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ITエンジニアになるには?キャリアチェンジに役立つ資格やあると良いスキルも紹介

この記事ではITエンジニアへのキャリアチェンジを目指す方法と、その際に役立つ資格について解説します。また、ITエンジニアとして活躍するためにあると良いスキルも紹介するので、ぜひ今後のキャリアについて考えるときの参考にしてみてください。

ITエンジニアになるには?キャリアチェンジに役立つ資格やあると良いスキルも紹介

この記事ではITエンジニアへのキャリアチェンジを目指す方法と、その際に役立つ資格について解説します。また、ITエンジニアとして活躍するためにあると良いスキルも紹介するので、ぜひ今後のキャリアについて考えるときの参考にしてみてください。

キャリア

2022/04/17 UP

ほとんどの人が携帯端末としてスマートフォンを選ぶ時代を迎え、インターネットをはじめとするテクノロジーはすっかり身近なものになりました。ITの仕事に興味をもち、「どうすればITエンジニアになれるのだろう」と考えている人もいるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではITエンジニアへのキャリアチェンジを目指す方法と、その際に役立つ資格について解説します。また、ITエンジニアとして活躍するためにあると良いスキルも紹介するので、ぜひ今後のキャリアについて考えるときの参考にしてみてください。

ITエンジニアになるにはどのような方法がある?

ITエンジニアとして働くために、特別な資格は必要ありません。また、社会のデジタル化が進むなかで、IT関連の人材は不足傾向が続いています。ITエンジニアは誰にでも「なれる」チャンスがあり、ニーズも高い職業の一つだといえるでしょう。

しかし、やる気だけでITの世界に飛び込んでしまうと、あとから苦労するかもしれません。まずは、しっかりと活躍できるITエンジニアになるまでの、一般的な道のりについて説明します。

高校生や大学生からITエンジニアになる

これから就職を目指す学生にとっては、ITエンジニアの社会的ニーズの高さが有利に働くでしょう。大学で情報系を専攻している人や、IT系の専門学校で学んでいる人なら、そのままIT系の企業に就職できる可能性が高いと考えられます。そうでない場合でも、適性がある人ならITエンジニアとして採用したいという企業は少なくありません。

とはいえ、ITエンジニアは実力主義の傾向が比較的強い職種です。また、業界そのものの変化も非常に激しく、新しい技術が次々に登場します。最前線で活躍を続けるためには、業界のスピード感についていけるだけの実力が求められるでしょう。資格取得を目指すなどして、早いうちから基礎的な知識を身につけておくのが堅実です。

社会人がITエンジニアになる

すでに社会人として働いている人にとっては、「今からITエンジニアになるのは大変そう」というイメージが強いかもしれません。しかし、ひとくちにITエンジニアといっても、仕事の内容はさまざまです。経験を活かせるジャンルをみつければ、キャリアチェンジ後も活躍できる可能性は十分にあると考えてよいでしょう。

例を挙げると、何を得意とするかによって、ITエンジニアには次のような仕事もあります。

・Webサイトを改善して集客力を高めるなど、マーケティングの経験を活かせる仕事

・ネットワーク環境のメンテナンスなど、ハードウェアが中心となる仕事

・ビッグデータの活用など、ビジネスの知識や学術的な発想が求められる仕事

ITエンジニアへのキャリアチェンジでは、目指すべき「エンジニア像」を明確にしておくことが大切です。これまでの経験を棚卸ししつつ、これから伸ばしていきたいスキルや、理想の働き方なども含めて考えてみましょう。

ITエンジニアを目指す際に役立つ資格は?

ITエンジニアを目指す際に役立つ資格は?

ITエンジニアとして働くために必須の資格はないとはいえ、取得しておけば有利な資格は多数あります。なかでも「情報処理技術者試験」と呼ばれる一連の試験は、ITエンジニアに求められる能力があることを証明するのに適したものです。国家試験の一つとして位置づけられており、ITの能力を客観的に評価するための指標として広く活用されています。

また、試験問題の質が高い点も、同試験にチャレンジするメリットといえるでしょう。シラバスを指針として学習することで、基礎から実践までさまざまな知識を習得していけるためです。ここでは、情報処理技術者試験に区分されるもののうち、取得を目指しやすい2つの試験について紹介します。

ITパスポート試験

「ITパスポート試験」は、ITを「利用・活用する人」に求められる知識があることを証明できる試験です。エンジニアリングばかりでなく、セキュリティやプロジェクトマネジメント、経営戦略など広範囲にわたる基礎知識が問われる試験内容となっています。すべての社会人と、これから社会人になる学生を対象とする試験です。

本試験にチャレンジすれば、ITエンジニアにとって欠かすことのできない基礎知識が身につくでしょう。また、たとえITエンジニアにならなかったとしても、合格を目指して学んだことはITを用いるさまざまな仕事に役立てられます。

基本情報技術者試験

「基本情報技術者試験」は、ITエンジニアとしての基本的な知識と、それらを活用できる能力があることを証明できる試験です。ITパスポート試験がITを利用する人を対象としているのに対し、本試験はITの「技術者」を対象としています。出題範囲はITパスポート試験と重なる部分が多くなっていますが、エンジニアリングに関するより深い内容について出題されるのが特徴です。

本試験は誰でも簡単に合格できるとはいえないものの、本気でITエンジニアを目指すならチャレンジする価値は大きいでしょう。「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれており、ネットワークやデータベース、セキュリティなどのスペシャリストを目指す人にとっても必要となる基礎を固めるのに役立ちます。また、本試験に合格したあとは、次のステップとして「応用情報技術者試験」という上位の試験に挑戦することも可能です。

ITエンジニアにあると良いスキルは?

ひとくちにITエンジニアといっても、その仕事内容はさまざまです。そのため、ソフトウェアの設計やプログラミングのような、開発に関するスキルばかりが求められるとは限りません。

ここからは、ITエンジニアとして活躍するために「あると良い」スキルについて説明していきます。

新しいことに挑戦する力

新しいことへのチャレンジに抵抗を感じない人は、次々に新技術が登場するIT業界で活躍するための素養をすでに1つ備えているといえるでしょう。反対に、「IT」と聞いただけで苦手意識をもってしまう人にとっては、ITエンジニアは難しい職業かもしれません。

ITエンジニアは、テクノロジーを活用した新しいシステムを構築し、社会に「提供する側」の役割を担う仕事です。まだ触れたことのない知識や技術に興味をもって積極的に吸収していくような、挑戦し続ける姿勢が大切だといえます。

コミュニケーション能力

ITエンジニアは、「ひたすらパソコンに向かって各自の仕事をこなせばいい」というようなイメージを抱いているとしたら、少し違うかもしれません。ITシステムの開発は、チームワークで成り立っていることが多いからです。そのため、ITエンジニアにはある程度のコミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーション能力とは、例えば日々の打ち合わせや意思疎通のための「話す力」や「聴く力」です。メールやチャット、その他ドキュメントなどを通したコミュニケーションでは、「書く力」と「読む力」も大切になるでしょう。

また、顧客や協業先との関係によっては、あまり技術に詳しくない人とやりとりする機会も少なくありません。相手のニーズを理解したり、自分の意見や考えをわかりやすい言葉で伝えたりするための努力ができる人は、ITエンジニアとしての適性が高いといえます。

集中力や論理的に考える力

ITを活用したシステム開発では、黙々と作業に取り組む集中力も欠かせません。システム設計やコーディングでミスや見落としに気をつけたり、複雑なプログラムのなかからエラーの原因を突き止めて修正したりする必要があるからです。ときには何日にもわたって、一人で長時間パソコンに向かうこともあります。

さらに、論理的に考える力があれば、ITエンジニアとして貢献できる範囲も広がるでしょう。開発プロジェクトを成功させるには、さまざまな課題を解決しながら仕事をこなす必要があるためです。

求められる機能や性能をどうすれば実現できるのかを考えながら、納期を守るために計画的に仕事を進めなければなりません。ITエンジニアには、粘り強い集中力と論理的思考が求められるといえます。

ITエンジニアになるなら考えておきたいキャリア形成

ITエンジニアになるなら考えておきたいキャリア形成

ITエンジニアは、「なってから」も勉強しだいで成長を続けられる職業です。ITエンジニアを目指す際には、自身のキャリアについて考えておくことも大切でしょう。

例えば、自分の強みをさらに活かせる仕事内容へとキャリアアップしていくプランが考えられます。スペシャリストを目指すなら、実務経験を積みながら専門性を高めていく必要があるでしょう。チームを引っ張っていけるような存在を目指すなら、マネジメントについて学ぶことが求められます。あるいは、フリーランスとして働くことを目標にする、ワークライフバランスを充実させていくというのも一つの考え方です。

いずれにしても、キャリア形成についてすべて一人で考えようとすると、不安を感じることもあるかもしれません。そのような場合は、キャリアコンサルタントに相談して客観的な意見をもらうことも検討してみましょう。

なお、ITエンジニアのキャリアパスについては、こちらの記事も併せてご覧ください。
【職種別】エンジニアのキャリアパス例を一挙紹介!

理想のITエンジニアを目指して今できることからはじめよう!

ITエンジニアは、テクノロジーが浸透した現代社会に欠かすことのできない仕事です。誰でもITエンジニアを目指すことはできますが、資格取得にチャレンジするなどして基礎を固めておけば活躍の場はさらに広がるでしょう。

また、ITエンジニアを続けるには自身の適性を見つめ直すとともに、キャリア形成について考えることも大切です。理想のITエンジニアを目指して、今できることからはじめてみてはいかがでしょうか。