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フロントエンドエンジニアに向いている人とは?求められるスキルもご紹介

フロントエンドエンジニアは、どのような人に向く職種なのでしょうか。この記事では求められるスキルも含めて、詳しく解説していきます。

フロントエンドエンジニアに向いている人とは?求められるスキルもご紹介

フロントエンドエンジニアは、どのような人に向く職種なのでしょうか。この記事では求められるスキルも含めて、詳しく解説していきます。

キャリア

2022/03/30 UP

多くの職種と同様、フロントエンドエンジニアにも向き不向きがあります。仕事の特徴を把握することは、職場で活躍するためにも重要なポイントです。

フロントエンドエンジニアは、どのような人に向く職種なのでしょうか。この記事では求められるスキルも含めて、詳しく解説していきます。

なお、フロントエンドエンジニアについては、こちらも併せてご覧ください。
フロントエンドエンジニアとは?求められるスキルや仕事内容も紹介!

フロントエンドエンジニアの特徴

フロントエンドエンジニアには、ほかのIT系職種にはない特徴があります。よく比較されがちなコーダーやマークアップエンジニアとの比較を含めて、特徴を確認していきましょう。

画面などユーザーが直接触れる部分を作る仕事

フロントエンドエンジニアは画面など、ユーザーが直接見て操作する部分を作る仕事です。基本的にはシステムの設計やコーディングが守備範囲で、WebデザインはWebデザイナーの担当です。ただしプロジェクトによっては、Webデザインを担当する場合もあります。

フロントエンドエンジニアが携わる画面は、以下の3つに分かれます。

・パソコンで見るWebブラウザ

・スマートフォンで見るブラウザ

・スマートフォンアプリ

ユーザーが直接触れる部分は、システムの評価を決める重要なポイント。成果が目に見えやすいため、やりがいを感じやすいことが特徴です。

コーダーやマークアップエンジニアとの違い

フロントエンジニアは、よくコーダーやマークアップエンジニアと比較されます。フロントエンドエンジニアはこれらの上位職であり、以下に挙げる違いがあります。

・HTMLやCSSに加えて、JavaScriptなどの言語も使いこなせる

・動的なWebサイトやアプリを実装できる

・Webデザインから適切なUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)を設計・実装できる

・指示どおりのコーディングにとどまらず、より良い操作性や画面を追求し工夫する

加えてコーダーが行なうHTMLやCSSを使ったコーディングや、マークアップエンジニアが行なうレイアウトの調整や装飾も行なえるスキルが求められます。

求人数はITエンジニアのなかでも上位

例えば、フロントエンドエンジニアが扱うJavaScriptはフロントエンドだけでなく、サーバーサイドやアプリ開発の現場でも使うことがあり、多くの開発現場で使われている言語です。そのため求人数は、ITエンジニアのなかでも上位を占めています。

そもそもユーザーに係わるシステムにおいて、UI/UXは重要です。フロントエンドエンジニアは今後も求められ続ける職種といえるでしょう。

フロントエンドエンジニアに向いている人とは?

フロントエンドエンジニアに向いている人とは?

フロントエンドエンジニアに向く人のタイプは、大きく4つに分けられます。それぞれについて詳しく確認し、求められる資質を把握していきましょう。

ユーザーの使い勝手を重視して開発できる人

フロントエンドエンジニアが作ったシステムは、ユーザーにより評価されます。見た目や使い勝手が良ければ評価され、利用者の増加につながるでしょう。逆に見た目が悪く使いにくいと、いくら優れたシステムでも利用者の離脱を招くおそれがあります。特にWebブラウザ上で動くシステムの場合は、ブラウザによる違いにも対応しなければなりません。

このためフロントエンドエンジニアにはユーザーの気持ちを大切に考え、見た目や使い勝手を重視する姿勢が求められます。「見にくい」「面倒くさい」「わかりにくい」といった課題に対して、積極的に取り組み解決する心構えが重要です。

技術が好きで日々スキルアップに励む人

技術が好きで日々スキルアップに励む人は、フロントエンドエンジニアに適した資質の一つです。IT技術のなかでも、フロントエンドに関する変化は特に速いことが特徴。以下の項目について、キャッチアップし続けることが求められます。

・言語(HTML、CSS、JavaScriptなど)

・OSやWebブラウザのバージョンアップ

・クラウドの活用

・ライブラリやフレームワーク

・Webデザインのトレンド

・UIやUX

・SEO

最近の開発ではJavaScriptの上位となる、TypeScriptも使われています。第一線で活躍し続けるためには、最新情報の収集と継続したスキルアップが欠かせません。

効率を重視して開発できる人

効率を重視して開発できる人、常に工夫を怠らない人も、フロントエンドエンジニアには向いています。なぜなら開発業務では、同じ品質ならばより少ない時間で開発できる人が高い評価を受けるためです。自動化ツールの活用は、効率化を図る代表的な手法に挙げられます。

経験を積むと、どうしてもこれまでマスターした手法に固執しがちです。しかしその手法は、いつまでも最善とは限りません。技術の変化に対応し、常により良い方法を工夫し続ける姿勢が求められます。

そもそも開発業務では、品質さえ確保できれば楽をすることは悪ではなく、むしろ奨励されるものです。愚直に進めるだけでは、高い評価は得られません。より楽をできるよう、知恵を絞り工夫を重ねましょう。

柔軟性のある人

フロントエンド開発では事前にクライアントと仕様を取り決めていたとしても、画面を見たあとに修正要望が出されるケースも少なくありません。「これではユーザーが使いにくいので、修正して欲しい」といった要望は代表的です。とりわけユーザーによる苦情は、クライアントにとって見過ごせない事態。リリース直前であっても、すべて作り直さなければならない場合もあります。

もちろん仕様変更は、なるべくしたくないものです。しかしフロントエンドエンジニアは、良いシステムを提供することが仕事。急な仕様変更にも、柔軟に対処できる姿勢が求められます。

フロントエンドエンジニアで求められる3つのスキル

フロントエンドエンジニアで求められる3つのスキル

フロントエンドエンジニアで活躍するためには技術も重要ですが、それ以外のスキルも必要です。ここからは主な3つのスキルを取り上げ、それぞれの重要性を確認していきます。

開発に関するスキル

フロントエンドエンジニアにとって、開発に関するスキルは欠かせません。以下に挙げる、多種多様なスキルが求められます。

・HTMLやCSS、JavaScriptに関するスキル

・フレームワークやライブラリを扱えるスキル

・Webブラウザの知識

・OSやデータベース、クラウドに関する知識

・アプリ開発の場合は、アプリストアへの申請の知識(App Store、Google Playが代表的)

・その他、IT全般に関する基本的なスキル

Webブラウザは主要なブラウザについて、バージョン間の違いも含めて把握しなければなりません。近年ではクラウドを使った開発の知識も必要です。

UIやUXに関するスキル

フロントエンドのシステムでは、見た目や使い勝手が重視されます。「機能さえ良ければ、多少使いにくくてもユーザーは離脱しない」という考えは、通用しません。

ユーザーに利用され企業の業績拡大に貢献するためには、UIの考慮が欠かせません。誰が使っても迷わず、間違えずに操作できることが重要です。使う側の立場に立ち、設計・開発を行ないましょう。

加えて、UXに関するスキルも求められます。ユーザーはシステムやアプリを使うことで得る体験が、製品やサービスを評価する重要なポイントとなるためです。より良い印象を与えるためにはユーザーが求める項目をピックアップし、実装することが求められます。

コミュニケーションスキル

フロントエンドエンジニアの多くは開発プロジェクトに属し、チームで仕事をします。スムーズな開発には、コミュニケーションスキルも欠かせません。以下に挙げる4つの項目は重要です。

・相手の意図を正しく理解する

・自分の意思を正確に伝える

・論理的な思考ができ、根拠のある説明を行なえる

・適切なタイミングで報告・連絡・相談を行なえる

ときには関係者の間で、議論となる場合もあるでしょう。それは参加者一人ひとりが、より良いシステムを作ろうとする意思のあらわれです。感情的にならず事実をもとに冷静に考え、筋道立てて説明し納得を得るスキルがあると、スムーズな開発に役立ちます。

「ユーザーファースト」で取り組める人が向く職種

フロントエンドエンジニアは、「ユーザーファースト」で取り組める人が向く職種です。このためには最新の技術を追い続けるとともに、より良いシステムを効率的に作る姿勢が欠かせません。

クライアントやユーザーの期待にこたえるためにも、継続した努力を重ねることが重要です。