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Power Platformとは?業務効率化に欠かせない理由を解説

この記事では、Power Platformの機能や利用後に期待される効果などを具体的に解説します。業務効率は企業全体の生産性やコスト削減に関わる重要な要素であり、企業の今後を大きく左右する問題です。Power Platformの活用を検討するにあたり、ぜひ参考にしてください。

Power Platformとは?業務効率化に欠かせない理由を解説

この記事では、Power Platformの機能や利用後に期待される効果などを具体的に解説します。業務効率は企業全体の生産性やコスト削減に関わる重要な要素であり、企業の今後を大きく左右する問題です。Power Platformの活用を検討するにあたり、ぜひ参考にしてください。

DX

2021/09/07 UP

業務の効率化や自動化を目指す企業にとって、Power Platformは非常に有効なシステム開発ツールです。しかし、何がどのように有効なのかを理解していなければ、Power Platformのポテンシャルを活かしきれません。

この記事では、Power Platformの機能や利用後に期待される効果などを具体的に解説します。業務効率は企業全体の生産性やコスト削減に関わる重要な要素であり、企業の今後を大きく左右する問題です。Power Platformの活用を検討するにあたり、ぜひ参考にしてください。

Power Platformとは

まず、Power Platformがどのようなサービスなのかをご存じでしょうか。

自社業務のどのような場面で役立つのかを理解すれば、導入した際のベネフィットが高まるでしょう。ここでは、Power Platformの概要や特徴を解説します。導入を検討する際の参考にしてください。

業務効率化を実現するクラウドサービス

Power Platformとは、Microsoft社が提供している法人向けクラウドサービスで、ITエンジニアでなくてもスムーズな業務フローの構築を実現します。データの分析や収集、ワークフローの自動化をローコーディングで行なえるほか、場所やデバイスといった環境に縛られずに利用できるのが特徴です。

また、クラウドサービスのため、初期費用を抑えられセキュリティ面にも優れています。人件費や初期費用などの導入コストが抑えられることから、導入へのハードルが低く企業にとっての利点が多いサービスといえるでしょう。

「Microsoft Office」との連携がスムーズで利用しやすい

Microsoft社製品といえば、日頃から「Microsoft Office」を利用する機会が多いのではないでしょうか。

Power Platformも同じくMicrosoft社製ということもあり、ツール同士の連携がスムーズです。エンドユーザーはMicrosoft Officeを操作する感覚でローコーディング開発、あるいは自動ワークフローを作成する機会が設けられます。

エンジニアでなくても操作可能で、現場で必要なアプリケーションの開発が迅速に行なえるため、生産性や業務品質を高めるサービスとして企業に貢献するでしょう。

Power Platformを構成している4つのサービス

Power Platformを構成している4つのサービス

Power Platformは、おもに4つのサービスで構成されており、それぞれのサービスを総合的に活用することで理想的な業務効率や生産性を実現します。サービスごとの役割や得られる効果を解説しますので、自社業務に対する活用法の参考にしてください。

Power Apps

ローコーディングでビジネスアプリケーションを開発できる「Power Apps」は、プログラミングスキルがなくても操作可能なサービスです。Microsoft Officeを扱える場合、ドラッグ&ドロップ操作でツールを作成できるので、ITベンダーに依頼するコストを削減できます。

Power Appsは業種や業務内容を問わず部門ごとのユーザーが開発できるため、さまざまな現場のニーズに特化するアプリケーション作成が可能です。また、次項で解説するPower Automateでの自動化に対応しています。

Power Automate

2016年11月に提供が開始された自動ワークフロー作成ツールMicrosoft Flowに、RPA機能が備わって新たにリリースされたのが「Power Automate」です。430種類以上におよぶコネクタ(2020年12月時点)を利用し、自動ワークフローの作成や自動化処理を行なえます。

Power Automateは、キーボードやマウス操作など、パソコン上での操作や処理を記録させ、ルーティンワークを自動で実行します。単純作業からの解放により、貴重なリソースを有効活用できることから、生産性や業務品質の改善が見込めるサービスといえるでしょう。

なお、Power Automateについては、こちらの記事も併せてご確認ください。
Power Automateとは?専門知識なしで自動化を実現する方法

Power BI

「Power BI」では分析したデータをグラフやダッシュボードで可視化できるサービスで、Excelを扱う感覚での操作が可能です。さまざまなデータソースとの接続により、効率的なデータの分析や統合、わかりやすいレポートの作成などが行なえます。

クラウドツールであることから、場所を問わずアクセス可能なので、迅速な意思決定に役立つでしょう。

また、企業内でのレポート公開や閲覧が簡単で、共同作業も行なえます。最新のファイルを探す手間がかからないのは、クラウドサービスならではの魅力ではないでしょうか。

Power Virtual Agents

ほかのボット作成サービスとは異なり、プログラミングの知識を必要とせず、ローコーディングでチャットボットを作成できるサービスが「Power Virtual Agents」です。顧客からの問い合わせに要するさまざまなリソースを削減し、24時間対応サービスを可能にするなど、サービス向上にも貢献します。

WebアプリケーションとTeamsアプリケーションがあるので、顧客向けなのか企業内メンバー向けなのかというように、利用目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

Power Platformを活用していない企業が抱えがちな悩みとは

Power Platformを活用していない企業が抱えがちな悩みとは

これまでPower Platformについて解説してきましたが、Power Platformを活用していない企業では、多くの課題を抱えたまま業務にあたっているのが現実です。

そこでここからは、具体的にどのような課題に直面しているのか解説します。自社の業務と照らし合わせてみましょう。

データやサービスにおける部門間の連携不足

部門間でのデータやサービスの提供などが統合されておらず、効率的な業務が行なえていない場合があります。

自社業務をあらためて確認してみると、サイロ化した業務プロセスがあることに気が付くかもしれません。在庫管理においては、Excelや紙といった手動入力が一般的でしたが、最新情報に書き換えられるまでの時間を要するため、リアルタイムでの共有が困難です。

データの行き違いなどは大問題に発展する可能性があるため、発生前に対策する必要があるでしょう。

シャドーITによるセキュリティ問題

シャドーITとは、組織内で使用が認められていない外部サービス、あるいは社員個人が所有するデバイスを無断で業務に使用することをいいます。

シャドーITが発生する原因の一つは、既存のアプリケーションがビジネスニーズを満たしきれていないことです。しかし、企業が管理していないツールを利用すれば、セキュリティが手薄になり情報漏洩のリスクが高まります。

シャドーITによるセキュリティ問題を防止するには、情報システム全体の徹底管理やビジネスニーズを満たすアプリケーションの採用を実施する必要があるでしょう。

業務フローでのエラー

業務アプリケーションが統合されていない環境では、複雑な業務プロセスによりエラーが頻発する場面が見受けられます。

エラーが発生する原因の一つは、非効率な業務プロセスによる“ヒューマンエラー”です。

非効率なワークフローに加え、発生したエラーを解決する作業まで行なわなければならず、最悪の場合はベンダーやエンジニアに頼る必要があるかもしれません。

自動ワークフローの作成やクラウドサービスの連携で業務プロセスを自動化するなど、エラーが発生しない仕組みをつくる必要があるでしょう。

業務に見合わないアプリケーション

これまで利用されてきたツールは、部門や業務ごとに効率化したアプリケーションが採用されており、統合的な業務管理を見据えた機能までは最適化されていません。

企業として統合的なシステム環境を構築するには、外部サービスとの連携が可能なアプリケーションを採用するなど、統合的管理に適したシステムの構築が不可欠です。

しかし、業務に適したアプリケーションが見つからなければ、ベンダーに依頼しなければならない可能性もあります。

データ活用による迅速な経営判断

企業の全体的なデータは、事業戦略や経営戦略に直接関係しているため、経営側にとって非常に重要な判断材料です。

しかし、データと業務が統合されていなければ、情報更新にタイムラグが発生し、必要な情報が必要な場面で入手できないといった状況に陥ります。

迅速な経営判断は企業の今後を左右するため、常に最新の情報を把握できる環境が不可欠です。データ管理と業務のサイロ化を解消しなければ、最新情報の共有は不可能といえるでしょう。

Power Platformで実現する効率化とは

Power Platformで実現する効率化とは

企業が抱える悩みは多岐にわたり、既存のシステムでは解消しきれない要素が大半を占めていることがわかりました。

一方でPower Platformには、企業が抱える悩みを解消する機能が充実しています。どのような機能を持ち、どのような効果をもたらすのでしょうか。

分散しがちなデータを一元管理

データ管理システムの構築で注意したいのは、システム構築に気を取られ、肝心のデータがあらゆる場所に分散してしまうことです。業務効率化を目的に構築していたはずのシステムが、結果として非効率な状況を生みだします。

Power Platformで構築したシステム同士なら、データの連携や自動同期、一元管理が可能で、データを探す手間がかかりません。また、データの再利用も簡単に行なえるため、業務分析による迅速な経営判断にも良い影響をおよぼすでしょう。

業務自動化による生産性向上

たとえプライオリティが低いルーティン作業でも、業務である以上は誰かが行なわなければなりません。

しかし、業務時間にも人員にも限りがあり、成果を出すためのリソース管理や各業務に配置する人員の選定が、業務の生産性を左右します。

生産性の高い業務を実現するには、Power Platformでルーティン作業を自動化し、プライオリティが高めの業務に人員を割くのが効果的でしょう。エンジニアでなくても、スムーズな業務フローの作成や現場に適したシステムの構築が可能です。

システム開発に必要なあらゆるコストを削減

RPAを導入すれば、さまざまな業務の自動化が可能ですが、システム開発にかかる費用や時間など、あらゆるコストが発生します。また、導入したシステムを運用するには、専門知識や技術が必要なため、エンジニアを雇用する必要があるでしょう。

Power Platformには、エンジニアでなくても扱えるRPAがすでに実装されており、ベンダーへの依頼やエンジニアの雇用、実装期間などを最小限に抑えられます。また、Microsoft Officeの操作経験があれば扱えるUIのため、社員教育のコストも抑えられるでしょう。

Power Platformは企業の理想的な業務に応えるツール

これまでのワークフロー作成サービスと異なる点は、プログラミング知識がなくてもアプリケーションの開発や運用が可能なことや、統合的な管理体制を構築できる点です。

より自社に適したアプリケーションを開発するのであれば、高度な技術が必要な部分をエンジニアに依頼し、それ以外を企業側が担当するといった手法も採用できます。

Power Platformを有効活用し、生産性の向上や効率的かつ理想的なワークフローを実現するシステム開発を行なってみてはいかがでしょうか。

なお、パソナテックではMicrosoft Power Platformの内製化支援サービスを提供しています。パソナテックのエンジニアが内製化トレーナーとなり、独自の学習カリキュラムを活用しながら、導入企業内で活用できるよう支援いたします。

ぜひ一度ご確認ください。
Microsoft Power Platform内製化支援サービス