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IoTエンジニア向けの資格を紹介!取得するメリットや適性とは

IoTエンジニアが資格を取得する有効性やメリット、IoTエンジニアにおすすめの資格を紹介します。今後、IoTエンジニアとして活躍したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

IoTエンジニア向けの資格を紹介!取得するメリットや適性とは

IoTエンジニアが資格を取得する有効性やメリット、IoTエンジニアにおすすめの資格を紹介します。今後、IoTエンジニアとして活躍したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

スキルアップ

2022/04/17 UP

日常生活の利便性を高めるIoT技術の開発では、専門分野に特化した知識やスキルを持つIoTエンジニアが活躍しています。IoT分野に携わるためには、IoTエンジニアとしての能力を証明できる資格を取得するのが有効です。

この記事では、IoTエンジニアが資格を取得する有効性やメリット、IoTエンジニアにおすすめの資格を紹介します。今後、IoTエンジニアとして活躍したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

なお、IoTエンジニアという職業について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
IoTエンジニアとは?仕事内容や求められるスキルを解説

IoTエンジニアが資格を取得するメリット

たとえ資格を持っていなくても、IoTエンジニアとして働くことは可能です。しかし、資格を取得すれば、IoTエンジニアとして活躍する際に大きなメリットが得られます。ここでは、資格取得のメリットについて具体的に解説しますので、どのような場面で役立つのかに理解を深めましょう。

求められる知識やスキルを証明できる

IoTエンジニアは、専門性の高さだけでなく幅広い知識やスキルを身に付ける必要があります。また、業務によって求められる能力は異なるため、どのような能力を身に付けているのかを示す必要があるでしょう。

IoTに関連する資格を取得すれば、IoTに特化した知識の証明や、取得した資格の種類によってどのような能力に特化しているのかをアピールできます。基礎的なことから応用に活かせる知識などを、正しい情報で習得できるだけでなく、第三者に示すことが可能です。

IT関連の資格は多数ありますが、IoTに特化した資格は現状それほど多くありません。今後もさらなる発展が期待される技術のため、早期取得によって高評価につながるだけでなく、採用面接でも有利になる可能性が期待できるでしょう。

現場での活躍が期待できる

エンジニアという職種はさまざまな状況での対応力が求められることから、実務経験の有無を重要視する傾向にあります。そのため、実務経験の浅い人からすると、IoT関連の業務に携わることはハードルが高く感じられるかもしれません。

しかし、資格を取得することで、どの程度の知識レベルなのかを客観的に示すことが可能となり、現場に活かせる能力の証明につながります。たとえIoTエンジニアとしての経験が浅くても、今後さらなる市場拡大が見込まれるIoT技術において、信頼度の高い知識を有する人材として重宝される可能性があります。

また、すでにIoTエンジニアとして従事している場合でも、資格の有無によって業務への貢献度は変化します。IoTにおける客観的な知識レベルの評価が可能となり、資格を持っていないエンジニアよりも業務の幅を広げられる可能性が高まるでしょう。

IoTエンジニアにおすすめ!3つの資格を紹介

IoTエンジニアにおすすめ!3つの資格を紹介

ここでは、IoTエンジニアを目指す際に役立つ資格を紹介します。資格の概要や特徴などを解説しますので、どのような業務に活かせるのをイメージしながら読み進めましょう。

IoTシステム技術検定試験

「IoTシステム技術検定試験」は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)主催の資格です。IoTシステムの構築において、技術者の対応力向上を目的とした資格であり、IoTシステムの構築や活用に求められる知識などの習熟度が試されます。

試験は「基礎」「中級」「上級」の3段階に分類されており、基礎的知識の認定や実践的な専門技術の認定を受けられるのが特徴です。合格した試験に応じて「IoTアドバイザ(基礎)」「IoTエキスパート(中級)」「IoTプロフェッショナル(上級)」に認定されます。

勤務先で求められる能力に応じて受験するレベルを選べますが、上級検定には受験資格があることに注意が必要です。

【上級検定の受験対象者】

・「IoTシステム技術検定(中級)」に合格している

・情報処理学会による「CITP(認定情報技術者)」を有している

・早稲田大学が代表校として実施している「スマートエスイー」修了者

試験前の対策には、検定の公式テキストやMCPC認定校での対策講座の活用が有効です。しかし、中級以上になるとシステム構築への実践的な技術力が必要になるため、実務経験を積みながら取得を目指すとよいでしょう。

IoTシステム技術検定試験では、IoTシステムの構築といった実践的な能力が試されます。そのため、技術的な知識やスキルの証明に役立てたい人におすすめです。

IoT検定

IoT検定は、複数の団体や有識者で構成されたIoT検定制度委員会による民間資格です。企画や開発、マーケティングなど、IoTに関して網羅的な理解が求められる試験のため、提供者とユーザー両方の視点による知識に理解を深める必要があります。

資格証明書は後日の郵送ですが、試験後すぐに結果を確認できるため、転職活動やプロジェクトへの参加など、知識やスキルの証明を急ぐ際にも役立つでしょう。

現行の検定は以下の2つです。

・IoT検定ユーザー試験 パワー・ユーザーIoT-PU(一般ユーザー向け)

・IoT検定レベル1試験 プロフェッショナル・コーディネータIoT-PC(プロフェッショナル向け)

ユーザー試験とレベル1試験は、IoTプロジェクトの推進に関連する能力が試されます。そのため、技術者だけでなく、IoTの普及活動に携わるビジネスパーソンにも役立つ資格といえるでしょう。

なお、本格的な技術者を対象としたレベル2、レベル3の試験も今後開始される予定です(2022年3月現在準備中)。

IoT検定の試験概要について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
IoT検定とは?各レベルの試験内容と対策、申し込み方法を徹底解説

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

IoTを含む組み込みシステムに特化したエンベデッドシステムスペシャリストは、IPA(情報処理推進機構)が認定する難易度の高い国家資格です。社会的信用度の高い資格であることから、合格すれば上流工程を任される、あるいは将来的なキャリアアップに役立つ可能性も考えられるでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリストの仕事は、クライアントの要望にかなうシステムを構築するために、チームを組んで作業するのが一般的です。そのため、組み込みシステムにおける専門知識だけでなく、開発環境の整備といったチームの管理能力も試されます。

特定領域における高い専門性は、品質への信頼が高くなるだけでなく、ライバルとの差別化という面でも有効です。IoTの普及が見込まれる今後の市場において、新規開発を検討している企業からの評価も期待できるでしょう。

IoT技術によるサービスやデバイスなどは今後もさらに適応領域を広げ、より高度なシステムが求められることが予想されます。専門分野に特化した人材の需要は高まるだけでなく、将来性のあるキャリア形成が実現できるかもしれません。

エンベデッドシステムスペシャリストについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
エンベデッドシステムスペシャリストとは?取得するメリットや難易度

IoTエンジニアとして資格以外に求められる適性とは

IoTエンジニアとして資格以外に求められる適性とは

IoTエンジニアとして活躍するためには、業務を遂行するうえで重要なことを理解し、プロジェクトを成功に導かなければなりません。ここでは、資格の取得以外で重要と考えられる適性について解説しますので、現場での業務にお役立てください。

協調性のあるコミュニケーション能力

IoTシステムの開発ではさまざまな技術や能力が必要なため、基本的にはあらゆる分野の担当者とチームを組んでプロジェクトを進めていきます。プロジェクトを成功に導くためには、協調性のあるコミュニケーション能力が不可欠です。

営業担当者やクライアント、ハードウェアエンジニアなど、専門性や行なう業務はそれぞれ異なります。担当分野が異なれば知識レベルにも違いがあるため、関係者同士の意見に理解を深め、相手に合わせてコミュニケーションを取るとよいでしょう。

柔軟性と忍耐力

IT業界は日々進化を遂げており、新たな技術が次々と開発されています。これまでのやり方にこだわるのではなく、新たな手法で柔軟に対応することで、より高品質のシステムを生み出せる可能性が高まるでしょう。

また、納期までに製品を完成させなければならないため、頻発するエラーと長時間向き合うことも予想されます。あらゆる手法を試しながら、忍耐強く作業を続ける体力も不可欠です。

発想力やビジネスセンス

IoT開発は比較的新しい分野であることから、すでに製品化およびサービス化されているものがすべてではありません。そのため、インターネットとモノをつなげる市場は、今後より一層開拓が活発化するでしょう。

市場開拓のなかで利便性の高いIoT製品を生み出すためには、多くの人の要望をかなえられるような提案が求められます。依頼通りに作り続けるだけでなく、先を見通して自らが思考を凝らせるビジネスセンスが必要です。

IoTエンジニアを目指すなら資格取得で活躍する幅を広げよう

IoTエンジニア向けの資格を取得すれば、IoTに関連する知識やスキルの証明が実現します。たとえ実務経験や大きな実績がなくても、IoTに関連する仕事に携われる可能性は高まるでしょう。

また、他のエンジニアとの差別化につながるため、上流工程に携わる機会を得られる可能性も高まります。業務の幅を広げられることから、キャリアアップやキャリアチェンジを目指す際にも有効です。

IoT業界において、専門分野に特化したIoTエンジニアの市場価値は、今後より一層高まると予想されます。将来性のある業界で活躍し続けるためにも、IoTエンジニア向けの資格を取得してみてはいかがでしょうか。