実は身近なEdTechとは?学習方法と活用するメリットを解説

実は身近なEdTechとは?学習方法と活用するメリットを解説

EdTechを導入することによってどのような効果があるのか、詳しく解説します。

近年注目を浴びている言葉に「EdTech」というものがあります。EdTechはオンライン配信や動画を利用した新しい学習方法で、生徒と教師の両方にメリットを生むと言われています。

近年はEdTechによって各企業がそれぞれのサービスを展開しており、学校や塾に行く学習方法以外にも学べる機会が多くなりました。生徒個人の学習速度に合わせたり、現実ではなかなかできない体験をVRで体感したりと、使われ方もさまざまです。

ここでは、EdTechを導入することによってどのような効果があるのか、詳しく解説します。

EdTechとは - すべての方に役立つ学びの手法

EdTechとはEducationとTechnologyを掛け合わせた造語です。5Gの導入など、通信速度が速くなったり、タブレット端末が比較的廉価で手に入るようになったりと、急速にIT化が進んでいる社会の技術を教育にも応用していこうとする考え方になります。

発展してきた技術を教育分野に活かすことで、すべての方に役立つ新しい学習方法を提供してくれます。

情報通信技術を活用し、学ぶ方法や教育現場を変革する

少し前まで、この新しい学習方法としてはeラーニングなどがありました。しかし今ではeラーニングに似たオンライン授業は多くの現場で導入されており、それほど珍しくなくなっています。その中でEdTechは、オンライン授業はもちろん、SNSやAI、AR/VRなども組み合わせて教育の場を変えようとしています。

例えば、チャットや通話を通して双方向のコミュニケーションが取れる授業形態が挙げられます。集団の中では発言しにくかった人でも、コメント欄なら自由に打ち込めるといったメリットもあります。

学生はもちろん、社会人の学びにも活用されている

教育の場に関わっているのは学生だけではありません。仕事をしながら学ぶ社会人もたくさんいます。社会人になってからも学習を続けるリカレント教育が話題にもなり、新しい可能性や進路を求めての資格取得、現在の仕事でよりステップアップするための知識の習得など、学習内容は多岐にわたります。

例えば、どうしても昼間の講義に参加するのは難しい社会人向けに、好きな時間に見られるオンライン講義が挙げられます。また、基本的には自分一人で進めて、わからないところだけ質問できるオンライン家庭教師のシステムなどもあります。

このようにEdTechは、教育の現場ですでになくてはならないレベルまで浸透しているものです。このEdTechは国も推進しており、例えば経済産業省では有識者会議も設置されています。国からのバックアップなどもあることで、EdTechはより一層注目を浴びることになっています。

EdTechを活用した、代表的な学習方法

EdTechを活用した、代表的な学習方法

EdTechを活用した学習方法は意外と身近に活用されています。すでに見聞きしているものや利用しているものが含まれているかもしれません。必ずしも最新技術を使う必要はなく、使える技術を使うだけで十分です。

ここでは、代表的な学習方法を3つ挙げて解説します。

オンライン学習で、講義内容を一斉配信

eラーニングや大学のオンライン講義ではすでに導入されているスタイルです。インターネット環境と動画などを受信できる端末さえあればどこにいても講義受けることができます。資料はダウンロードで手に入れることができ、課題の提出や試験もインターネット経由で行うケースもあります。

場所や時間を問わず、多くの方に情報提供できることもメリットです。有名大学の講義を遠方から聞くことができる上に、定員で入れない、予約がいっぱいでなかなか学習できないといった機会損失も防げます。

理解度に応じて最適な学習メニューを提供できる

アダプティブラーニングと呼ばれている分野です。

同じ授業・講義を聴いても人によって理解する速度は異なり、苦手な点も違います。従来の講義型の授業では一人一人に沿った授業内容は難しく、教育現場でも課題に挙げられてきました。

これがEdTechによって、個人の苦手にそれぞれアプロ―チしていくだけでなく、さまざまな気づきを提供してくれるようになります。そもそも苦手と気づいていない部分をAIが指摘してくれることもあります。また、ある程度個人のデータが蓄積されれば、思考パターンなどを分析して自分に合った効率の良い学習方法を提供してくれます。

VRの活用により、本番さながらの学びが可能

VRを使った疑似体験学習は、現実世界ではなかなか想像、再現しづらいものを体験して学習することに使われています。防災訓練や危険な場所での対処法など、まさかの事態に備える訓練は、その事態をVRで体験するだけで、万が一の事態をより身近に感じることができるでしょう。

医療行為や人の行うメンテナンスなど、経験を積まないとできないことを人に教える際には、経験者の動きを見せたり、実際に体験したりする必要があります。こうした場面でもEdTechは活躍しており、例えば、シミュレーションによる業務習得などが挙げられます。EdTechによって簡単な疑似体験ではなく、実際の現場に限りなく近い状態での研修が行えるようになります。

EdTechはさまざまな場面で活用できる

EdTechはさまざまな場面で活用できる

EdTechは学習する場所を選ばないので、自宅はもちろんさまざまな場で活用できます。リモートの学習にこだわらず、通常の講義の教材としても十分利用可能です。また学校内、学校外に関わらず、コミュニケーション手段としても有効です。

自宅で学ぶ際の、有効な手段の一つ

オンラインでの学習では、時間や場所の制約がなくなります。生活リズムがバラバラで決まった時間の講義が受けられない人、隙間時間を活用して少しずつ学習を進めたい人など自分の学習スタイルに合わせることができます。

また場所の制約がなくなり、講師のもとに出向く必要がないので、自分に合った講義はもちろん、特定の教授やレベルの高い講義も受けられるようになります。反対に、家庭の事情で自宅での学習が難しい人も、動画の閲覧できる環境を確保できれば、好きなところで学ぶことができます。

学校などの教育現場でも有効

クラスで講義を受ける一斉型の授業では、生徒の理解度をはかるのが難しく、期末試験などの節目で、理解できていない部分が判明することも多くありました。一方ですでに理解している生徒にとっては、退屈してしまうこともあります。

EdTechが活用できれば、生徒の習熟度に合わせた学習メニューの提供が簡単にできます。反復練習や答えが一つに決まっている場合の学習は機械に任せてしまって、フォローが必要な部分だけ先生が対応する形になると、より生徒の声を聞くことができます。

また不登校や保健室登校など、教室に来ることが難しい生徒にも教室に通っているのと同じ学習機会を提供できます。生徒に合わせた適切な学習機会を提供できるようになります。

コミュニケーション手段としても威力を発揮

教師間や教師・生徒・保護者間のコミュニケーション手段としてもEdTechは威力を発揮します。例えば、些細な相談事や、情報の共有がSNSや掲示板で行えるだけでも、コミュニケーションは深まります。Web上に職員室を置くようなイメージです。

科目別に先生が分かれたり、クラスごとで担当講師が代わる場合でも、教師間の連携が取れているとそのクラスへの対応方法がわかります。サポートの必要な生徒がいても漏れる心配が減るでしょう。教師もクラスの様子がわかるので安心して授業ができます。

EdTechが教育に与える4つの効果

EdTechが教育に与える効果を大きく4つに分けて解説します。

どこに住んでいても、高いレベルの教育を受けられる

従来の学校や塾に通うスタイルの学習では、受けられる講義は通える範囲に限られました。そのため、遠くの塾まで親が送り迎えする光景が見られたり、学びたい専門分野が学べる大学に進学するために、引越しをするといったこともありました。また、高いレベルの教育を提供する場は、大都市に集まる傾向にあり地方では高いレベルの教育を受けづらい現状がありました。

しかしEdTechの活用で、能力さえあればどこに住んでいても高いレベルの教育を受けられるようになります。住んでいる地域によって学習格差が出てしまうことを防いでくれます。

登校できない子どもへの対策にも有効

子どもが登校できなくなってしまった場合、学習機会をどう与えるかは悩みの種です。塾に行けるならまだ学習できる手段は残っていますが、教室などの集団の中で学ぶことが難しいケースもあります。学校に行くことがすべてではありませんが、習う内容は学んでおいた方がいい内容も多いでしょう。

EdTechならオンラインで授業を受けられるので、自宅からでも学習が可能です。初めから他の生徒とコミュニケーションを取ることが難しければ、ただ授業を聞いているだけの状態から始めることもできます。

自分の考えを述べるのも、テキストベースで打ち込む形なら、発言するよりも緊張感が少なくて済むと言われています。自宅にいながら学習を続けられる環境を作れるのもEdTechならではです。

忙しい方でも、都合の良いタイミングで学べる

社会人が何かを学ぼうとすると時間が取れるのは業務時間外となります。会社員の方なら深夜や土休日、夜勤や交替勤務の方は、シフトに合わせたお休みの中で時間をやりくりすることになり、決まった時間に講義を受けるのは難しいでしょう。

固定の時間で講義を受けられなくても、都合の良いタイミングで学べるEdTechは社会人の学びをサポートしてくれます。動画配信であれば途中で止めることも可能なので、隙間時間で小刻みに学習していくスタイルにもできます。子育てや介護などの家庭の事情で中断されてしまっても、中断したところからゆっくり見直すことができるのもメリットです。限られた時間を効率的に使っていくのにEdTechは最適な学習手段です。

教員の負担を軽減できる

例えば、学習管理システムの一つLearning Management System(LMS)を採用することで教員の業務は大きく効率化することができます。教材の配布をオンラインで行うことができるので、毎度人数分資料を印刷して配布する必要がありません。また、授業の準備の負担を軽減し、資源も節約してくれます。

欠席連絡もオンラインで受けられるので、連絡を受ける電話対応や、名簿へ反映する手間など事務作業の面でも大幅に負担が軽減されます。本来力を入れるべき授業内容を考えたり生徒と向き合ったりする部分に力を入れられるようになります。

重ねて生徒の習熟度を把握できるので、生徒個人に合わせてそれぞれに合ったカリキュラムを組むことも可能になります。

EdTechを活用し、学びやすく仕事しやすい環境につなげよう

EdTechを活用し、学びやすく仕事しやすい環境につなげよう

EdTechによって教育の場がオンラインに移ることは、教員にも学生にも大きな改革をもたらします。時間と場所の制約がなくなる学生は自分の学びたいことを学べる環境が手に入ることで、質をアップすることが可能です。また、教員は資料の印刷や個別連絡など負担の大きい業務から解放され、労働環境が改善されるだけでなく、教育に集中することで質の向上も期待できます。

EdTechは今後より一層注目されることでしょう。特に社会人になってからも学習を続ける場合、EdTechは大きな力となってくれます。気づかないうちにすでに活用している場合もあるEdTechについて、改めて注目してみてはいかがでしょうか。

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