【インタビュー】これからの技術と雇用形態について。エンジニアの価値はどう考える?

パソナテックがこれまで出会ったエンジニアの、「今とこれから」を紐解くインタビュー企画第二弾。今回はフリーランスと取締役の二足のわらじで活動を続ける村岡さんにお話を伺いました。

エンジニアの「新しいスキルを身につけたい!」思いをカタチにできるよう、パソナテックでは様々な育成プロジェクトを実施してきました。
その度に、先端スキルをお持ちの講師やサポーターにご協力をいただいてきましたが、村岡正和さんもその中の一人です。

神戸を拠点とし、IoTという言葉がまだバズワードであった頃から、Web技術でモノを制御することに取り組んできた村岡さん。
このたび東京でお会いできるタイミングがあったので、それならお蕎麦でも食べながら…ということで、美味しい料理を頂きながらお話を伺ってきました。

※聞き手:寺岡幸二(株式会社パソナテック マーケティングコンサルタント)

村岡正和さん(フリーランス/神戸デジタルラボ取締役)

大学卒業後、地元農協にて経理電算処理を担当。その後、SIer・特許事務所勤務を経て、バスタイムフィッシュを開業。システム開発やコンサルタントとして活動する中、様々なIT技術系コミュニティにも関わり、自らも主宰。
2015年12月、株式会社神戸デジタルラボ取締役に就任。

クラウドの進化でIoTも新たなフェーズに。平目にはレモンの風味と粗塩で。

刺身盛り合わせ

刺身盛り合わせ

― まず最近の状況から伺いたいんですけど、今ってフリーランスと並行して、神戸デジタルラボ(以下、KDL。)の取締役になられてますよね?

あ、そうなんですよ。KDLって神戸では独立系では最大のIT企業としてブランド持ってるんですけど、ひょんなことから、社長から「新規事業から会社変えたい」という話を頂いて。なんかやってくれと。

社長さんのステッカーいただきました

社長さんのステッカーいただきました

― すっごいざっくりしてますね。笑

まぁ新規事業ってそういうの多いので。笑 じゃあ、ってなって。技術顧問になったんですよ。
で、当時はIoTってワードがやっと普及し始めてきたトコで。IoTやりましょうと。

― 技術顧問とかIoTとか、時流ですね。

そうそう。で、半年くらい顧問やってたら、今度は「事業部持って欲しい」と。取締役やってくれと。フリーとしての活動があったので、ちょっとどうしようかなと悩みました。

それじゃあ社外取締役でどお?と。それもまた時流なんですけど。笑
フリーの活動もやっていいという話で、まぁフリーで一人でやるのもしんどいし、じゃあやります、ってなりました。

― じゃあ今、事業部を持たれてるんですね。

まぁ事業部というか、社内スタートアップ的な感じなんで、「事業創造係」みたいな名前にして、事業部長じゃなくて、係長。笑
2年経って、今やっと黒字が見えてきた感じですね。周りの企業を見てても、IoT関連の事業ってまだまだPoC(Proof of Conceptの略。概念実証のこと。)を回してなんとかやってる感じですけど。ウチは一応やれてる感じかな。

KDLがIoTやってるってのは関西圏ではかなり認知取れてきたんで、ブランディングにはつながってるんじゃないですかね。

― 村岡さんってWeb技術で早くからIoTに取り組まれてるイメージがあるんですけど、やっぱり今もWeb技術なんですか?

Webというか、クラウドですね。今うちでもディープラーニングやってて、Keras(Pythonベースのニューラルネットワークライブラリ)とか使ってるんですけど、もうね、今の時代Kerasも必要なくなってる感じありますね。Python自体とか。

MicrosoftのCustomVisionとか、かなり優秀で。これ、ちょっとした営業用一発芸なんですけど…(ごそごそ) これ何か分かります?

ネギの写真01

― …ネギですかね?

そう、青ネギ。

ネギの写真02

2枚目、これもネギ。でもちょっとなんか違う。

ネギの写真を撮影

で、このアプリで写真撮ると…

判定結果

黒斑病って反応が帰ってくると。

― これ、村岡さんが何万枚とか学習させた結果なんですか?

そこなんですよ。これ、Azure Custom Visionがベースなんですけど、たった数枚の画像を追加学習させただけで、病名判別できるんですよ。結構短時間で良い性能出ますよ。

これね、学習にかかった時間、たった15分。

― 早っ!ちなみにいろんなサービスを触った結論が、Custom Visionだったんですか?

ディープラーニング系のツールが出たらだいたい試すんですけど、まぁその中でも“専門性がなくても扱いやすい”のは、Custom Visionが一番じゃないかな。ネットワークモデルとか組まなくてもある程度の精度を出せるので。

突然のフリーランスと派遣会社の使い方。鶏レバーも突然に

お店の方が「鶏レバーあるんですけど」と出してくれました

お店の方が「鶏レバーあるんですけど」と出してくれました

― いろいろな最新技術に取り組まれてますけど、キャリア的にはどんな歩みだったんでしょうか?

大学出てSIとか転々としてたんですけど。当時って、今で言うブラックとかのレベルじゃなくて、○日間サーバールーム寝泊まりして作業とか。苦笑

で、体壊す前に辞めようと。当時、「30歳SE引退説」とかあったじゃないですか。

― ありました。笑

僕、あれ真に受けてて。笑 このままではダメだと。なんとか人生をゆっくり過ごせる方法はないかと。

その頃って第一次安倍政権の時で。安倍首相が「知財大国日本」って言ってたんですよ。
これからは知財だ!って空気が蔓延したんで、「特許事務所行こう!」と。僕、素直なんで、これなら楽できると思って。笑

で、特許事務所に就活するんですけど、未経験の業種なんで、なかなか決まらない。なので就活期間中の仕事として、パソナテックに登録したんですよね。

― え。パソナテックから紹介受けてたんですか?

はい。ベンダーさんを紹介してもらって開発やってました。前のSIに比べたらすごい健全な職場環境でした。笑

紹介予定派遣で社員登用しますよ、とも言われたんですけど、特許事務所行きたかったので。それでなんとか一社、特許事務所から採用貰って入社したんですよ。

そしたらもう、すぐ辞めたくなっちゃって。

― 全然文化違いそうですもんね。

全っ然、違う。コンサバすぎ。

もう3ヶ月位で辞めたかったんですけど、履歴書にケチつくのも嫌だったんで、1年は頑張ろうと。で、1年やって辞めました。
それで、辞めた翌日に気がついたんですけど…辞めるのに一生懸命で、いざ辞めたらやることがない。笑

― え、もしかして…。

だったらフリーになろうかなと。笑 その時、もう一回パソナテックに電話しようかとも思ったんですけど、まぁ電話はいつでもできるから、まずはフリーでやってみようかなって。フリーランスを名乗ってみたい!とも思ってましたし。笑

― 派遣会社の使い方がセーフティネットですね。笑

フリーでダメだったら電話すればいいやぁ、って。そこから10年以上フリーでやってますからね。まぁしんどかったこともあるけど、やればできるんですよ。笑

わりと行き当たりばったりの人生なんですけど、派遣は実はありがたかったですね。

新規事業に必要な”変えたい”思い。手打ちそばには“ごまくるみ”

ざるそば(ごまくるみダレ)

ざるそば(ごまくるみダレ)

― 今、IoT以外に取り組んでることって何かありますか?

Microsoft HoloLensとかですかね。MR。(複合現実。VRやARの派生系)
KDLがHoloLensの開発パートナー認定を取得して、新規事業としてソリューション開発してますね。

― 医療分野とかでの活用ですか?

あのね。製造業で面白い動画あるんですよ。これ。

※音声が出ますのでご注意ください

HMD上で実際の工場内に設備配置のシミュレーションしたり、コミュニケーション取ったり。これにすごい可能性感じてて、これをベースに新規事業やってたりします。

― そういった新規事業の立ち上げって、いつ頃からお手伝いとかされるようになったんですか?

ビジネスパートナーにコンサルタントがいて。彼がIT分野が弱かったんで一緒に動くことが何回かあったんですよ。それと通じて自分もコンサルティングをやるようになった感じですね。

― その時、メンバー育成とかも併せてやってますよね。

新規事業に取り組む時、チームビルディングするじゃないですか。その時、できるだけ「何かを抱えてる若手」とか見つけて引っ張ってきますね。やっぱり変えたいって思ってることって大事なので。

で、徹底的に考えさせる。やり方は教えない。お客さんにどう価値提供できるか?お客さんに認められる価値とは何なのか?を、徹底的に自分で考えて実践させる。

2年経って、今そのメンバー、社内LT大会で優勝するくらいになりましたよ。
「この会社にとって、これからIoTがいかに必要か?」を説いて。上の人間が言わない事を全部代弁してくれたので優勝、みたいな。笑

IoTとか必要にしてる会社って、非IT企業じゃないですか。そこには要件定義できる人なんていなくて。言われた要件まとめるSIとかじゃ認めてもらえない。
そのお客さんが何を必要としてるか?に答えられることが、一番大事なんじゃないですかね。

さいごに

― 最後に、フリーランスの活動と、人材育成も含めた事業活動と。今後のご自身のキャリア的には、どちらかとか並行してとか、どうお考えですか?

フリーで「やりたい事」はありつつ、新規事業とか育成とか、周りの方からは「やれる事」と見ていただけるものがあるのも確かなので。

ただやっぱフリーでは活動していたいですかね。取締役とかもやってますけど、自分にはやりたい事に集中できる働き方があってると思ってますよ。そりゃあ10年フリーやってるんでね。どうしても。笑

今回のお店「手打ち蕎麦バル 蕎麦人(ソバット)」

東京都千代田区内神田3-10-1 大木ビル B1F
03-6206-9876

神田駅すぐ、地下で間接照明がおしゃれな店内で、こだわりの料理がいただけます。
地酒や焼酎と併せて、毎日手打ちするお蕎麦を堪能できるのが嬉しいお店です。

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