IT系エンジニアの種類を一挙紹介!

IT系エンジニアの種類を一挙紹介!

さまざまなエンジニアの違いや、必要とされるスキル、今後の需要の変化やキャリアパスなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

高い専門性を持つ職業であるエンジニアは、その需要の高さもあいまって、近年、求人市場が拡大しています。今回はエンジニアの中でもとくにIT系とも言われる、汎用機からWeb開発、組み込み、セキュリティ、セールスまで、代表的な職種を10種類ピックアップして解説していきます。

さまざまなエンジニアの違いや、必要とされるスキル、今後の需要の変化やキャリアパスなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

汎用/オープン系の種類

汎用/オープン系は、基本的に企業の業務系アプリケーションの開発が中心です。会計や人事、販売管理、社内システムなど、大規模なシステムの開発と構築、保守、運用を行います。

汎用系開発は、COBOL(コボル)などの言語を用いて大手金融機関(クレジットカード、各種保険、銀行など)の基幹システムの改修、再構築、運用保守の業務が多くなります。

オープン系は、Linuxや.NET Framework、Windowsなどの開発環境で、JavaやC++、.Netなどの言語を中心にシステムの構築を行います。

システムエンジニア

こうした汎用/オープン系のシステムの提案・設計を行うポジションをシステムエンジニアと言います。ITの知識やエンジニアとしての技術とともに、担当する案件の業界知識も求められます。

今までは、大手Sierや、その傘下で開発を受託するSES企業に多くの就職希望者が集まっていました。しかし、一般企業が社内システムの開発や再構築を行う際、システム開発は外部ではなく社内で行う流れにトレンドが変わってきました。企業戦略の一つとして、外部開発では得られないノウハウの蓄積や、スピード感のある開発を行い、IT戦略に対する体力強化を目指す企業が増えたことも影響しています。

急速なIT市場の拡大に伴い、需要も大きく高まっていることから、システムエンジニアは将来性のある仕事と言えます。そのため、一般企業でも、企画・開発・運用・保守の4つの段階の仕事を自社内で行える社内SEを積極的に採用する動きが高まってきています。

システムエンジニアにはさまざまなキャリアパスがあります。情報処理技術者試験を受験し、国家資格を取得するなどの他、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャー、コンサルタントといったキャリアアップもあります。また、フリーのシステムエンジニアとして独立も考えられます。

Web系エンジニアの種類

Web系エンジニアは、ユーザーの目に触れるフロント開発から、普段はまったく見えないサーバサイドでの開発、ネットワークインフラのような物理的な部分を支えるエンジニアなど、大きく5つにわけられます。どれも同じWeb系に分類されますが、まったく異なる分野で技術力を発揮しています。

どの分野も需要が高いのがWeb系エンジニアの特徴ですが、エンジニアを目指す人の数が需要を上回ることも多いため、常にアンテナを張り、緊張感を持った自己研鑽が求められる分野でもあります。

サーバサイドエンジニア

サーバサイドエンジニアには、PHP、Rubyなどのサーバサイド言語のスキルが重要です。また、サーバの機器やソフトウェアの構成は毎回のように異なっていることが多いため、構築するシステムに合わせた幅広い知識が求められます。そのため、これまでのような、需要が高かった特定のシステムに対して、専門的な知識と技術を持つエンジニアよりも、専門性の幅が広く、どのような要請にも対応できるエンジニアを求める傾向が強くなっています。

技術力のレベルを証明するために、さまざまな資格取得を求められるのもこの分野の特徴です。そのため、LinuC(Linux技術者認定)やRHCSA、MCPなどの民間資格の取得に向けた勉強が必要になります。

サーバサイドエンジニアは、身につけた技術力でその後のキャリアパスが大きく変わります。サーバサイドの技術をより深めてスペシャリストを目指す他、フロントエンドエンジニアとしてのスキルを身に着ければ両者を兼務でき、より需要の高いフルスタックエンジニアを目指すこともできます。

フロントエンドエンジニア

Webサイト上で、ユーザーが直接触れる部分を構築・実装するのがフロントエンドエンジニアです。フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーと仕事内容が似ていますが、コーディングスキルに重点を置いている点が大きく違うところです(所属する会社や担当する案件によっては、フロントエンドエンジニアが、デザインの一部を担当することもあります)。

デザイナーが考えたデザインを再現するにはどういったコーディングをすればいいのか、また、デザインを再現するにはどのような方法があるのかなど、Webデザイナーの相談に応じる立場でもあります。

フロントエンドエンジニアは、コーディングに必要となるHTML、CSS、JavaScriptのスキルが求められます。またWordPressなどのCMSの構築やプラグインの改修、カスタマイズも担当するため、PHPやMySQLの知識も求められます。

Webサイトに対する需要の高まりに合わせ、フロントエンドエンジニアの需要も高くなっています。しかし、フロントエンドの技術は進歩が目まぐるしく、トレンドの移り変わりも早いため、常に新しい技術を身につけていく必要があります。

キャリアパスは多彩です。デザイン能力を身につけてWebデザイナーを兼務する人もいれば、サーバサイドエンジニアとしてのスキルを磨きフルスタックエンジニアを目指す人、UI/UXエンジニアとしてキャリアを伸ばす人など、さまざまです。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、インフラ系の中でも、とくに機器同士を接続するスイッチやルーター、回線系の接続や、ネットワークシステムを構築するエンジニアです。システムの設計段階からプロジェクトに参画し、提案、システムの構築、保守・運営までをすべてカバーする立場にいます。そのため、ネットワーク機器に対する知識と技術を求められるだけでなく、クライアントへのヒアリングや、提案のためのコミュニケーション能力も必要となります。

ネットワークエンジニアは、ITインフラを担うエンジニアとして、インターネットが普及し、誰もがスマートデバイスを所有する時代において、需要が高まっています。ハードウェア的な知識と技術が必要になることから、常に人材不足が叫ばれ、需要は一貫して高い水準にあります。そのぶん、クラウド系を含むネットワーク関係の継続的なスキルアップは必須となります。

キャリアパスは大きく二つに分かれます。一つは、Webサービスや情報システムに関する全般的な知識とスキルを備え、Webを含むネットワーク系すべてをカバーするゼネラリストを目指すことです。逆に、特定の分野において、非常に深い知識と技術を身につけるスペシャリストを目指すという選択肢もあります。いずれの場合も「基本情報技術者資格」「応用情報技術者資格」「CCNA」「ネットワークスペシャリスト」などの資格が有効になります。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバの設計や構築、運用・保守を行うエンジニアです。ネットワークエンジニアと違い、サーバエンジニアは企業の情報システムを運用するためのサーバを構築していきます。

現在は監視と復旧を含め、下流工程の自動化が進んだこともあり、かつてのように常駐してサーバ監視をする必要はなくなりました。しかし、人間の判断が求められる部分もあるため、保守・運用の人手不足が解消しているわけではありません。

クラウドの台頭により、オンプレミスサーバを導入する企業は減少傾向にあります。以前に比べるとインフラエンジニアの需要は低くなりつつありますが、設計や構築の段階では人の手が必要になります。

また、既に導入されているオンプレミスサーバの管理や保守・運用、改修などにもインフラエンジニアの人手は必要になります。そのため、インフラエンジニアを目指すのであれば、クラウドとオンプレミスの両方を使える人材になるのが重要です。

ゲーム業界ではネットワーク化が標準になり、大規模なトラフィックに耐えうるサーバが必要となるオンラインゲームが主流なりました。またAI、IoTといった新しい技術も、より高性能なインフラを求めています。このような時代背景もあり、インフラエンジニアに対する需要がなくなることはないと思われます。

キャリアパスとしては、サーバエンジニアとしての専門性を高め、スペシャリストになることが挙げられます。また、情報処理技術者試験やLinuC(Linux技術者認定)、CCNPなど、インフラやネットワークに関する資格を取得して、データベースエンジニアやセキュリティエンジニアを目指すことも考えられます。それ以外にITコンサルタントへと進む人も見受けられます。

マークアップエンジニア

Webデザイナーが設計したサイトデザインをもとに、HTMLやCSSを用いたコーディングや、画像のレイアウト設計、タグ付け、配置の調整などを行います。そのため、HTMLとCSSのベースとなるスキルが必要になる他、Photoshopなどを使用した画像加工も求められることがあります。

コンテンツの意図と目的、内容を理解して、文章を構造化し、検索エンジン最適化を行いつつ、ユーザーにも読みやすいマークアップを図るなど、ディレクターやデザイナーの意図を汲み取ったうえでコーディングするセンスが必要です。

マークアップエンジニアの仕事の品質は、 UX(ユーザー体験)にも影響するため、サイト全体の出来栄えを左右する存在とも言えます。

マークアップエンジニアとHTMLコーダーとの違いは、SEOの知見やユーザビリティ、サイト全体のアクセシビリティへの配慮を含んだ構築ができるか否かという点です。また、制作現場の各部署と綿密なコミュニケーションを取る作業が必要になるため、ヒューマンスキルも求められます。

キャリアパスとして、将来的には人工知能技術の進歩などによりマーケアップエンジニアの活躍の場が減少する可能性があります。HTMLのスキルやJavaScriptのプログラミングを習得し、フロントエンドエンジニアを目指すか、Web制作の経験を活かしサイト設計の企画段階から提案・企画するディレクター職も目指せます。

組み込みエンジニア・IOTエンジニア

さまざまな機械類に組み込まれている制御システムを設計・構築するエンジニアです。身近なものではスマートフォン以前の携帯電話や、カーナビ、カメラ、MP3プレイヤーなどの電子機器類、産業分野では小型から大型までのさまざまな産業機器の開発・生産が中心でしたが、最近はIoTの発達により、需要が急増しています。

組み込みエンジニアに必要とされるのは、ハードウェアの知識の他、C言語系やJava、アセンブラなどのプログラミング言語のスキルです。とくに、C言語は細かなメモリやハードウェアリソースの管理を制御しやすいため、組み込みの分野では必須とも言える言語です。同様に、アセンブラもハードウェアリソースを直接制御できる機械語なので、IoTの開発現場では現役で使用されている言語です。

最近ではディープラーニングモデルを組込機器で動作させるエッジAIが注目されています。エッジAIは組込の技術に加え、AIの技術も必要になります。パソナテックでは、学習済みのモデルをC言語のプログラムに直すことのできるQumicoを開発し、組み込みエンジニアが担当する幅を広げています。

パソナテックのQumico

その他のエンジニア

今まで紹介してきた以外にも、IT分野にはさまざまなエンジニア職がありますが、ここでは「セキュリティ」「セールス」「サポート」の3つを紹介していきます。

この3つのエンジニアは、エンドユーザーのための開発を行ったり、商用の環境を構築したりするエンジニア職とは異なり、エンジニアとしての知識と技術を活かしたサービスを提供する種類のエンジニアです。

身につけた技術力の他、属人性が高く、ヒューマンスキルを活かす職業なので、需要はいずれも高くなっています。

セキュリティエンジニア

情報セキュリティの専門的な知識を活かし、システムの設計や構築・運用を行うセキュリティのスペシャリストです。セキュリティシステムをクライアントに提案し、必要となる機器や運用形態、また運用するネットワークの状態などを考慮したうえで、セキュリティシステムを設計、実装します。

セキュリティエンジニアは、企業情報の漏洩を許さないという責任重大な役割を担います。サイバー攻撃の可能性や侵入を考慮しながらセキュリティシステムを構築する必要があるため、エンジニアとしての技術力とヒューマンスキルの両方が求められます。

セキュリティエンジニアは、サーバエンジニアやネットワークエンジニアからのキャリアアップとして目指す人が多く、さらなるキャリアアップとしては、企画・提案を行うセキュリティコンサルタントやホワイトハッカーなどがあります。

高いセキュリティ知識と技術を持つセキュリティエンジニアは圧倒的に数が少なく、慢性的な人材不足が続いていますが、サイバー攻撃の激化が予想されることを踏まえれば、今後も需要は増加する見込みです。

セールスエンジニア

メーカーやIT業界で、エンジニアとしての技術的な知識をもとに、顧客へのアプローチとヒアリングから導入後のサポートまでを担当する営業職を指します。一般的な営業職とは異なり、エンジニアとしての知見があるので、自社製品の技術的な側面を理解したうえで解説・説明できるというメリットがあります。顧客の質問に即答できるだけでなく、製品の強みや付随するサービスをアピールすることも可能です。電子機器などが台頭・普及していることもあり、需要は増加傾向にあります。

セールスエンジニアには技術的な知識とスキル、さらに営業職としても高い水準のコミュニケーションスキルが求められるだけでなく、常に最先端技術に対する高い理解度とトレンドに対するアンテナも求められます。IT技術に精通し、かつ顧客のニーズを汲み取ったうえで提案しなければならないため、「基本情報処理技術者」「応用情報処理技術者」の他、「ITストラテジスト試験」も資格としてはおすすめです。

サポートエンジニア

自社サービスや製品について質問や問い合わせをするユーザーの窓口になり、技術的なサポートを行うエンジニアです。

製品を導入したときにうまくいかない、おかしな挙動をするなどのトラブルや疑問点の解決をしたり、セットアップの仕方がわからないという質問に手順を解説する他、クレームの対応をしたり、機材の破損に対して修理サポートへの案内などを行います。

エンドユーザーと直に接するエンジニアとしてはめずらしい職種であり、高いコミュニケーションスキルが求められることから、サポートエンジニアはとても高い需要があります。そのため、自社製品への理解を高めるだけでなく、エンジニアとしての知識や問題解決能力を磨く必要があります。

キャリアパスとしては、コミュニケーションスキルを活かして、マネージャーを目指す人や、若手エンジニアの教育や育成などの講師へ進む人がいます。

どのエンジニアも需要は高い!自分に合ったエンジニアになろう

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エンジニアにはさまざまな職があり、それぞれの分野で必要とされるスキルや需要、キャリアパスが見えてきたかと思います。

エンジニアは技術に特化した専門職でもあるため、総じて需要が高く、将来性のある職業です。若さが必要と思われがちですが、コミュニケーションスキルを求められるセールスエンジニアやサポートエンジニアの場合、40代から活躍している人も少なくありません。

求められるスキルや年収はエンジニアの分野によって異なるので、それらを基準に、目指したい分野を考えるといいでしょう。

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