IoTエンジニアとは?IoTシステムの将来性や必要な技術・スキルを解説

IoTエンジニアとは?IoTシステムの将来性や必要な技術・スキルを解説

この記事では、IoTの市場動向を踏まえIoTエンジニアの将来性を解説するとともに、エンジニアとして活躍するために必要な技術・スキルを紹介します。

IoTエンジニアとは、モノとインターネットがつながる「IoT(Internet of Things)」のシステムを設計・開発・構築を担うエンジニアです。IoTAIの発展によるビッグデータの活用や5Gの普及などを背景に年々市場が拡大しており、IoT技術を扱うIoTエンジニアの存在は引く手あまたの状態が続いています。

この記事では、IoTの市場動向を踏まえIoTエンジニアの将来性を解説するとともに、エンジニアとして活躍するために必要な技術・スキルを紹介します。

IoTエンジニアとは?

まず、IoTとは、パソコンやスマホなど身近にある多種多様な「モノ」がインターネットにつながり、相互に通信する「モノのインターネット」です。自動車や物流、医療、農業などさまざまな業界で活用されており、車・家電・農機・時計・ロボットなどのモノが相互通信することで、遠隔からでも状態・状況監視や計測、制御などが可能となります。

ITに関する調査会社のIDC Japanによると、日本国内のIoT市場は2025年に市場規模が10兆円を超えるとされています。

また、近年の新型コロナウイルス感染予防対策の一環である「3密回避」も日本国内のIoT活用を後押ししました。たとえば、湿度・温度・二酸化炭素濃度・人感といった各種センサーを連動させるIoTシステムの登場など、さまざまな領域でIoT技術が活用されています。

こうしたIoTシステムの企画・設計・開発によりIoTの市場拡大を支え、推進する重要な役目を果たすがIoTエンジニアです。

IoTの仕組み

IoTはさまざまな業界業種で活用されていますが、基本的な仕組みは同じです。モノ(デバイス)と、データを処理・蓄積するサーバ、デバイスとサーバを中継するネットワークの3つの要素で構成されています。

デバイスは画像・光・温湿度・加速度など各種センサーによって外部の情報を取得するための装置です。デバイスはセンサーによって取得した情報を電気信号に変換し、Wi-Fiや4G(LTE)/5G(移動通信システム)・LPWAN・Bluetoothなどのネットワークを介してサーバに送信します。サーバはデバイスから送信された情報の保存や、アプリケーションで情報の可視化、分析、デバイスを遠隔制御するための装置です。

なお、IoTと同じような使われ方をする用語として「M2M(Machine to Machine(マシーン・ツー・マシーン))があります。機器同士が人を介さずデータを交換する仕組みであり、IoTより以前からあった技術・概念です。厳密にはIoTとM2Mでは接続方法や利用目的などに違いがありますが、一般的にM2MはIoTの概念の一部として認識されています。

IoTエンジニアの仕事内容

IoTエンジニアは、上述のIoTの技術を利用した製品について、設計やプログラミング、運用保守など幅広い業務を担います。

デバイス・ネットワーク・サーバと複数の要素を組み合わせて稼働するIoTシステムの特性から、デバイスからネットワーク、アプリ開発など幅広く扱うのが特徴です。そのため、一人のエンジニアが開発を担当するのではなく、それぞれに得意分野を持った複数のIoTエンジニアが協力しながらIoTシステムの開発を進めていきます。

組み込み系エンジニアシステムエンジニアとも重なる範囲は多いですが、2つの要素を組み合わせたのがIoTエンジニアといえるでしょう。

IoTエンジニアの将来性 - 今後も需要は続く?

IoTエンジニアの将来性 - 今後も需要は続く?

近年、通信機器やセンサーの小型化・低コスト化、通信技術の安定化・省電力化などの技術革新によりIoTシステムの利用環境が改善しました。こうした背景から、IoT技術・費用のハードルは従来よりも低下しています。また、クラウドサービスの普及、多種多様な事業者の市場参入、開発者向けプログラムのリリースなどが追い風となり、IoT市場は近年大きく拡大しています。

そのため、今後もビジネスに合わせたIoTシステム構築が継続・拡大するとみられ、システム開発を担うIoTエンジニアも引く手あまたの状態が続くと考えられています。特に、技術者とビジネスの両方の視点を取り入れ、IoTシステムを短期間で立ち上げることができるIoTエンジニアは重宝されるでしょう。

IoTエンジニアは人材不足

IoTは比較的歴史の浅い分野だけに、いまだIoT技術に特化したスペシャリストが少なく人材不足の状態です。また、IoTエンジニアは組み込み系の知識からネットワーク・アプリ開発と、幅広い知識・スキルが求められるため、専門性が高く、誰でも簡単になれる職種ではありません。

IoTエンジニアとして活躍できるだけの知識やスキルは非常に価値が高く、IoT市場全体の需要増や人材不足の現状を踏まえると、今後もIoTエンジニアのニーズは続くと考えられます。

IoTエンジニアになるには?

IoTエンジニアになるためには「事業会社への就職」、「開発会社(受託)への就職」「フリーランスでの独立」の大きく3つが代表的なキャリアパスです。

しかし、人材不足とはいえ、IoTエンジニアの求人内容はフルスタックエンジニアに近い要件が多く、即戦力として働ける人材が求められています。そのため、全くの未経験でいきなりIoTエンジニアを目指すのは極めて困難です。

IoTエンジニアとして活躍したいのであれば、一度ITエンジニアやWebエンジニアとして就職したうえで業務経験を積み、IoT分野に転職する方法がおすすめです。

IoTエンジニアになるために必要な技術・スキル

IoTエンジニアになるために必要な技術・スキル

IoTエンジニアとして活躍するためには、ハードウェアからセキュリティ・ネットワークと幅広い知識・経験が必要となりますが、特に必要となる技術やスキルを3つ紹介します。

なお、IoTシステムに関する技術・スキルはRaspberry Piなどで簡単なIoTシステムを自作してみると分かりやすいですが、自分一人で一から習得していくのは困難です。会社内や知人に不明点を相談できる相手がいないのであれば、オンライントレーニングや勉強会・ハンズオンセミナーなどを活用しながら、スキル習得を進めましょう。

制御・組み込み系のスキル

まずは、ハードウェアやデバイスを操作する組み込み系の開発スキルが必要です。具体的にはC言語やC++などのプログラミング言語、Window、Linux、iOS、AndroidなどOSの知識が必要となります。

なお、これらの知識を専門に扱うエンジニアを組み込みエンジニアとよび、家電製品や産業機械などの製品内に組み込まれたコンピューターを制御するためのシステムを開発します。

ネットワークに関するスキル

IoTシステムではデバイスとサーバ間の通信に、Wi-Fiやモバイル通信、Bluetoothなど無線系の通信を活用します。各通信の特徴を理解し、単純にインターネットにつなげることはもちろん、リアルタイム通信で効率よくデータを送受信する環境を構築するスキルなども重要です。

また、IoTシステムのネットワークでは外部からのサイバー攻撃への対策や情報漏洩対策などが欠かせません。そのため、セキュリティ関連の実務的な知識・スキルも求められるスキルの一つです。

ビジネス的視点

IoTシステムの導入・利活用は業務改善や新たな価値創造などビジネス創出・推進を目的としています。技術者として指示どおりに開発するのはもちろん、ビジネス的な背景を理解し、適切にシステムへ落とし込めるスキルを備えたエンジニアは、どの現場でも活躍できるでしょう。

顧客ニーズを読むサービス開発の視点や、全体をデザインし方向性を提示するプロデューサー的な視点など、エンジニアの枠を超えた視点を持つことが重要です。

将来性あるIoTエンジニアを目指そう!

IoTシステムを開発するIoTエンジニアのニーズは高く、今後も引く手あまたの状況は続くと予想されています。また、IoTエンジニアにはプログラミングスキルだけでなく、ソフトウェア・ハードウェア、ネットワーク・セキュリティ、AIなどの幅広く深い知識・スキルが必要です。

IoTエンジニアとして活躍するために、プログラミングスキルを基礎として、その他の技術に関する知識やスキルを少しずつ身につけていきましょう。

なお、パソナテックでは、AIやビッグデータに関連して、専門家の方をお招きしてエンジニアのありかたなどをインタビューしています。よろしければ、以下の記事なども併せてご確認ください。

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