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エンジニアが目指せる2つの役職と肩書き!職種や役割との違いを徹底解説

エンジニアの役職や肩書きはたくさんの呼び方があるので、わかりにくいと感じる方も多いかもしれません。エンジニアの役職や肩書きを解説します。

エンジニアが目指せる2つの役職と肩書き!職種や役割との違いを徹底解説

エンジニアの役職や肩書きはたくさんの呼び方があるので、わかりにくいと感じる方も多いかもしれません。エンジニアの役職や肩書きを解説します。

キャリア

2019/11/29 UP

エンジニアの役職や肩書きはたくさんの呼び方があるので、わかりにくいと感じる方も多いかもしれません。ここでは、以下の2つに分けて、エンジニアの役職や肩書きを解説します。

1.プロジェクト内におけるエンジニアの役職と肩書き

2.社内におけるエンジニアの役職と肩書き

この2つに分けて考えると、複雑に思えるエンジニアの役職や肩書きも簡単に理解できます。

プロジェクト内におけるエンジニアの役職と肩書き

プロジェクト内におけるエンジニアの役職と肩書き

一般的なエンジニアは、配属されるプロジェクト内における役割によって役職と肩書きが与えられます。これらの役職・肩書きは、これからエンジニアを目指す転職希望の人や新人にもイメージしやすいものだといえるでしょう。プロジェクト内におけるエンジニアの役職と肩書きを、ここでは解説していきます。

プロジェクト内におけるエンジニアの肩書き・役職とは?

プロジェクト内における役職や肩書きの事例で最もわかりやすいといえるのは、システム開発の分野です。システム開発の分野には、以下のような役職・肩書きがあります。

・PG(プログラマー)…プログラミングをする人

・SE(システムエンジニア)…上流工程を担当する人

・PM(プロジェクトマネージャー)…プロジェクトのQCD(費用、品質、スケジュール)の管理をする人

さらに、スキルやキャリアを積むと、スペシャリストと呼ばれるハイレベルな役職につくこともあります。スペシャリストには以下のような肩書き・役割があります。

・シニアエンジニア…技術的に優秀だったり、専門的技術を持っていたりするSE

・テックリード…プロジェクトの技術リーダー

・アーキテクト…システム開発の業務分析や設計など、上流工程に関わる人

これらの役職や肩書きは、どちらかといえば役割そのものといえるものです。開発現場の場合には、職種がそのままプロジェクト内の役割、肩書きになりやすいです。これらの役職や肩書きは、名刺、あるいはクライアントとの打ち合わせ資料などにも記載されます。

プロジェクト内の役職はどのように決まるの?

ではプロジェクト内の役職は、どのようにして決まるのでしょうか?これは基本的に、使える言語や実績、経験、社歴、保有資格などによって決まります。

大手企業のシステム開発の場合だと、新卒で入社してから1〜2年はプログラマーを務めることが一般的です。その後、設計などのノウハウも少しずつ修得し、システムエンジニアになっていきます。

ただし、各役職の人数は、プロジェクトごとにあらかじめ決められているのが普通です。そのため、プログラマーの人数が足りない場合にはシステムエンジニアがプログラミング作業も担当したり、あるいはプロジェクトマネージャーがシステム設計も行ったりするなど、役職が上位の人が下位の仕事をプレイングマネージャー的に担当することはあります。

社内におけるエンジニアの役職と肩書き

社内におけるエンジニアの役職と肩書き

社内におけるエンジニアの役職や肩書きは、組織管理上の職階として与えられます。フリーランスではなく、サラリーマンとして企業で働くエンジニアの場合には、それらの役職・肩書きが与えられることがあります。

これらの役職・肩書きは、プロジェクト内における役職・肩書きと何が違うのでしょうか?ここでは、社内におけるエンジニアの役職や肩書きについて、詳しく見ていきましょう。

社内におけるエンジニアの役職名とは?

社内におけるエンジニアの役職名がどのようなものになるかは、企業によって異なります。一般的には、以下のような役職が与えられます。

・主任

・係長

・課長

・部長

・統括部長

・本部長

経験や実績などが認められた場合には、取締役などの経営幹部になることもあります。

社内におけるエンジニアの役職の意味とは?

社内におけるエンジニアの役職の意味は、「従業員の等級」と考えるとわかりやすいでしょう。社内における役職は、人事評価や昇給、あるいは人材教育などのために使われます。仮に職種や入社年が同じでも、社内における役職が異なれば、賃金などの待遇も違ってきます。

役職が異動になった場合には、人事異動の辞令が社内に発表されます。ここがプロジェクト内の役職とは違う部分です。たとえば、システムエンジニアがプロジェクトマネージャーになったとしても、辞令として発表はされないことが一般的です。

管理職になったエンジニアの仕事内容

課長や部長、本部長などになると、エンジニアとしての仕事より、社内での組織管理上の仕事が増えます。そのため、管理職になると同時に、エンジニアの現場を離れることもあります。管理職になったエンジニアの仕事内容はどのようなものなのかを、ここでは解説していきたいと思います。

管理職エンジニアの社内の仕事とは?

管理職エンジニアの社内の仕事内容は、たとえばシステム開発部の課長なら、開発部全体の人員調整や予算管理などです。プロジェクトマネージャーはプロジェクト内のみの人員調整や予算管理などを行いますが、課長の業務範囲は「部内」です。

大企業の場合には、人事評価のための面接なども管理職が担当します。また、稟議書や有給届、旅費申請などの承認、求職者との面談など、管理職エンジニアがしなければならないことは多いです。

管理職=現場とのつながりがゼロではない

ただし、管理職エンジニアの場合には、現場とのつながりはゼロになるわけではありません。たとえば、大規模な開発プロジェクトの場合なら、クライアントに対する挨拶に課長や部長が出向くこともあります。

また、従業員の高齢化により管理職が飽和状態になっている場合には、「プロジェクトメンバー」などと呼ばれる小さな単位を管理する「プロジェクト担当課長」や「プロジェクト担当部長」などが生まれるケースもあります。このケースでは、プロジェクト担当管理職は、プロジェクトマネージャーを兼ねることもあります。

スペシャリストになったエンジニアの仕事内容

管理職にならずにキャリアを重ねるための方法として、もう1つ考えられるのは、スペシャリストです。専門知識や経験が豊富なエンジニアは、「スペシャリスト」として活躍できるケースがあります。

スペシャリスト職は、課長などの管理職と給与面などの待遇は同じになるのが一般的です(ただし管理権限はない)。スペシャリストになれば、自分の技術や能力を十二分に活かせることになります。

設計と開発

スペシャリストに求められるのは、なんといっても高いレベルの設計と開発力です。たとえば、0.1秒以内の応答が求められるデータベースなど、通常の開発では実現できない案件を達成するほどの技術力が求められます。

普通に設計しても到達できない、高いレベルの案件で力を発揮するのが、スペシャリストの仕事です。

スペシャリストはエンジニアのお手本

多くのエンジニアにとってスペシャリストは、憧れの対象でもあります。そのため、常にスキルアップしたり、学習したりする姿勢を見せていく必要があるのです。

また、スキルだけでなく人格やコミュニケーション能力も必要です。チームの技術的なリーダーとして、開発を円滑にする立場にいるからです。また、必要に応じて、チームメンバーからの技術的課題にも、回答やアドバイスをすることもあります。

このように、周りから尊敬される高い技術力と、確かなコミュニケーションスキルを兼ね揃えたのが、スペシャリストという存在といえるでしょう。

エンジニアが管理職にならない道はある?

ここまでの内容を読んで、「管理職になって現場を離れたくない!」と思ったエンジニアもいるのではないでしょうか?その場合、管理職になる以外に、転職やフリーランスになるという道もあります。

ある程度の技術が身に付き、「そろそろ管理職になりそうだ」というタイミングで、転職あるいはフリーランスに転身すれば、現場でのさらなる活躍やスキルアップも見込めます。

ただし、転職する場合には、転職先の会社で管理職になってしまう可能性があります。また、フリーランスに転身すると、自分の能力勝負になるので、雇用されているときの、安定を失うことになります。

あえて管理職ならず、転職やフリーランスへの転身で、現場職を続けていきたいという方も多いでしょう。その場合には、メリット・デメリットを総合的に判断し、キャリアプランを決めることが重要です。

エンジニアとしてのキャリアと合わせて自分の役職を考えよう

エンジニアは、「プロジェクト内」および「社内」の2つの役職・肩書きを持っています。プログラマーやシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーなどの職種は、プロジェクト内の役職でもあります。一方、社内での役職は、エンジニア以外の職種と同様に係長や課長、部長などとなるのが一般的です。

どちらの役職に就くためにも、経験を重ね、知識や技術を増やし、プロジェクトや組織に役立つ人材として評価されることが必要です。

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