AWSとは?クラウドサーバでできることやメリットをわかりやすく解説

AWSとは?クラウドサーバでできることやメリットをわかりやすく解説

AWSについてわかりやすく解説します。AWSのメリットやできることについて理解して、活用法をイメージしていただけたら幸いです。

Webサーバやストレージ、データサービスなどの機能について、クラウドサービスを活用する企業が増えています。その代表的なサービスが、Amazonが提供するAWSです。最近では、物理サーバ(オンプレミス)を設置するよりも導入コストが低く、高いセキュリティの観点から採用している企業が増えてきています。

しかし、実際に利用したことのない方にとってAWSのサービスの内容や、どのようなことができるのかについてイメージするのは少し難しいものです。

そこで今回は、AWSについてわかりやすく解説します。AWSのメリットやできることについて理解して、活用法をイメージしていただけたら幸いです。

AWSとは

AWSとは

まずは、AWSの概要やクラウドサービスにおける立ち位置、特徴を紹介します。

AWSはAmazonが提供するクラウドサービス

AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供しているクラウドサービスです。サーバやデータベース、ストレージなどのサービスがクラウド上で提供されており、ユーザーは必要なサービスを個別に利用できます。

AWSは、元々Amazonが自社のサービスを提供するために構築したシステムのノウハウを活用して、2006年に公開されました。

近年、自社にサーバや機器を設置せずに、クラウドのサービスを利用する企業が増えています。

AWSのような企業や個人に対してオープンに開放されているクラウドサービスのことをパブリッククラウドといいますが、調査会社MM総研によるとパブリッククラウド市場は2018年から2019年の1年間で年率21.7%の伸びを見せています。

この傾向は今後も継続し、企業のネットワークやデータベースはクラウドサービスの利用者が主流になっていくものと予測されています。

クラウドサービスにおけるAWSの立ち位置

パブリッククラウドを提供している企業としては、AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)、Google Cloud Platform(Google)、Bluemix(IBM)の4社で、多くのシェアを占めています。

中でもクラウドサービス黎明期からのリーダーであるAWSは、長くクラウドサービスのNo.1シェアを誇っており、確固たる地位を築いています。

AWSに代表されるクラウドと従来型のサーバとの違い

現在、AWSをはじめ多くのクラウド型のサーバサービスが提供されています。しかし、「他のサーバと何が違うの」と思っている方もいるでしょう。そこで、まずはオンプレミス(物理サーバ)やVPSなどの従来型のサーバと比較しながらクラウドサーバの特徴について解説していきます。

オンプレミスとの違い

オンプレミスは自社で情報システムを構築し、運用する方式です。社内で回線やサーバ、サービスを準備した上で管理も行っていきます。

オンプレミスが主流だった時代は、セキュリティが不安、結局高くつくのでは、自由度が低い、移行コストが高い、管理コストが高いなどの理由からクラウドに乗り換えない企業が多くありました。

しかし、クラウドが普及した現在では、最低限の継続コストで運用可能、カスタマイズが自由に行なえる、セキュリティも大丈夫という認識に代わってきています。

オンプレスのデメリットは、初期コストが高額になること、導入したくても設備を揃える必要があるので、すぐには使えないこと、ソフトだけでなくハードの保守も必要になることなどが挙げられます。

また、サーバの増強やサーバの台数増減についてはクラウドの場合、ソフトで変更できるのに対し、オンプレミスではハードを変えなければならないなど、負担が大きいので注意が必要です。

このようにオンプレミスは、物理的にハードを購入する必要があり、準備期間を要するだけでなく、ハードウェア保守もしなければなりません。そのために、導入ハードルがどうしても高くなってしまうのです。

VPSとの違い

VPSはクラウドと同じく、仮想化技術を使ったサーバ活用方法です。どちらも仮想的なサーバを借りて運営します。

VPSとクラウドとの違いは、カスタマイズの自由さです。VPSの場合、原則として借りた領域の拡大や縮小、性能の改良などはできません。もし、仮想サーバを増やしたり、減らしたりしたい場合は、その都度契約の変更が必要になります。

また、サーバ機能のアップダウンもできず、あくまで決められた機能のサーバを借りるだけに過ぎないのです。

反対にクラウドは、借りている領域のスケール変更、性能の改良や機能の拡充などをソフトウェアで管理できるため、都合に合わせて運用できます。

料金面に目を向けると、VPSは自由度がないため比較的安く導入、運営できます。また、固定料金になっているためコストの計算が容易です。

一方のクラウドは、料金は変動性になっていることが多いです。使い方次第では高額になるので、機能の拡大に関しては、コストパフォーマンスをしっかり考える必要があります。

以上のように、VPSは固定的に仮想サーバを借りるもので、クラウドと比較すると安価にはなるものの、柔軟に対応することはできないのが特徴です。

AWSでできること

AWSでできること

ここまで、AWSやクラウドサーバの概要、特徴などを解説してきました。次にAWSについてさらに深堀し、具体的にどんなことができるのかをわかりやすく紹介します。

AWSでは100種類以上のさまざまなサービスを提供

AWSでは、サーバやネットワーク、データベース、ストレージ(データ保存)、バックアップなど、100種類以上ものサービスが提供されています。

そして、AWSは次々と新たなサービスが登場しています。例えば、IoTシステムの構築や機械学習、画像認識といった最新の機能まで提供されており、コンピューターを使ってできることの大半はAWSを利用すれば実行できます。

AWSの具体的なサービス

100以上あるAWSのサービスの中から、よく利用されているサービスの概要をご紹介します。

・AmazonEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)

AmazonEC2は、AWSの仮想レンタルサーバです。大きな特徴は、利用する容量やアクセス量によって料金が自動的に変化することです。

自社サーバの場合、キャンペーンなどで一時的に自社Webサイトへのアクセスが急増するとサーバがパンクしてしまいます。かといって、ピーク時に合わせて容量を多く設定すると、平常時にコストが高くついてしまいます

AmazonEC2は利用料に応じて流動的に料金が変化するため、余分なコストの発生を抑えることができます。

・RDS(Amazon Relational Database Service)

RDSはAWSのデータベースサービス(顧客リストや商品リスト、従業員名簿などの情報を効率的に管理できるサービス)です。

自社のPCにデータベースを構築する場合は、データベースのソフトやバックアップなどのセットアップが必要ですが、RDSは契約後すぐにデータベースの機能を利用できます。

・Amazon CloudFront

Amazon CloudFrontは、動画や画像などのコンテンツファイルを簡単に配信できるサービスです。EC2のように従量課金制をとっており、利用した分だけ費用が発生します。

・Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)

Amazon S3はAWSのストレージサービスです。データをクラウド上に保管して、どこからでも閲覧や編集を行なうことができます。複数のシステムにまたがって自動保存されているので、エラーや障害によりデータが消える可能性が極めて低いです。

ほかのサービスと連携させることで、データへの従業員ごとにアクセス権限を設定するなど、細かな設定も可能です。

AWSを利用するメリット・デメリット

多くのサービスを提供し、さまざまなことができるAWS。導入すると、たくさんのメリットをもたらしてくれることでしょう。一方で、クラウドサーバ特有のデメリットをはらんでいるのも事実です。そこで、AWSを利用するメリット・デメリットを解説します。

AWSを利用するメリット

AWSを利用するメリットは以下の通りです。

1.コスト削減

AWSの多くのサービスは従量課金制なので、使用した分の料金しか発生しません。月々によって利用する容量が異なるケースなどでも余分なコストを支払う必要がありません。

また、自社にサーバを構築する場合は機器の購入費用や工事・設定費用が掛かりますが、クラウドサービスの場合は月額のみで利用できる点もメリットです。

特に、大規模な処理を数日だけ行なう場合、オンプレミスでは、最大値に合わせたハードの準備が必要になり、コストが高くなってしまいます。また、VPSの場合はハードこそ必要ないものの、新たに月額契約を結ぶ必要があります。

一方でクラウドの場合、必要なときに必要な機能を、最低限のコストで準備できるため、上記のシステムと比較してスムーズに対応できるのです。上記の例では、大規模な処理を数時間だけ、最大スペックのサーバで実行し、解約する、といったことが可能になります。

2.セキュリティ

最高レベルのセキュリティ強度を必要としている金融機関や政府機関が、サーバをAWS上に設置しているという事実からわかる通り、強固なセキュリティレベルを誇っています。

サービスの個々にセキュリティ対策が徹底されているほか、アクセス権限の設定、ファイアウォールの構築などセキュリティレベルを高めるサービスも充実しています。

また、高度化・多様化するサイバー攻撃に対して、日々セキュリティ機能を増強している点もAWSのメリットです。

3.柔軟性と拡張性

企業が急成長する際や新たなサービスをスタートする際などに、データ容量が不足してしまったり、CPUの処理速度が追い付かなくなったりすることがあります。AWSは、クラウドサービスなので、設定を変更するだけで簡単に容量を追加できます。こうした柔軟性や拡張性もメリットといえます。

例えば提供サービスのCMを発信したり、TVで紹介されたりした場合に、アクセスが突然増えることが考えられます。このとき、オンプレミスでは、ハードウェアの追加から対応しなければならず、VPSだとサーバを新規で借り、設定しなければなりません。

一方で、クラウドでは今あるサーバのCPUやメモリを一時的にレベルアップできるため、柔軟に対応できるのです。

AWSを利用するデメリット

AWSのデメリットは以下の通りです。

1.全体像の把握が難しい

AWSでは、100以上のサービスが提供されており、さまざまな機能が利用できますが、機能が多すぎることから使いこなすのが難しいかもしれません。AWSのサービスは一般的に複数のサービスを連携させることで利便性が向上しますが、どんなことができるのか、どのようなサービスが自社に合っているか、といった知識が必要です。

さらに、AWSは次々と新たなサービスが登場するので、最新のトレンドを知ることも大切です。

2.クラウド運用のスキルが必要になる

AWSを運用していく場合、従来型のサーバとは異なる専門知識が必要になります。クラウドサーバの設計、構築のスキルだけでなく、たくさんあるAWSのサービスに対する知識も必要になります。

3.サーバに障害が起きる可能性もある

AWSはサーバの一部を借りるサービスです。したがって、サーバ本体に障害が起きるとその影響をダイレクトに受けます。

実際、2019年8月には東京リージョンで制御システムに問題が発生。冷却システムに障害が起こり、一部のサーバ温度が許容範囲を超えてしまいました。そして、サーバの電源が停止し、サービスパフォーマンスが著しく低下したのです。

結果、数多くのキャッシュレスサービス、ゲーム、オンラインショッピングサイトなどが機能停止する事態になりました。特にAWSの東京リージョンのみで運用しているサービスは、その機能を停止してしまうなど大きな影響があったといえるでしょう。

こういったトラブルを回避するためには、クラウドサーバの仕組みを理解した上で、複数のサーバで運用するなどの対策をするなどの計を、きちんとする必要があります。

メリットが多いAWSの情報をキャッチアップしていこう!

近年、利用者が飛躍的に増えているAWSは、Amazonが提供するクラウドサービスです。

クラウド上にある仮想レンタルサーバやデータベースといった基本サービスから、IoTシステムの構築や機械学習などの最新機能まで、100以上のサービスを利用できます。

AWSは、初期費用が抑えられることや、使用した分だけしか費用が発生しないこと、柔軟性や拡張性、可用性(災害が生じてもシステムが稼働すること)、セキュリティに優れているなど、多数のメリットがあります。

ただし、独自の概念や最新機能を理解しなければ使いこなせないことや、サーバ障害の危険性を含んでいるなどの、デメリットも存在しているのです。

そのため、安定的に運用するには利用する前にサービス仕様を確認するだけでなく、導入後にも最新情報のキャッチアップをする必要があるといえます。

きちんとした情報収集を行ない、適正に運営して初めてAWSのメリットを100%教授できるのです。ぜひ、日頃から最新情報にアンテナを張っておくようにしましょう。

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