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エンジニアあるある!エンジニア104名のアンケート結果をまとめて解説

エンジニアなら多くの人が経験、体験したことのある「エンジニアあるある」。ここでは、エンジニア104名にアンケートを実施して、回答いただいた「エンジニアあるあるエピソード」を掘り下げてご紹介します。

エンジニアあるある!エンジニア104名のアンケート結果をまとめて解説

エンジニアなら多くの人が経験、体験したことのある「エンジニアあるある」。ここでは、エンジニア104名にアンケートを実施して、回答いただいた「エンジニアあるあるエピソード」を掘り下げてご紹介します。

知識・情報

2020/09/25 UP

肩こりや腰痛からインシデントの発生タイミングまで、エンジニアなら多くの人が経験、体験したことのある「エンジニアあるある」。ここでは、エンジニア104名にアンケートを実施して、回答いただいた「エンジニアあるあるエピソード」を掘り下げてご紹介します。

エンジニアあるあるのアンケート内容

今回は、「エンジニアあるあるエピソードで当てはまるものをお選びください[複数回答可]」というアンケートに答えていただきました。アンケートの対象者は104名。複数回答可のため、有効回答数は合計で686になっています。

アンケート結果をグラフで表すと次のようになります。

グラフ1

選択肢は大きく、プログラミングに関するもの、業務に関するもの、エンジニアの生態、エンジニアの仕事のスタンス、組織、そしてその他の6つにわけられます。それぞれにいくつかの選択肢があるため、ここからはカテゴリごとに回答を細かく見ていきます。

エンジニアあるある1: プログラミング

エンジニアあるある1: プログラミング

グラフ2

回答数 第一位:打ち込む時間より調べている時間のほうが長い

ソースコードはプログラムが動けば問題はないのですが、良いソースコードを書こうとすると、よく調べて短くまとめたほうがいいと考えるエンジニアの方がたくさんいらっしゃいます。

しっかり調べてからプログラミングすることは、こだわりの問題ではなく、メンテナンス性や可読性といった実務的な影響もあるため、とても重要です。エンジニアは、キーボードをカタカタやっていない(一見して遊んでいるように見えなくもない)時間のほうが大切だということです。

回答数 第二位:ソースコードに記述するコメントに性格が出る

基本的にはプロジェクト内で統一されたコメントの書き方に従うことになりますが、日本語で何でも書けるところだけに、エンジニアの個性が出やすい部分です。

丁寧に処理概要を書く方もいれば、コメントなんて書かなくともプログラムを見ればわかるといった方まで様々です。

コメントなのでコーディング規約のように厳密にそろえる必要はありませんが、コーディングを始めた時点である程度記載粒度を合わせておくほうが得策です。

レガシーシステムの改修時に時折見られるのが『/* なぜかわからないが、ここを1にすると動く */』のような恐ろしいコメントです。そんな曖昧さで動いていて問題ないのかと心配になりますが、バグの原因になっていなければ、そのままにしておきましょう。

回答数 第三位:急にひらめくことがある

一度コーディングを始めてしまうと、ある程度目途が付くまで、頭の中がコーディングのことでいっぱいになってしまうのはエンジニアの性です。

ただし煮詰まるといくらパソコンに向かっていても、コードは少しも書けません。そんなときは思い切って休憩をとってしまいます。

ご飯を食べる、お風呂に入るなど気分転換をすると、唐突にコードがひらめくことがあるのが不思議なところです。ひらめくとすぐに試してみたくなるのもエンジニアらしいところで、夜お風呂の中でひらめいたコードを試すうちに朝になっているといった話もあります。

その他の回答

『ソースコードにこだわりがある』

これ自体は問題ありませんが、プロジェクトとして仕事をしていく上で、独自ルールでコーディングすることはNGです。コーディング規約はきちんと守りましょう。

『実はプログラミングが書けない』

エンジニアからするとそれほど珍しい話ではないのかもしれません。要件を整理して決めていく上流工程のプロや、ハードウェアのチューニングをするプロなどになると、ソフトウェアであるプログラムは強くないこともしばしばあります。

『コーディング中に机の下に潜っていく』

集中しているが故の行動です。プログラム以外のことを考えるとせっかくのアイデアが逃げていってしまう気がするのは、小説家と似たような感覚なのかもしれません。

エンジニアあるある2: 仕事

エンジニアあるある2: 仕事

グラフ3

回答数 第一位:帰ろうとするとトラブルが発生する

なぜなのかは誰も説明できないと思われますが、エンジニア界隈ではよくある話です。トラブルは今起きてほしくないと望むタイミングでこそ、よく発生します。

定時すぎで帰ろうとしているときにトラブルが発生し、終電まで対応に追われることは保守運用チームに属していると良くある話です。プログラムは同じスケジュールで同じ動きをしているはずなのに、休日にサーバが落ちる、連休中に限ってトラブルが発生することもあります。

休みでも対応できる工夫をしておいたときに限って、何もトラブルが起きないのも憎いところです。

回答数 第二位:“簡単に”作ってという言葉は信用できない

エンジニアではない人の「簡単」は、実際にはかなり高い要求であることが多いのが現状です。簡単に動いているように見えて、中の処理は複雑であることは往々にしてあります。

一つ一つは簡単でも条件分岐が多くややこしいケースや、エラーが出てもシステム自体が落ちないようにする工夫など、正しく動いている部分以外にも検討するポイントが多いのも原因の一つです。

前のシステムと同じでいいから!今あるエクセルをシステムにするだけだから!といった要望も危険なものです。前のシステムには前のシステムの仕様があり、自分では扱えない言語で開発されていることもあります。

また、そもそもエクセルは莫大な開発工数をかけて開発されていますので簡単に同じものは作れません。

回答数 第三位:要件が決まっていない案件の見積もりはだいたい高くなる

要件が決まっていない場合の多くは、「要件がまとまらないほど多い、または複雑である」ということです。何を作るかわからないところをリスクヘッジしながら見積もりを行うと、大抵の場合高くなります。

システム化せずに手動運用でまかなうところや省略できる業務があることが見えれば、それに従って見積もり額は減っていきますが、要件が決まっていなければそういった譲歩もできません。反対にこれを低く見積もってしまうと、開発工数が足りずにリリース前に徹夜を繰り返すデスマーチになりかねません。

その他の回答

『障害発生のタイミングがなぜか重なる』

関連システムで原因を同じくしてエラーを起こすのならともかく、全く関係ない箇所が同時に障害を起こすことがあります。

障害発生が重なると、インパクトが強いため強く記憶に残っているという場合もあるかもしれませんが、多くのエンジニアは、またかよ…と思うのではないでしょうか。

エンジニアあるある3: 生態

グラフ4

回答数 第一位:肩こり・腰痛・眼精疲労に悩まされる

エンジニアは長時間座って作業するため、肩こり等は職業病と言っても過言ではありません。打ち合わせや資料作成など、コーディング以外の仕事も結局デスクワークなので、パソコンに向かわずとも座って作業することに変わりはありません。

とくにリモートワークでは、自宅の仕事環境にこだわり、職場同様の環境を整えたエンジニアも多くいます。ワーキングチェアだけ妙に品質のいいものが置いてある仕事場はこれに起因します。

なおエンジニアにおすすめのワーキングチェアは以下記事も併せてご確認ください。

エンジニアにおすすめの椅子とは?疲れにくい椅子で生産性UPを目指す

回答数 第二位:つい独り言が多くなってしまう

コーディング中に独り言を言うのは、多くのエンジニアに経験があることではないでしょうか。

独り言は、コードの内容を整理したり、きちんとコードを読みこむためであれば、まだ理解はできます。たまにはうまく動かないことに対しての文句を言うこともあるでしょう。

しかし、煮詰まってくると独り言は増える傾向にあります。システムやコードに対してツッコミを入れ始めたり、画面に向かって話しかけ始めたら、何かがうまく言っていないサインかもしれません。

回答数 第三位:キーボードやマウスにはこだわるほうだ

キーボードやマウスは触れている時間が一番多いものであり、それが故に少しでも使いやすいものを探す方が多いものです。

人によってかなりこだわりがあり、気に入ったものを使い続け、壊れるたびに同じものを買う方もいます。細かい違いを実際に触って確かめたい方は専門のショップまで出向き、理想の一つを探し求めるくらいです。

3万円、5万円といったキーボードを購入して、5年、10年と使い続ける人もいます。購入したときは高く思えても、その後の使い勝手や長く使えるところまで踏まえると、必ずしも高すぎる買い物ではないようです。

その他の面白回答

『“ほぼ”といった言葉に敏感だ』

システムは動作する条件が厳密に決まっています。『ほぼ同じ』などと言われると、例外のパターンを探し始めてしまうのは職業病の一つです。『20くらい』『約30』など曖昧な表現では条件分岐できないため、敏感に反応してしまうのは仕方がありません。

『一言も声を発しない日がある』

打ち合わせもなく、コーディングさえしていればいい日なら言葉を発さなくても業務ができてしまいます。連絡事項や確認事項はプロジェクト共通のチャットで済むことも多く、職場に出社していて、担当者が隣にいるのに会話はチャット経由なのも珍しくありません。

エンジニアあるある5: 組織

グラフ5

回答数 第一位:IT企業なのにパソコンのスペックが低い

エンジニアの求めるパソコンは市販品のスペックでは足りないことが多く、家電量販店で手に入るクラスのパソコンだと、不満の原因になる可能性もあります。ビルドに時間のかからないパソコンが欲しいという希望は、どのエンジニアにもあるように思われます。

残念ながらプロジェクトの予算が削られており、割り当てられたパソコンのスペックが低いこともありえますが、エンジニアがやりたい作業ができるスペックがハイスペックすぎる可能性も否めません。

回答数 第二位:日本のエンジニアが組織で評価されにくいと感じる

年功序列の考え方が残っている会社だと、勤続年数が長くなるにつれて、マネジメント側へ出世していく傾向にあります。現場がいいからとマネージャーにならないエンジニアはある程度のところで出世が止まってしまい、平社員の一番上で留まることもあります。

技術的に何かを極めて社内的にプロフェッショナルの扱いをされても、待遇やお金の面など、明示で評価されにくいのが実情です。

海外ではマネジメントをしない純粋なエンジニアでも高収入の方がいるので、比較すると評価されにくいと感じるポイントも多いのでしょう。

エンジニアあるある6: その他

グラフ6

パソコンのことは何でも知っていると思われてる

パソコンを「電子機器」くらいの大雑把な認識でいる人にとって、パソコンが使えるエンジニアは、プリンタ、ネットワーク、ハードウェアなどすべて相談して大丈夫という存在です。

しかし当然ですが、プログラムが書けるエンジニアだからと言って、パソコン周りのことすべてがわかるわけではないため、解決に思わぬ時間がかかることもあります。

それでも多くの場合解決できてしまうのは、電子機器に抵抗がないこともさることながら、職業柄、調べる能力が高いからかもしれません。

ホテルの部屋番号が128、「お!キリが良い番号やん!」

一般の方の切りのいい番号は1000番、2000番やゾロ目の番号ですが、エンジニアのキリ番は128や256など2の乗数になっています。

またWEB系のエンジニアの方の場合、ステータスコードの番号がキリ番という人もいます。301(リダイレクト)や 500(サーバエラー)、404(該当アドレスのページ不存在)などは、部屋番号に当たると、それだけでネタになります。

どれも非エンジニアの方からすれば、何でもない番号なので、こういった数字をキリ番と感じるのはエンジニア独特の感覚と言えます。

まとめ

エンジニアの方は共感できるポイントがたくさんあったかと思います。またもし非エンジニアの方がご覧になっていた場合、エンジニアの実態が少しわかったのではないでしょうか。

エンジニアの日々の苦労がにじみ出るアンケート結果になったので、非エンジニアの方が何か依頼をする際は、少しだけこのアンケート結果を思い出していただけると、エンジニアに優しい仕事ができるかもしれません。