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SE(システムエンジニア)のキャリアプランの必要性 - プロジェクトマネージャーへのプランや5年後・10年後を見据えたプランの選び方とは

SEがキャリアプランを考える必要性から、キャリアプランの例、キャリアプランを決めるポイントについて解説します。

SE(システムエンジニア)のキャリアプランの必要性 - プロジェクトマネージャーへのプランや5年後・10年後を見据えたプランの選び方とは

SEがキャリアプランを考える必要性から、キャリアプランの例、キャリアプランを決めるポイントについて解説します。

キャリア

2023/07/07 UP

「SEのキャリアプランは考える必要がある?」

「SEからプロジェクトマネージャーになるためのキャリアプランとは?」

「プランの立て方や具体的な内容を知りたい」

このような疑問に答えるべく、SEがキャリアプランを考える必要性から、キャリアプランの例、キャリアプランを決めるポイントについて解説します。具体的には、次の順番でお話ししていきます。

・SEがキャリアプランを考える必要性

・SEのキャリアプランの例

・異業種へのキャリアプランの例

・キャリアプランを決めるポイント

以下は、SEのキャリアプランに興味のあるあなたに向けた記事ですので、ぜひ一読ください。
SE(システムエンジニア)のやりがい・大変なことは?SEを目指すなら適性があるか知っておこう

SE(システムエンジニア)がキャリアプランを考える必要性

SE(システムエンジニア)がキャリアプランを考える必要性

SEとして、5年後・10年後のキャリアプランを見据えることは大切です。

SEがキャリアプランを考える必要性を、理由を交えて解説します。

SEのキャリアの選択肢が増えたから

従来は、SEからプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーとなるキャリアプランが主流でした。しかし、現在はさまざまな職種が増えたこともあり、キャリアプランを見直す必要性がでてきています。

ITシステムに関わるエンジニアとして、早い段階でキャリアプランを決めておき、必要なスキルを習得しましょう。

理想のキャリアプランを実現させるためには、自ら成長し続けることが重要となります。

マネジメントスキルを身に付け、管理職を目指すことが王道のキャリアプランです。しかし、スキルを極めてスペシャリストとなる道も、キャリアプランの一つとしてあげられます。

SEのキャリアプランは30代が要だから

SEの求人を見てみると、キャリア形成を目的に35歳以下という年齢制限を設けているケースが多いものです。20代での経験や知識をもとに、30代でSEとしてのキャリアプランを確立させることが重要となります。

なんとなく知識や経験を積むのではなく、年齢を踏まえた上で、キャリアプランの方向性を見極めることが30代では必要です。

女性SEは特に考える必要がある

男性SE以上にキャリアプランは考えておく必要があります。なぜなら、女性SEの場合は、出産ともなれば、長期的に仕事ができなくなるからです。出産をするのかしないのか、出産後の子育てはどうするのか、育休明けの対応はどうするのか、など、あなたのキャリアプランに大きく影響するため、しっかりと考えておく必要があります。

結婚・出産・育休を経て、SEとして復帰する女性SEも数多く存在しています。あなたがどうしたいのかを自分自身の中で決めることが重要です。

SE(システムエンジニア)のキャリアプラン例

SE(システムエンジニア)のキャリアプラン例

SEのキャリアプランの例として、考えられるキャリアプランをいくつか紹介します。

あなたの今後のキャリアプランを考える上で、参考にしてみてください。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの全体を統括する管理職です。具体的には、プロジェクトの企画・計画立案、クライアントとの予算交渉、人材や費用の確保、進捗管理などです。ときには、プロジェクトの成功を左右するような、重要な判断が求められることもあります。

プロジェクトマネージャーは、クライアント、エンジニア、自社の経営層、他部署の社員など、さまざまな人たちと連携し、プロジェクトが円滑に進むようマネジメント業務にあたります。

必要なスキル・知識

プロジェクトマネージャーには、以下のスキル・知識が求められます。

・スケジュール管理や予算管理などのマネジメント能力

・システム開発における全体的な知識

・クライアントやチームをまとめるコミュニケーション能力

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを主導する管理職です。スケジュール管理や予算管理などのマネジメント能力は必須といえるでしょう。

システムがどのように開発されているかを知らなければ、適切な人材配置やスケジュール設定はできません。そのため、プロジェクトマネージャーにはシステム開発の各工程に関する知識が必要となります。

コミュニケーションスキルも欠かせません。プロジェクトを円滑に進めるには、ステークホルダーやプロジェクトメンバーと良好な関係を構築することも重要です。人当たりの良さに加え、交渉力や提案力、説明力なども要求されます。

キャリアパス例

・20代前半:プログラマーとしてシステム開発における知識・経験を積む

・20代後半:システムエンジニア、プロジェクトリーダーとして上流工程に携わる

・30代:プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを統括する

なお、プロダクトマネージャーについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?仕事内容やスキル・キャリアパスを解説

スペシャリスト

スペシャリストは、特定分野における深い知識とスキルを有し、技術的な面での拠り所となる存在です。常に新しい知識やスキルを追い求め、職人気質な面があります。

エンジニアのスペシャリストの例には、ネットワークに特化したネットワークエンジニアや、セキュリティに特化したセキュリティエンジニアなどが挙げられます。

スペシャリストは、問題発生時やクライアントの要件を技術的に実現可能であるかを判断する際に、特定分野の専門家としての活躍が期待されます。

必要なスキル・知識

スペシャリストには、以下の知識・スキルが求められます。

・特定分野への深い知識とスキル

・新たな知識、スキルを追い続ける好奇心

・クライアントやチームでの調整を行なうためのコミュニケーション能力

スペシャリストには、専門分野に関する深い知識・スキルが必要です。また、それらの知識・スキルを裏づけるための実務経験も求められます。

また、技術の探求には終わりはありません。常に最新知識をキャッチアップし、新しいスキルを追い続ける好奇心があることも、スペシャリストの重要な適正といえるでしょう。

スペシャリストは、開発チームの責任者としての役割を担うこともあります。円滑にプロジェクトを推進するため、クライアントやチームと調整を行なうためのコミュニケーションスキルがあることも重要です。

キャリアパス例

・20代前半:プログラマーとしてシステム開発における知識・経験を積む

・20代後半:プロジェクトリーダーとして上流工程に携わり、より深い知識・経験を積む

・30代:特定分野での専門性を確立し、システム開発を技術的に牽引する

エンジニアにおけるスペシャリストとは?近年需要が増えた理由と、活躍できる環境についても紹介

ITコンサルタント

スペシャリストは、特定分野における深い知識とスキルを有し、技術的な面での拠り所となる存在です。常に新しい知識やスキルを追い求め、職人気質な面があります。

エンジニアのスペシャリストの例には、ネットワークに特化したネットワークエンジニアや、セキュリティに特化したセキュリティエンジニアなどが挙げられます。

スペシャリストは、問題発生時やクライアントの要件を技術的に実現可能であるかを判断する際に、特定分野の専門家としての活躍が期待されます。

必要なスキル・知識

スペシャリストには、以下の知識・スキルが求められます。

・特定分野への深い知識とスキル

・新たな知識、スキルを追い続ける好奇心

・クライアントやチームでの調整を行なうためのコミュニケーション能力

スペシャリストには、専門分野に関する深い知識・スキルが必要です。また、それらの知識・スキルを裏づけるための実務経験も求められます。

また、技術の探求には終わりはありません。常に最新知識をキャッチアップし、新しいスキルを追い続ける好奇心があることも、スペシャリストの重要な適正といえるでしょう。

スペシャリストは、開発チームの責任者としての役割を担うこともあります。円滑にプロジェクトを推進するため、クライアントやチームと調整を行なうためのコミュニケーションスキルがあることも重要です。

キャリアパス例

・20代前半:プログラマーとしてシステム開発における知識・経験を積む

・20代後半:プロジェクトリーダーとして上流工程に携わり、より深い知識・経験を積む

・30代:特定分野での専門性を確立し、システム開発を技術的に牽引する

エンジニアにおけるスペシャリストとは?近年需要が増えた理由と、活躍できる環境についても紹介

ITコンサルタントは、企業が抱える経営戦略や業務改革などの課題を、IT技術を用いて解決する手段を提案・実現する仕事です。

ITコンサルタントは「IT技術を活用して課題解決にあたるスペシャリスト」という位置づけでもあります。最適な提案をするため、クライアントの経営や業務に関する理解が必要であり、ビジネスの仕組みへの深い知見が求められます。

必要なスキル・知識

ITコンサルタントには、以下の知識・スキルが求められます。

・ビジネスに対する理解、知識

・クライアントの課題に対するITソリューションの知識

・各種関係者との交渉や調整をするためのコミュニケーション能力

企業がどのような課題を抱えており、どのような状態を目標(ゴール)とするのかは、クライアントによって異なります。クライアントごとに最適な提案をするためには、ビジネス手法に対する理解と知識が必要です。

また、ITコンサルタントは、企業の課題解決に必要なITソリューションを選定し、導入をサポートする仕事です。IT業界は技術革新がどんどん進んでいくため、常に最新技術をキャッチアップし、ITソリューションの知識を増やしていくことが求められます。

ITコンサルタントの業務は、プロジェクト単位で推進します。メンバーのマネジメントや、各種関係者との交渉や調整を円滑に行なうため、コミュニケーションに長けていることも重要です。

キャリアパス例

・20代前半:プログラマー、プロジェクトリーダーとしてシステム開発・マネジメントにおける知識・経験を積む

・20代後半:システムエンジニアとして、クライアントとの折衝経験を積み、ビジネスの仕組みを身につける

・30代: システムエンジニアの経験と知識を活かして、ITコンサルタントとして転職する

ITコンサルタントになるには?必要なスキルや知識と仕事のやりがい、魅力について

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、IT技術と営業の知識・スキルを併せ持つエンジニアです。

クライアントに対して自社製品の導入提案や提案後のサポートを行なうなど、おもに営業現場で活躍します。ITエンジニアとして培ってきた知識を活かすることで、より説得力のある提案が可能となります。

セールスエンジニアは豊富な専門知識が要求される仕事であり、販売からアフターフォローまで一貫して担当できる人材は高い需要があります。

必要なスキル・知識

セールスエンジニアには、以下の知識・スキルが求められます。

・クライアントへのプレゼン能力

・クライアントの課題に対するITソリューションの知識

・クライアントとの折衝能力

セールスエンジニアは、クライアントに対して自社製品をアピールし、購入(契約)につなげる必要があります。製品を導入後のイメージをより具体的に伝えるため、プレゼン能力が求められます。

また、セールスエンジニアは、クライアントの課題解決に必要なIT技術を選定します。最適な製品を提案するためには、幅広いITソリューションの知識が欠かせません。

セールスエンジニアは、クライアントの信頼を得て、最終的に商談をまとめる役割があります。そのため、クライアントとの折衝能力に長けている人材は、さまざまな現場で活躍できるでしょう。

キャリアパス例

・20代前半:プログラマー、プロジェクトリーダーとしてシステム開発・マネジメントにおける知識・経験を積む

・20代後半:システムエンジニアとして、クライアントとの折衝経験を積む

・30代:システムエンジニアの経験と知識を活かして、セールスエンジニアとして転職する

セールスエンジニアの仕事内容とは?営業職との違い・将来性・求められるスキルについて

異業種へのキャリアプラン例

異業種へのキャリアプラン例

SEから異なる業種へのキャリアプランの例をいくつか紹介します。おすすめは、異業種同職種へのキャリアチェンジです。なぜなら、今までの経験を活かしつつ、新たな分野に挑戦できるため、キャリアチェンジに失敗する可能性が少なくなるからです。

各キャリアプランの概要と合わせて、メリットとデメリットについても解説します。

社内SE

社内SEは、自社の情報システムを企画・運用をします。一般的なSEは、異業種異職種の会社がクライアントとなります。しかし、社内SEはクライアントが社内の人たちです。社内の人たちを支えるSEという立ち位置となり、自社の発展を陰ながら支える「縁の下の力持ち」のポジションと言えます。

メリット

・クライアントが社内の人たちとなるため、各種調整が行いやすい

・ベンダーマネジメントの知識が身につく

デメリット

・企業によってはプログラミングなどの開発業務に携われない

・IT企業の場合は、同業種のクライアントとなるため、要求が厳しいことがある

社内システム企画(社内SE)の仕事内容とは?必要なスキル・資格について解説

Webエンジニア

Webエンジニアは、Web上の開発をメインとするエンジニアです。Webサイトの制作からWebアプリケーションの開発まで、業務範囲は幅広いものとなります。Web業界は発展が著しい業界であり、需要は2022年現在でも高いままです。

メリット

・エンジニアでも企画やマーケティングに関わることが可能

・フルスタックエンジニアが求められるため、独立しやすい

デメリット

・常に技術力を磨かないと給料が上がりづらい

・技術の流行り廃りが激しいため、技術の見極めが難しい

Webエンジニアとは?仕事内容・将来性・必要資格やスキルを解説

フリーランス

独立してフリーランスとなることもキャリアプランの一つです。フリーランスの人口は、年々増加傾向にあります。2015年は913万人だったフリーランス人口も、2022年には1,577万人となり、日本の労働人口に対する23%を占めています。

メリット

・給料が高くなりやすい

・働く時間や場所を選べる

デメリット

・クライアントを見つけることが大変

・会社員と比べて安定性は劣る

キャリアプランを決めるポイント

キャリアプランを決めるポイント

いくつかのキャリアプランを紹介してきましたが、具体的にどんなポイントに気をつけるべきか、気になる人もいるのではないでしょうか。

キャリアプランを決めるためのポイントについて、解説していきます。

過去と現在の分析

キャリアプランを決めるためには、最初に自分自身の分析が必要です。過去の成功や失敗、今後の目標を書き出してみましょう。そして、現在の自分を客観的に分析し、あなたが何をしたいのかを明確にします。

書き出すべき項目としては、次のような項目が挙げられます。

・あなたの得意なこと

・あなたの苦手なこと

・現在、どんな仕事を任されているのか

・将来、どんな仕事を任されたいのか

・どんな失敗をしてきたか

・どんな成功をしてきたか

・あなたがやりたいこと

「あなたがやりたいこと」は、いきなりは書き出せないかもしれません。過去と現在に関して、一つずつ詳しく分析を続けることで、あなたが将来的にどうしたいのか、何をやりたいのかが見えてくるようになります。

目標までの期間を定める

分析をした結果、目標が定まったら、目標を達成するまでの期間を定めましょう。「いつかは目標を達成したい」という気持ちだと、いつまで経っても目標は達成できません。まずは、「1年後」「3年後」「5年後」「10年後」と目標を達成するまでの期間を定めてみます。

目標達成までの期間ごとに、達成に必要なことを書き出してみましょう。書き出した課題に優先順位をつけ、一つずつこなしていけば、目標が達成できるようになります。

課題を書き出す際は、逆算的に大きな課題から書き出し、あなたが行動できるレベルまで細分化していくことがコツです。

例えば、3年後にプロジェクトマネージャーに転職したい、と考えているのであれば、次のように上から逆算的に課題を細かくしてみます。

・プロジェクトマネージャーに転職する

・プロジェクトリーダーになりマネジメント経験を積む

・SEになり上流工程に携わる

・プロジェクトに参加し、現場経験を積む

・プログラマーに転職する

・ITの基礎知識やプログラミングを学ぶ

対応する際は、下から順に一つずつ課題をこなすことで、最終的な「プロジェクトマネージャーに転職する」という目標までたどり着くことができますよ。

目標を細分化するためにも、最初に目標達成までの期間を定めることが重要です。

SE(システムエンジニア)がキャリアプラン実現のためにすべきこと

SE(システムエンジニア)がキャリアプラン実現のためにすべきこと

職業の選択肢が増え、SEはさまざまなキャリアプランを設計することができるようになりました。SEが理想のキャリアプランを実現するために意識すべきポイントについて、具体的に見ていきましょう。

必要なスキルを習得する

どのようなキャリアパスを目指す場合でも、そのキャリアに必要なスキルを習得する必要があります。SEとして培った知識・スキルをもとに、目指す職種に求められる知識・スキルを身に付けていきましょう。

SEとして開発の上流工程に携わり、経験を活かしてプロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーを目指す道もあります。プロジェクトに参加しながら、タスク管理を担当させてもらうなど、徐々にマネジメント業務の経験を増やしていくとよいでしょう。

いきなり専門性の高いスキルを習得するのは難しいため、段階的に知識やスキルを高めていくようにします。資格取得に向けた学習は、知識を体系的に見に付けることができるためおすすめです。

キャリアプランを具体的に設計することで、自分に足りないスキルが見えてきます。必要なスキルを学習したり、実践で応用力を磨くこともできるため、早い段階でキャリアプランを考えておくことは非常に重要といえます。

キャリアアップのための転職も視野に入れる

目指す職種のポジションが自社内にない場合もあります。そのような場合は、キャリアアップのための転職も視野に入れることで選択肢が広がります。

新規プロジェクトや、社内改革などで、新しくポジションが設定される場合もあるので、キャリアプランについては一度上司と相談してみるのもよいでしょう。

転職を考える際は、自分の習得したスキルと、企業が求めているスキルを比較したうえで、理想のキャリアプランを実現できるかを検討します。

中途採用では、入社後に即戦力となることが期待されます。転職先の企業で評価を得られるよう、実務を十分にこなせるだけのスキルを身に付けておくことが大切です。

SEはキャリアプランの選択肢が多い

現在のSEは、キャリアプランの選択肢が多いものです。日々の業務に追われ、単純に経験を積むだけでは、あなたがなりたかったSE像とは異なるSEになってしまう可能性があります。

そうならないためにも、早いうちにキャリアプランを立て、5年後・10年後のことを考えておきましょう。

あなたが理想とするキャリアプランを思い描き、その目標に向かって必要なスキルや知識を身に付けていくことが重要です。