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セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語は?

セキュリティエンジニアに必要となるプログラミング言語や学び方などについて解説していきます。

セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語は?

セキュリティエンジニアに必要となるプログラミング言語や学び方などについて解説していきます。

キャリア

2021/06/24 UP

パソコンやスマートフォンが普及し、多くの方がインターネットを利用している昨今。個人や仕事の重要な情報もインターネット上でやりとりされています。

しかし、インターネットでの情報流通が増加するにつれて、重要情報を悪用しようとするサイバー犯罪も増加していることをご存知でしょうか。

このサイバー犯罪から情報を守るために欠かせない仕事がセキュリティエンジニア。今回はセキュリティエンジニアになるために、勉強するべきスキルや知識、勉強方法などについて解説します。

セキュリティエンジニアが勉強するべきスキルや知識

セキュリティエンジニアは、エンジニア職のなかでも情報セキュリティに特化した仕事です。そのため、基本のエンジニアスキルに加えて、情報関連のスキルや知識も必要となってきます。

ここでは、セキュリティエンジニアとして働いていくうえで、勉強するべきスキルや知識を解説しましょう。

情報セキュリティに関するスキル・知識

情報セキュリティとは、データの暗号化や特定の人が利用できるようにする認証技術などのことです。

インターネット上でやりとりされるデータは、他人が簡単に盗み見たり、改ざんしたりできないように暗号化や認証設定がされています。セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃によって情報が悪用されないために、情報セキュリティのスキルや知識で情報を守ることが仕事です。

つまり、セキュリティエンジニアは、情報を守るための暗号化や認証技術などの情報セキュリティに関するスキル・知識が欠かせません。

IT全般に関するスキル・知識

セキュリティエンジニアは、ITを利用して行なわれるあらゆるサイバー攻撃からシステム全体を守る必要があります。

サイバー攻撃はネットワークやシステムなどの脆弱性が高い場所を探して、攻撃してきます。そのため、セキュリティエンジニアは攻撃される可能性がある場所を理解して、対策しなければなりません。

このように対策していくためには、システムだけでなく、ネットワーク、サーバー、プログラムなど、IT全般に関するスキル・知識が求められます。

OSに関するスキル・知識

OSは『Windows』や『MacOS』、『Android OS』といった、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを制御するためのソフトウェアです。

セキュリティエンジニアに、保護対象が利用しているOSに関するスキルや知識がなければ、サイバー攻撃の際に標的となりやすい場所がわかりません。運用中のシステムやネットワークをしっかり管理できていたとしても、OSの脆弱性を突かれてハッキングの被害に遭う可能性があります。

そのため、特に利用されている割合が高いWindowsやLinuxなどのOSに関するスキル・知識は習得しておくべきでしょう。

プログラミングのスキル・知識

セキュリティエンジニアはセキュリティのシステムを設計して、実際に構築します。その際に実装するためのプログラミングに関するスキル・知識が欠かせません。

プログラミング言語にはさまざまな種類がありますが、代表的なプログラミング言語であるPHP、JavaScript、C言語、C++のどれかは学んでおいたほうがよいでしょう。

また、今後はAIで多用されている『Python』といったプログラミング言語もセキュリティエンジニアに欠かせないプログラミング言語になる可能性があります。

なお、セキュリティエンジニアに求められるプログラミング言語については、こちらの記事も合わせてご確認ください。
セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語は?

セキュリティに関する法律の知識

セキュリティを守るうえで当然のことながら、自らがセキュリティに関する法律を違反してはいけません。そのため、セキュリティエンジニアにはセキュリティに関する法律の知識も必要といえるでしょう。

特にサイバーセキュリティ基本法や個人情報保護法などのセキュリティに関する知識は、最低限理解しておくべきです。セキュリティを構築する際には、これらの法律を遵守して対策を行なっていく必要があります。

セキュリティエンジニアの勉強方法

セキュリティエンジニアの勉強方法

セキュリティエンジニアに欠かせないスキルや知識を身につけるためには、セキュリティエンジニアに関する勉強が必須です。

ここでは、セキュリティエンジニアになるための3つの勉強方法を解説します。

オンラインスクールや専門学校

1つ目の勉強方法は、オンラインスクールや専門学校で学ぶ方法です。

教えることを専門にしている教師から、実際に教えてもらいながら勉強できます。その場で対応してもらえるため、疑問点や理解できない箇所があってもすぐに解決して勉強できるでしょう。

さらに、オンラインスクールや専門学校ではクラス単位で勉強することがほとんどです。

そのため、クラスの人と一緒になって勉強できる分、モチベーションを維持しやすいという利点もあるでしょう。

デメリットとしては、教師に実際に教えてもらう人件費や専門学校の場所代などがかかるため、学費が高くなってしまいます。

また、近くに専門学校がなくて通うことが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。

勉強会・セミナー

2つ目の勉強方法は、セキュリティエンジニアに関する勉強会やセミナーで学ぶ方法です。

エンジニアのスキルや知識は日々、新しいものに更新されていきます。新しい技術や知識を取り入れるために、エンジニアを対象にした勉強会やセミナーが開催されているので、そこで学ぶというわけです。

勉強会やセミナーは無料で参加できるものから、有料のものまでさまざまあります。ただし、開催時期や場所はまちまちであるため、参加したい勉強会やセミナーに参加できない可能性もあるでしょう。

一人で勉強するわけではありませんが、開催が不定期であったり、開催場所の問題で参加できなかったりするため、モチベーションは維持しづらい可能性があります。

書籍やサイトで独学

3つ目の勉強方法は、書籍やサイトで独学する方法です。

セキュリティエンジニアに関する書籍は数多く出版されており、初心者向けのものから熟練者向けのものまで幅広くあります。

また、セキュリティエンジニアのスキルや知識をわかりやすく解説しているサイトなどもあるため、これらの書籍やサイトを利用して独学も可能です。他の勉強方法と比べて、書籍を購入する程度なので安価で、本やパソコンを持っていけば、場所を選ばずに勉強できます。

一方で、わからない点があったときには質問できないため、自分で解決しなければならないというデメリットもあります。

今回紹介した3つのなかでは、一番勉強のモチベーションが維持しにくい勉強方法といえるでしょう。

セキュリティエンジニアのスキルや知識を勉強できる資格

セキュリティエンジニアのスキルや知識を勉強できる資格

セキュリティエンジニアのスキルや知識を習得するためには、勉強方法以外にセキュリティに関する資格を取得するのも一つの手段です。

ここでは、セキュリティエンジニアのスキルや知識を勉強できる資格について紹介します。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、企業における情報セキュリティマネジメントの計画や運用、評価、改善スキルを証明する国家資格です。巧妙化するサイバー攻撃から情報を守る人材育成の推進を目的に、2016年から開始されました。

試験では身近な事例をベースに、情報セキュリティ管理の方法やサイバー攻撃の対策方法など実践的な内容が問われます。

情報セキュリティマネジメント試験は、基本的なスキルを認定する資格であるため、情報セキュリティを学び始めたばかりの方におすすめの資格といえるでしょう。

情報処理安全確保支援士試験(SC)

情報処理安全確保支援士試験(SC)は、情報処理推進機構(IPA)が主催するサイバーセキュリティに関する専門家であることを証明する国家資格です。情報セキュリティスペシャリスト試験が2016年に廃止され、そのあとに新しく創設されました。

情報セキュリティに欠かせないデータの暗号化や認証技術、サイバー攻撃対策などの基本知識から、従業員への教育や指導ができる能力が求められます。

セキュリティに関する試験のなかでは、国内最大級の難易度を誇る試験です。セキュリティエンジニアを軸に活動していきたいと考えている方にとっては、取得しておくべき最適な資格といえるでしょう。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワーク機器の会社である『シスコシステムズ』が認定する資格です。セキュリティやネットワークなどについて、エンジニア業界で必要なスキルや知識が学べます。

シスコ技術者認定では習得できる内容や難易度に応じて、『アソシエイト』『プロフェッショナル』『エキスパート』『アーキテクト』などグレード分けされていることが特徴です。

簡単な難易度のものから徐々に難易度を上げていけるため、自身のスキルアップにつながるでしょう。

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、セキュリティに関するスキルや知識に特化した国際的な資格です。セキュリティエンジニアとして働く多くのプロに活用されている資格であり、世界中の企業で認められています。

CompTIA Security+は、セキュリティのプロフェッショナルを対象としている試験であるため、受験には最低2年間の実務経験といった条件が必要です。

セキュリティを確保するためのシステム設定や、サイバー攻撃に対する最適な対処法、法律やポリシーを遵守した運用方法など幅広い内容が問われます。

セキュリティエンジニアの勉強は大変だが重要

セキュリティエンジニアはエンジニア職のなかでも、特に情報セキュリティに特化したエンジニアです。インターネットがより活用されていく現代においては、サイバー攻撃から情報を守るためにセキュリティへの配慮は欠かせないため、重要度が増しています。

セキュリティエンジニアになるためには、インターネット全般とセキュリティ領域に特化したスキルや知識が必須です。そのため、エンジニア職のなかでも勉強は大変ですが、やりがいもある重要な職種でしょう。

今回紹介した勉強方法を参考にぜひ、セキュリティエンジニアを目指してください。