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未経験からインフラエンジニアになるために知っておきたいこと

専門性が高いので未経験では難しいと思われている分野ですが、未経験でもインフラエンジニアになれる理由と、そのために必要なスキルなどを紹介します。

未経験からインフラエンジニアになるために知っておきたいこと

専門性が高いので未経験では難しいと思われている分野ですが、未経験でもインフラエンジニアになれる理由と、そのために必要なスキルなどを紹介します。

キャリア

2021/09/03 UP

インフラエンジニアは需要が高く、エンジニア未経験の方でも目指すことができる仕事です。学ぶことは多いですが、その分スキルが身につくので、やりがいのある仕事や年収の高い仕事を目指す足がかりにもできます。力になってくれる就職先を見つければ業務内外でサポートしてくれることもあります。

専門性が高いので未経験では難しいと思われている分野ですが、未経験でもインフラエンジニアになれる理由と、そのために必要なスキルなどを紹介します。

未経験でも就職できる理由

インフラエンジニアは何種類かあるシステムエンジニアのなかでも、比較的未経験者にやさしいと言われています。ここではその理由についてご紹介します。

保守運用案件が多く、人手が必要

止めることができないサーバーを扱うところでは、シフトを組んで24時間監視を行うなど、人手が必要なプロジェクトが多いのがインフラエンジニアです。こうした場面では、多少未熟でも、とにかくアラートを検出したり、初動の対応が行える人材がいたりするだけでもプロジェクト全体の負担は軽くなります。

対応の難易度が高い障害は、対応できるスキルを持ったエンジニアを呼べばいいので、そういった人材を温存するためにも常に人を必要としているところです。経験の少ないエンジニアは、ベテランの作業を見る機会もあるため、育成を兼ねて保守運用から入るということもあります。

インフラエンジニア希望の人が少ない

システムエンジニアを目指す新卒採用者の多くは、コーディングのできる業務系のエンジニアや上流工程のできる職種に目が行きがちです。経験を積んでコンサルタントになることにゴールを置いている学生に、インフラエンジニアになろうとする人は少ない傾向にあります。

入社当初からインフラエンジニア希望の人が少ないがゆえに、企業はインフラエンジニア単独で別途採用活動をしないと、人が集まらなくなってしまっています。その分、インフラエンジニアの求人は出てきやすく、未経験者にもチャンスを与えてくれます。

インフラエンジニアの仕事の種類

インフラエンジニアの仕事の種類

インフラエンジニアの仕事をおもな内容とフェーズに分けて説明します。

担当する仕事内容

サーバーエンジニア

システムのベースとなるサーバーを担当する仕事です。開発中のプロジェクトではサーバー設計や構築の仕事がメインになります。システムリリース後は保守運用をそのまま担当したり、新しいプロジェクトに移って新規の構築作業を行ったりします。

ネットワークエンジニア

システムを利用する全員が、問題なくシステムにアクセスできる環境を作る仕事です。社内ネットワークでも複数拠点をつなぐことは珍しくなく、Web系システムなら全世界からのアクセスに耐えられるだけの安定性が求められます。

ネットワーク機器の選定からつなぎ方まで経験が物をいう仕事です。

データベースエンジニア

文字通り、システムの根幹であるデータベースの構築、管理、運用をする仕事です。データの性質によって管理方法が変わるため、業務システムにも精通している必要があります。

近年ではAIの発達に伴ってビックデータなどの大量データを分析することもあるため、データの特性に合わせた管理が求められます。

インフラ保守エンジニア

システム構築後、サーバーが毎日稼働し続けるよう保守管理する仕事です。トラブルが発生したときにすぐ対応し、影響範囲をできるだけ小さくすることを求められます。重ねて日々の変化を見逃さず、トラブルの予兆をキャッチすることも重要です。

担当するフェーズ

未経験者はまず運用・保守フェーズから担当することが多いです。すでに稼働しているシステムの全貌を把握し、トラブルが発生したときにすぐ対応できる体制を整えます。トラブルを検出する手順や万が一の際の対応手順がある程度決まっていることが多いので、順番に覚えていけばそれほど無理もありません。日々の対応のなかで少しずつ慣れていきましょう。

ある程度運用・保守フェーズの経験を積めば、構築のフェーズに関われます。設計書をベースにして必要な設定を行う仕事です。運用・保守の際に調べ物がしっかりできるだけの知識があれば、設計書もある程度は読めるはずです。

設計まで関われるようになると新規で環境を提案することになります。お客様の要望やプロジェクトの趣旨を踏まえて、最適なものを探していく作業です。時には願いをすべてかなえられないために、妥協案が必要なこともあります。顧客折衝や、プロジェクトメンバーとの調整なども発生するため、インフラの知識とは別の交渉力や説明するスキルも求められます。

会社選びのポイント

会社選びのポイント

未経験で働くときに働きやすい会社のポイントを紹介します。

継続的に研修が受けられる

新入社員に対して研修を設けている企業は多いですが、ある程度の年数がたつと会社での研修は用意されていないことも多いです。次のキャリアやステップアップを目指す際の研修が用意されている会社だと、次に進むためにどうすればいいか明確なので安心です。

外部の研修を受けるための費用を出してくれるケースもあります。資格取得をきっかけにスキルアップを目指してほしいところは、資格の講座費用や、合格に対して報奨金が出たりします。

上流工程も請け負っている

会社によっては保守・運用フェーズのみ請け負う会社もあります。基礎をみっちり学べるメリットはあるのですが、その会社内でそれ以上のスキルアップをしようとしても、担当できる仕事がありません。しかし、会社内で設計や構築まで担当しているところであれば、自分のやれることが増えるにあたって、上流の工程に関わることもできます。

保守のエンジニアを極めることも素晴らしいですが、未経験で仕事をする前から数年先の自分のなりたいものを決めるのは難しいでしょう。そのため、最初から選択肢のある会社を選んでおくと、キャリアアップにともなう転職を避けられる可能性があります。

取っておきたい資格

持っていれば就職活動で有利に働くうえに、自分で学習して成果を上げられる人材であることもアピールできます。無理のない範囲で勉強しておきましょう。

CCNA

Cisco Certified Network Associateと呼ばれる、シスコシステムズ社が実施するネットワークエンジニアの認定資格の一つです。ネットワークの基礎的な知識やネットワーク機器を扱うためのポイントを知ることができます。学習量は多いですが、基礎からきちんと積み上げられるので初心者でも安心です。

ネットワーク機器としてメジャーなシスコシステム社の機器にも強くなれるので現場に出たときの即戦力になれる可能性を持つ資格です。

基本情報技術者試験

インフラエンジニアに限らず、IT業界で働きたい人は全員取得しておきたい資格です。システムの基本やマネジメント、セキュリティ、それにまつわる法規まで広く浅く知識が問われます。いくつか分野が分かれているので自分の苦手分野を見つけるのにも役立ちます。午後問題では何かしらの開発言語に触れることにもなるのでプログラムを学ぶ端緒にもできます。

努力次第で上を目指せるのがインフラエンジニア

担当できる工程が増えるほど必要となる知識も多いですが、身に着けた知識でキャリアアップしていけるのがインフラエンジニアの仕事です。

未経験だとすべてが新しいこととなり、覚えることも膨大です。日々の業務のなかで苦労は絶えないかもしれませんが、そうやって培ったスキルは自分の財産となっていきます。

システムが変わってもインフラとしては共通の部分も多いので、活躍できる場も多いです。価値のあるエンジニアとして長く活躍したいならインフラエンジニアはおすすめの職種の一つです。