です。途中で動きが止まってしまったら、なぜ止まったのかをログを見て確認しながら調整します

作業にはボードなど物理的な媒体が必要になる。しかし開発始動からわずか数ヶ月後、新型コロナウィルスが国内で拡大。オフィスへの出社に制限がかかってしまう。

石川氏
開発スタート直後に新型コロナの影響で出社が難しくなってしまい、メンバーがそれぞれボードを自宅に持ち帰って作業せざるを得なくなりました。ボードの枚数には限りがあり、その点は苦労しました。自宅が近い人同士で使い回したり、期日を決めて持ち回りにしたりと工夫しましたね。ボードはデバッガーの分も必要ですし、うまくお互いで連携しながら進めていきました
藤本氏
ソフトウェア部分の開発だけであれば、リモートでも情報共有に大きな不便はなかったのでしょうが、物理媒体を使うので情報の伝達にも限界がありました。画面共有機能で状況を見せても、なかなか上手く伝えることができないのです。そこで、感染状況などを見ながら、徐々に定期で出社する日を設けて対応するようにしました。

やはりオフで集まるとコミュニケーションコストが大きく下がりますし、チームに一体感も出てきてよかったですね。大変ではありましたが、集中して自宅で作業する日と、出社日でコミュニケーションをとる日をうまく使い分けながら開発できたと思います

手厚い研修など未経験でも成長できる環境が大きな魅力。
トップではなくボトムの成長に注力する現場

開発キットの制作という裏方ながら、監視カメラの技術を牽引する一翼を担ったともいえる今回のプロジェクト。プロジェクトはすでにクローズしているが、今どのような感想を抱いているのだろうか。パソナ入社後、初プロジェクトとなった伊藤氏、リーダーに抜擢された藤本氏に聞いてみた。

伊藤氏
私は、近い領域を前職で経験してきたのですが、いざ開発が始まると経験したことがない作業も多く、毎日が刺激的なプロジェクトでしたね。新しい開発環境は純粋に楽しかったです。また、新型コロナウィルスの拡大によってリモートワークを余儀なくされましたが、オンラインでの付き合い方や仕事の立ち回りもいろいろ学ばせていただけた案件でした
藤本氏
技術面でいうと、グラフィック周りを触るのが初体験だったため、グラフィック領域のハードウェアとソフトウェアの関係性や仕組みを理解できたことは今後に大きく繋がる経験でした。また、クライアントとの折衝やそれに伴う社内調整にかなりしっかり入ったのもこのプロジェクトが初でした。

関係者をうまく巻き込み、ときには根回しもしながら、いかにしてプロジェクトを円滑に回すか、といったマネジメントの基礎部分を経験させてもらった案件でもあります。振り返ってみれば、この案件は自身のキャリアにとっても非常に有意義な体験でした

最後に今後の展望や現場の魅力を石川氏は、以下のように語ってくれた。

石川氏
このプロジェクトは解散していますが、実は同じチームでまた別のプロジェクトを動かしています。そして今後もプロジェクトメンバーを更に増やしていきたいと考えています。二人も大きな経験を得たようですし、これからは新しく入社される方々にも学べる環境をどんどん作っていきます。

パソナは研修環境も充実していますし、プログラム言語を学べるカリキュラムもある。その応用としてRaspberry Piを活用した研修などもあります。未経験でも安心してプロジェクトに入れる環境が整っていますし、私たちのメンバーのなかでも、前職は販売員をされていた方が今はプログラムを組んでいたりします。やる気があればどなたでも歓迎していますので、恐れずに入ってきていただければと思います

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