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【エンジニア向け】アウトプットするメリットとその方法とは?

アウトプットの重要性からメリット、アウトプット方法について紹介していきます。

【エンジニア向け】アウトプットするメリットとその方法とは?

アウトプットの重要性からメリット、アウトプット方法について紹介していきます。

スキルアップ

2020/05/29 UP

IT業界は日進月歩の世界であり、日々めまぐるしく発展していく業界です。そのため、エンジニアとして働く上では、知識や技術の向上は常に意識しておかなければならないといえます。その知識や技術を向上させるためには、アウトプットを積極的に行うことが効果的です。

エンジニアは多くの知識や技術を身に付けなければなりませんが、それらをアウトプットする機会はそう多くありません。しかし、身に付けた知識や技術は、アウトプットすることで初めて自らの血肉になり得るといえます。

今回は、アウトプットの重要性からメリット、アウトプット方法について紹介していきます。

なぜエンジニアにとってアウトプットが重要なのか

エンジニアにとってアウトプットが重要である理由はいくつかありますが、その最たるものは身に付けた知識・技術の定着といえるでしょう。知識や技術の「学習」というプロセスを分解してみると、その意味がわかりやすいのではないでしょうか。

1.書籍などからインプット

2.脳内で処理

3.アウトプット(知識・技術の活用も含む)

4.アウトプットに対する結果を再インプット

知識や技術を身に付けるために、このようなプロセスを経るものですが、1〜2の段階のみ行って、3〜4をおろそかにしている人が多くいます。しかし、1〜2だけではせっかく得た知識や技術を忘れてしまいやすいもの。

そこで実際に得た知識や技術を活かすことも含めたアウトプットを行うことで、より確実に定着させることができるようになります。また、アウトプットした結果によって、ノウハウなどの新たな知識も身に付けられるでしょう。

さらに、アウトプットのなかには、自らが学んだ知識や技術を他人に教える・公表するという部分も含まれます。そのようなアウトプットは流動性の高いIT業界において、自らの価値を示すことにも繋がります。

また、アウトプットの習慣がついてくると、アウトプットするためにインプットするという逆転現象がおきるようになります。これは深い知識を獲得する場合に重要になります。

インプットしたものをアウトプットする場合、漠然とキャッチアップできたものをまとめてアウトプットするため、浅く広く行うことが多いものです。しかし、アウトプットしたいものが先に固まっている場合、必然的にアウトプットしたいものの情報を重点的に集めるため、狭く深く行うことになります。アウトプットが先行することで、知識の獲得方法もかわってくるのです。

なお、アウトプットをする場はどんな場でも構いません。大衆の面前で行うセミナーのようなものから、職場での発表、オンラインでの発表など、アウトプットする場は多種多様です。

アウトプットは自らの知識やスキルを磨き続けるための仕組みとして活用し、他者へ自分自身の価値をアピールする手段となり得るからこそ重要なのです。そのため、アウトプットは継続して行うことが大切であるともいえます。

エンジニアがアウトプットを行うメリット

アウトプットの重要性の次は、アウトプットのメリットについて見ていきましょう。ここでは、メリットを4つに分けて解説します。

インプットを定着させ、知識や技術力が向上する

アウトプットをすることは、インプットした内容を再度学習することと同じといえます。たとえば、アウトプットする際、他者にわかりやすく説明することを意識して、頭のなかでインプットした情報を再構成するため、インプットした内容の理解が進みます。

また、あいまいな部分があった場合、しっかり理解しないといけないため、改めて調査をする必要もあり、ただインプットしただけの場合と比べて、技術や知識が格段に定着するでしょう。

コミュニケーションツールになる

現在では、オンライン上でも非常に多くのアウトプットの場が用意されています。アウトプットをすることで、その内容に対して評価や意見をもらうことができ、アウトプットの場を通してエンジニア同士の繋がりもできるでしょう。

エンジニアは社内の人間としか交流がない場合も多いものですが、積極的にアウトプットを行うことで、他社のエンジニアとも交流することができ、適切なアドバイスがもらえれば自らのスキルを向上させることもできます。

インプットするだけではこのようなコミュニケーションを取ることは難しいものですが、アウトプットはコミュニケーションツールとしても活用できるのです。

就職や転職に活かせる

たとえば、アウトプットとしてWebサービスなどを作り上げれば、それをポートフォリオとして就職・転職先に提示することが可能です。また、ソースコードを公開することで、自分の力量を見てもらうことができますし、そこでのコメントのやりとりなどから、コミュニケーション能力についても伝えることができます。

そして、そもそもアウトプットするということ自体が、エンジニアとして成長したいという思いがある証しになります。そのため、積極的にアウトプットしているという事実だけでも、プラスの評価を受けることができます。

アウトプットがあることで、第三者からの評価は受けやすくなります。こうした観点から、アウトプットは就職や転職に活かせるといえるでしょう。

エンジニアがアウトプットする方法

エンジニアがアウトプットする方法

「アウトプットの重要性やメリットは理解できたが、具体的にどのようにアウトプットすればよいかわからない」という方もいるのではないでしょうか。そこで、ここではアウトプットの方法について、3つの方法を紹介します。

SNS・ブログ・共有サイトなどで発信

今からすぐに行える方法としては、SNS・ブログ・共有サイトなどで情報を発信することです。現在では非常に多くのサービスが公開されているため、誰もが簡単に情報を発信することができます。

SNS・ブログ・共有サイトでアウトプットすることは、他者から見られるという意識から学習を深めることができたり、アウトプットした内容に対するフィードバックがもらいやすかったりするメリットがあります。また、よい情報が発信できれば評価され、自分自身の市場価値の向上にも繋げられるでしょう。

また、エンジニア向けQ&Aサイトで積極的に質問に回答する、という行為もアウトプットの一種です。自分自身が持つ知識や技術を使って、相手にわかりやすく説明するという行為はアウトプットそのものですので、少しずつでもアウトプットをしてみてはいかがでしょうか。

オープンソースプロジェクトに参画

IT業界では非常に多くのオープンソースを利用しています。オープンソースは無償でソースコードが公開されており、誰でも改良・再配布が行えるものです。

オープンソースプロジェクトへの参画は誰でも行え、エンジニアとしての成長はもちろんのこと、客観的な評価を得られる機会も獲得できます。オープンソースプロジェクトに参画し、コミットしているという事実は、エンジニアにとって「武器」にもなります。

就職や転職でも強力な武器としてアピールすることができ、プロジェクトを通してコミュニティも広がり、情報交換の場としてや、新たな仕事の獲得にも繋がるかもしれません。

サービスを公開する

既存のコミュニティなどを活用するのではなく、自らサービスやツールなどを作り上げて公開する、ということもアウトプットの方法の一つです。小さなサービスやツールであっても、公開して実際に利用してもらうことでコードを書くだけでは得られない知見が得られます。サービスなどの利用者が増えることで、より便利に使いたいと思う利用者からフィードバックがもらえることもあるでしょう。

自らサービスなどを作り上げて公開すれば、ポートフォリオとして就職や転職にも活かせます。場合によっては、作り上げたサービスなどを軸にビジネスを展開することまで考えられるでしょう。

アウトプットがエンジニアの成長に繋がる!

エンジニアとして働き続ける上で、アウトプットは非常に重要です。アウトプットによって自身の知識や技術を定着させるだけでなく、コミュニケーションツールとしてや、自分自身の価値向上に繋がることも考えられるからです。

エンジニアは既存の知識や技術だけで戦っていては生き残れません。日進月歩のIT業界で生き残り続けるために、常に学び続ける意識が必須であり、そのためにもアウトプットが必要なのです。

現在では、アウトプットをする場となるSNS・ブログ・共有サイトなども多く公開されているため、それらを活用したり、自らサービスなどを立ち上げたりすることでアウトプットを行うとよいでしょう。エンジニアとして成長し続けるために、アウトプットを積極的に行いましょう。