【合格体験者が語る!】ネットワークスペシャリストの勉強法と合格体験記

【合格体験者が語る!】ネットワークスペシャリストの勉強法と合格体験記

ネットワークスペシャリスト試験は非常に難しく、本職のネットワークエンジニアでも合格することは至難の業です。筆者は複数回受験して平成26年に合格することができましたが、その当時の状況や実際に行った勉強法などについてご紹介します。

情報処理推進機構(IPA)が実施する高度情報処理技術者試験の一つである、ネットワークスペシャリスト試験。ネットワークエンジニアや、インフラエンジニアを目指す方、現在それらの業務に従事している方向けの国家資格です。

この記事では、そんなネットワークスペシャリストに合格した筆者の体験談をもとに、勉強方法や勉強時間などについて解説する記事です。具体的には、次の順番でお話ししていきます。

・筆者の受験当時の状況について

・ネットワークスペシャリストの合格率について

・合格するために行った勉強法の紹介

・合格するために必要な勉強時間について

ネットワークスペシャリスト試験は非常に難しく、本職のネットワークエンジニアでも合格することは至難の業です。筆者は複数回受験して平成26年に合格することができましたが、その当時の状況や実際に行った勉強法などについてご紹介します。

これからネットワークスペシャリスト試験を受けたいと考えているあなた向けの記事ですので、ぜひご覧ください。

本記事の受験者(受験当時の筆者の紹介)

はじめに、筆者がネットワークスペシャリストを受験した当時の状況についてお話しします。これから受験するあなたの状況と比較し、知識レベルや経験値の判断基準としていただければ幸いです。

本記事の受験者(受験当時の筆者の紹介)

筆者がネットワークスペシャリストを受験し、合格したのは平成26年のことです。当時の筆者の状況を簡単に表すと、次のようになります。

・当時の筆者の年齢は26歳

・情報系の専門学校を卒業後、6年の実務経験あり

・ネットワークを専門とした実務経験2年

・IPAの基本情報技術者資格持ち

・IPAの情報セキュリティスペシャリスト資格持ち(当時)

・ネットワークスペシャリストの受験は数回目

情報系の専門学校を卒業していたため、ネットワークの基本的な知識はありましたが、実務経験を積むまではネットワークに関する詳しい知識やスキルは身についていませんでした。

運用オペレーターやSIerとしての実務経験を積んだ後、2年ほどネットワークを専門とした実務経験を積んでいます。そこで得た知識とスキルを形に残そうと思い、ネットワークスペシャリストの受験を決めました。

ネットワークスペシャリスト試験は数回受験していました。そのため、出題傾向や受験のためのコツをある程度把握しており、その経験をもとに学習をすすめることができたため、合格できたと考えています。

そもそもネットワークスペシャリストの合格率は?

ネットワークスペシャリスト試験は高難度の試験と言われていますが、実際にどのくらい難しい試験なのでしょうか。

直近の合格率は令和元年の実績で14.4%となっています。平成21年度からの直近10年間の合格率を見ても、15%前後を推移しています。IPAの基本情報技術者試験の合格率が22%~35%ほどで推移していることからも、非常に難易度が高いことが分かるのではないでしょうか。

ネットワークスペシャリスト試験は、午前と午後に分かれており、さらにそのなかでも2つに分かれています。

 

午前Ⅰ

午前Ⅱ

午後Ⅰ

午後Ⅱ

試験時間

9:30~10:20

(50分)

10:50~11:30

(40分)

12:30~14:00

(90分)

14:30~16:30

(120分)

出題形式

多肢選択式

(四肢択一)

多肢選択式

(四肢択一)

選択記述式

選択記述式

出題数

30問

25問

3問

2問

解答数

30問

25問

2問

1問

朝から夕方まで、1日かけて行われる長時間の試験であり、そのことも合格率の低さに影響していると考えられます。午前Ⅰに関しては免除制度があるため、免除資格を得て試験時間を短縮することも合格につながるコツです。

また、午前はマークシートの4択問題ですが、午後は記述式の問題となるため、午前が突破できても午後が突破できないという人も多いものです。ネットワークスペシャリスト試験に合格するためには、特に午後対策が重要となります。

ネットワークスペシャリストに合格するために行った勉強法

ネットワークスペシャリストに合格するために行った勉強法

ここからは、実際に当時行った勉強方法を紹介します。当時と現在では、出題範囲が変わっているなどの変更点はあるものの、基本的な試験に対する考え方や、学習方法に違いはありません。基本的に、過去問題を多く解く場合は出題傾向の変化に対応するために、直近の過去問題から解くことになります。

午前の問題はスキマ時間で対策する

午前Ⅰ・午前Ⅱともに4択問題であるため、運が良ければ勉強していなくても合格する可能性はあります。しかし、午前を突破しないことには午後の問題は採点さえされないため、確実に突破するためにしっかりと勉強しなければなりません。

私の場合、電車での通勤時間中にスマホアプリで午前問題を繰り返し解いて対策していました。無料で過去問を解けるスマホアプリが公開されているため、そちらを活用しましょう。

また午前問題は、過去問と全く同じ問題が出題されることがあります。そのため、問題文のはじめの数文字を見ただけで答えがわかるほど、繰り返し問題を解くことをおすすめします。

午後の問題は過去問を解いて経験値を稼ぐ

午後の問題はネットワークの高度な知識が求められるため、前提知識がなければ突破することは難しいでしょう。筆者は2年の実務経験があったため、ネットワークの基礎知識はある前提で、午後の過去問を多く解いて問題になれることに注力しました。

午後の問題は午後Ⅰと午後Ⅱでも解き方や時間配分などが異なります。それぞれの過去問題をとにかく多く解いて、経験値を稼がなければなりません。

午後Ⅰの場合は、3問から2問を選択する形式であるため、ざっと問題の概要を3問とも確認し、より簡単に解けそうな2問を選択します。この方法は、午後Ⅱの場合も同じですが、午後Ⅱは問題文が長いため過去問から傾向を掴んでいないと難しくなります。

問題を選択する場合、問題文を読み込むよりも設問を先に読み込んだほうが、選択する問題を決めやすいものです。このような解き方や時間配分を身につけるためにも、数多くの過去問を解くことをおすすめします。

学習で使った書籍や過去問題

当時学習で使った書籍は2つあり、「ポケットスタディ ネットワークスペシャリスト」と「ネスペの剣 25」です。ポケットスタディは過去問を解くなかで足りなかった知識の補足として、ネスペの剣は午後問題の解き方、考え方の確認用として利用しました。

なお「ネスペ○」シリーズは、ほぼ毎年新しい書籍が出版されており、最新のものは「ネスペ30 知」となっています。出題範囲は変わるため、最新の書籍で学習するとよいでしょう。

過去問題については、このような書籍にも掲載されているものの、インターネットから無料で手に入れることが可能です。書籍を購入せずに進めたい場合は、インターネットで手に入る過去問を印刷して次に紹介する「模擬試験」で活用してはいかがでしょうか。

「模擬試験」を本試験までに実施する

実際に時間を計測しながら、本試験のように模擬試験を実施しましょう。特に午後問題は模擬試験を行うことで、時間配分に関する勘が身につきます。午後Ⅰ・午後Ⅱともに時間が足りずに最後まで問題が解けなかった、という人は多いため、時間配分や解き方を身につけるためにも模擬試験は重要です。

また、模擬試験を行う際は、前述した過去問を実際に印刷して用意することをおすすめします。なぜなら、実際に問題を解くなかで、設問と問題文の間でリンク(書き込み)を作成し、解答スピードを上げるテクニックがあるからです。すべての内容を頭に入れてから設問を解くということは難しいため、メモ書きしながら解答していきます。これも「解き方」の一つといえるでしょう。

午後問題の模擬試験では、解答内容にも注目して採点を行います。午後問題は記述式であるため、採点者に伝わらなければ間違いとみなされます。採点時には解答例を見ながら、一字一句違わない解答ができるようになるまで、繰り返し問題を解きましょう。

ネットワークスペシャリスト合格に必要な勉強時間とは

筆者がネットワークスペシャリストに合格した際の勉強時間をご紹介します。筆者の場合は次の前提条件があったため、あなたの状況や知識レベルに合わせて必要な勉強時間を見積もるための参考としてください。

・平成26年度の試験

・ネットワークスペシャリスト試験は数回の受験経験あり

・2年のネットワーク業務の実務経験あり

はじめて受験する方や、ネットワーク知識に自信がない方は、これから紹介する勉強時間よりも多くなると考えてよいでしょう。

当時の学習期間は約1ヶ月

平成26年度のネットワークスペシャリスト試験は、10月19日に実施されました。当時は9月21日から学習を開始したため、学習期間は約1ヶ月となります。

午前Ⅰの免除期間が過ぎてしまったため、午前Ⅰから勉強しました。はじめに午前Ⅰ・午前Ⅱの5年分の過去問題を通しで実施した後、午後Ⅰ・午後Ⅱの過去問題を解く流れで学習を進めています。

総勉強時間は70時間ほど

午前Ⅰ~午後Ⅱまで、約1ヶ月の総勉強時間は70時間ほどです。その内訳は次のとおりとなります。

・午前の集中対策1週間(1日1時間×7日=7時間)

・スキマ時間による午前対策(1日1.5時間×20日=30時間)

・休日の午後集中対策(1日4時間×休日8日=32時間)

はじめの1週間は、午前の過去問題を帰宅後に学習していました。その後、スマホアプリを使って通勤時間を使って過去問題を解き続ける形に切り替えました。

午後問題は問題文の文章量も多く、集中しなければならなかったため、休日にまとめて行うことで対策していました。

午後問題、模擬試験は休日にまとめて行う

午後問題や模擬試験は、休日にまとめて行っていましたが、経験上この方式がおすすめです。なぜなら、午後問題は文章量も多いため、非常に集中力を必要としますし、問題を解くだけでなく、解説まで確認しなければならないからです。

問題を解くだけでも2時間以上を要するため、平日の仕事終わりに対応することはなかなか難しいといえます。休日に集中して対策することで、より効率的な学習が可能です。

また、模擬試験の場合は過去問題を解くよりも時間がかかります。実際の試験も休日に行われるため、より本番の状態に近い環境を作って対応するためにも、休日に行うことをおすすめします。

ネットワークスペシャリストをこれから受ける人に向けて

ネットワークスペシャリスト試験は、合格率が15%前後と難易度の高い試験です。しかし、しっかりと準備を行えば、合格することができます。ネットワークに関する知識だけでなく、試験問題の解き方や時間配分といった要素も重要になってくるため、過去問題を多く解いて模擬試験を実施しましょう。

筆者の場合は、約1ヶ月間で70時間ほどの勉強時間で合格することができました。受験する方の状況に応じて勉強時間は異なるものですが、一つの参考例としていただければ幸いです。

また、IT関連の知識やスキルは、他者に伝わりづらいものですが、資格を取得することで知識やスキルを視覚化して証明することができます。筆者はネットワークスペシャリストを取得したことで、新規の案件獲得や、人事評価の向上に繋がりました。

ネットワークスペシャリスト試験は難しい試験であるからこそ、取得する価値があるといえます。ぜひ、あなたもこの記事の内容を参考に、挑戦してみてはいかがでしょうか。

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太田勇輔(おおた・ゆうすけ)

【執筆者】
太田勇輔(おおた・ゆうすけ)

【保有資格】
ネットワークスペシャリスト
情報セキュリティスペシャリスト

【プロフィール】
インフラエンジニアとして官公庁や銀行などのシステム更改をメインに10年従事した後、IT関連ライターとして活動中。プログラミング、ネットワーク、セキュリティなどの解説記事を中心に執筆している。

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