セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語は?

セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語

セキュリティエンジニアに必要となるプログラミング言語や学び方などについて解説していきます。

コンピューター技術や電気通信技術を悪用して、情報を盗んだり、改ざんしたりする犯罪をサイバー犯罪といいます。このサイバー犯罪から守るためのシステムを構築する仕事が、セキュリティエンジニアです。

セキュリティエンジニアは、セキュリティに配慮したプログラムを構築するために、プログラミング言語の知識が欠かせません。しかし、プログラミング言語には多くの種類があり、セキュリティエンジニアになるためには、どのプログラミング言語を学べば良いのか迷ってしまうことでしょう。

本記事では、セキュリティエンジニアに必要となるプログラミング言語や学び方などについて解説していきます。

そもそもセキュリティエンジニアにプログラミングは必要?

セキュリティエンジニアの仕事は、サイバー攻撃によって情報が悪用されないように、セキュリティが高いシステムを構築することです。

実際にプログラムを書くのはメインではないものの、プログラムを理解する必要があります。なぜなら、プログラムを理解しなければ、サイバー攻撃の際に標的となる脆弱性の高い部分についての理解が進まないからです。

また、セキュリティエンジニアは、単にプログラムを書くだけではなく、セキュア(安全・堅牢)にする必要があります。

このセキュリティエンジニアに欠かせないセキュアなプログラミングを、セキュアプログラミングといいます。セキュアプログラミングは、セキュリティに関するプログラミング手法で、システムやアプリケーションのサイバー攻撃で標的となりそうな脆弱性に対処し、サイバー犯罪を防ぎます。

セキュアプログラミングの基本概念『CERT Top 10 Secure Coding Practices』

セキュアプログラミングを理解するうえでは、『CERT Top 10 Secure Coding Practices』といわれる基本概念が欠かせません。

『CERT Top 10 Secure Coding Practices』は、CERTが作成するコーディングの規約群です。CERT (Computer Emergency Response Team)は、米カーネギーメロン大学に設置されたコンピューターセキュリティ対策を行なう組織であり、セキュリティに関する情報提供を行なっています。

『CERT Top 10 Secure Coding Practices』は、CERTが提供するセキュアプログラミングのなかで最も重要なトップ10をまとめたものです。セキュアプログラミングに携わるうえでは、基本概念である下記の『CERT Top 10 Secure Coding Practices』を理解しておきましょう。

1. 入力の検証

2. コンパイラの警告に注意する

3. セキュリティポリシーの設計とデザイン

4. シンプルにすること

5. デフォルトで拒否すること

6. 最小限の特権の原則を守ること

7. 他のシステムに送信されるデータを無害化する

8. 防御を徹底的に強化する

9. 効果的な品質保証技術を使用する

10. セキュアコーディングスタンダードを採用する

セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語とは

セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語とは

セキュリティエンジニアがプログラミング言語を学ぶうえで、このプログラミング言語を学んでおけば網羅できるという言語はありません。なぜなら、セキュリティエンジニアが担当するシステムが使用しているプログラミング言語に合わせる必要があるからです。

あるクライアントが利用しているプログラミング言語を、他のクライアントも利用しているとは限らないでしょう。そのため、セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミングは多岐にわたります。

ただし、そのなかでも使用頻度や脆弱性など、さまざまな要因でセキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語があるので、ここで紹介しましょう。

PHP

PHPは多くのWebサイトで使用されている言語です。使用頻度が高いことから、セキュリティエンジニアとして業務で使用する可能性が高いといえます。

PHPは他のプログラミング言語に比べて、初心者でも開発しやすいことが特徴です。開発しやすいことはメリットですが、その開発のしやすさから、経験の少ない方が書くソースコードも多く、その場合、セキュリティの懸念が多いプログラムの可能性が高いといわれています。

なお、PHPについてはこちらの記事も併せてご確認ください。
PHP入門 - 基本の文法や実際に実行できるコードも紹介

JavaScript

JavaScriptはPHP同様に、Webサイトやシステム開発に多用されているプログラミング言語です。表示したブラウザに別の画面を自動的に表示するポップアップ画面や、上下にページが移動するスクロールなどの動きを加える際に使用されます。

また近年では、JavaScriptはサーバーサイドでも使用されるようになっています。スマートフォンアプリの開発などもできるため、セキュリティエンジニアとして触れる可能性が高いプログラミング言語の一つといえます。

なお、JavaScriptについてはこちらの記事も併せてご確認ください。
JavaScript入門 – 基礎から文法、サンプルコードの実行までを解説!

C言語・C++言語

C言語とC++言語は、プログラミング言語のなかでも代表的なプログラミング言語といわれています。多くのプログラムに対応できる汎用性とプログラムの自由度が高いため、さまざまな分野で使用されています。

C言語やC++言語は汎用性や自由度、実行速度を追求している代わりに、コーディングの難易度も高く、セキュリティ面でもきちんと気配りしたプログラミングが求められます。

そのため、C言語やC++言語は、セキュリティの観点からしっかりと確認する必要があります。

なお、C言語について、こちらの記事も併せてご確認ください。
C言語入門 - 開発環境構築からサンプルコード実行まで解説

Python

Pythonは、機械学習を用いたソフトウェアの開発分野で、広く活用されているプログラミング言語です。代表的なところでいうと、大手の動画サイトや検索サイトなどの世界的に有名なWebアプリケーションは、Pythonで開発されているといわれています。

近年ではAI(Artificial Intelligence)分野でも多用されており、今後セキュリティエンジニアとして触れる可能性が高いプログラミング言語です。

なお、Pythonについて、こちらの記事も併せてご確認ください。
【入門】Pythonとは? - サンプルコードも踏まえて徹底解説!

セキュリティエンジニアのプログラミング言語の学び方

セキュリティエンジニアのプログラミング言語の学び方

ここまで、セキュリティエンジニアが学ぶべきプログラミング言語についてお伝えしましたが、これらのプログラミング言語はどうやって学べば良いのでしょうか?

ここでは、セキュリティエンジニアにおすすめしたい4つのプログラミング言語の学び方について、解説していきましょう。

プログラミングスクール

1つ目の学び方は、プログラミングスクールです。

プログラマーの人材不足やプログラミング需要の高まりとともに、エンジニアの養成校やオンラインスクールは増えてきています。このようなプログラミングスクールに通えば、有料ですがプロのエンジニアがわかりやすく指導してくれるでしょう。

わかりやすく丁寧な指導でプログラミング言語を学びたいという方に、プログラミングスクールは最適です。

勉強会・セミナー

2つ目の学び方は、勉強会やセミナーです。

日々、新しい技術やより高度なスキルが求められるエンジニア業界では、勉強会やセミナーが高頻度で開催されています。自分が学びたいプログラミング言語に関する勉強会やセミナーが開催されているかどうかは、運次第ですが、開催されていれば絶好の学びの場です。

ただし、勉強会やセミナーは基本的に都市部を中心に開催される傾向にあります。そのため、地方に住んでいる方は参加したくても参加できないことがあるかもしれません。しかし、最近ではオンラインでの勉強会やセミナーなども開催されているので、オンラインセミナーなどを探してみるとよいでしょう。

書籍やサイトで独学

3つ目の学び方は、書籍やサイトを使った独学です。

プログラミング言語に関する書籍や、わかりやすく解説されたサイトが数多くあります。これらの書籍やサイトを使用すれば、低価格でプログラミング言語を学べるでしょう。

しかし、書籍になるには時間がかかるため、出版までの間に情報が古くなったり、個人が運営するサイトの内容は情報の正確性に不安があったりと、デメリットもあります。

エンジニア関連資格を取得する

4つ目の学び方は、エンジニア関連資格を取得する方法です。

勉強方法とは少しずれてしまいますが、エンジニア関連の資格を勉強すれば、必然的にプログラミング言語の勉強をすることになるでしょう。

プログラミング言語に関連する資格としては、『C言語プログラミング能力検定試験』や『PHP技術者認定試験』など多くの種類があります。自分が学びたいプログラミング言語に関連した資格の取得を目指すことで、求められるプログラミング言語をモチベーションも維持しながら学べる可能性があります。

セキュリティエンジニアもプログラミング言語は押さえておこう!

セキュリティエンジニアはプログラミングの一線で活躍するレベルではなかったとしても、プログラミング言語に関する一定の知識は必要です。

また、クライアントによって使用するプログラミング言語が異なる可能性が高いため、どれか一つを学べば良いというものでもありません。そのため、セキュリティエンジニアは多様なプログラミング言語や知識が求められる職業です。

今回紹介したプログラミング言語は汎用性が高く、使用されている割合も高いため、学んでおくべきプログラミング言語といえるでしょう。まずは、今回紹介したプログラミング言語のなかの一つから始め、徐々に他のプログラミング言語に広げていくと良いのではないでしょうか。

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