IT?G???W?j?A???N???G?C?^?[?????????h???E?]?E?E???l?????T?C?g

トップページてくらぼ中山記男のWebサービス列伝現代的「パトロン」のカタチ…Grow!

中山記男のWebサービス列伝現代的「パトロン」のカタチ…Grow!

2011.03.10

ブログをはじめ、Youtubeやニコニコ動画、pixivなど、インターネットを通じて自分の作品を簡単に世の中に発表できるようになったおかげで、今までは埋もれていたであろう才能が世間に評価される機会が増えました。しかしながら、日本ではいわゆる「投げ銭」のシステムが存在せず、たとえば素晴らしい作品を生産するアーティストがいたとしても、そのアーティストを応援するための方法が無いと言っても過言では無いような状況が長く続いていました。

そこで登場したのが、ソーシャルの仕組みと「パトロン」と呼ばれる資金提供者の仕組みをうまく組み合わせたサービス「Grow!」です。これはソーシャル・パトロン・プラットフォームと呼ばれる新しいサービスのカタチなのです。

「Grow!」の仕組みは簡単で、まずユーザー登録を行い、お金を出して「Grow!ポイント」を購入します。このポイントがいわゆる「投げ銭」になっており、Webを通じて「投げ銭(=ポイント)を受け取ったアーティストは、後に「Grow!」から換金し、自身の活動資金とすることができます。

サービスを運営するのは、Grow! Inc. の取締役COOであるカズワタベさん。そもそもカズワタベさんはジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ(2010年公開)」を見て「パトロンのソーシャル化」を思いついたそう。「オンライン上には個人が作成した素晴らしいコンテンツが無数にありますが、十分に知られ、十分な収益を得ているものはほとんどありません。創作に対する尊敬、そして収益構造の改善の必要性は平素から感じていたことですので、これを実現したかった」とはカズワタベさんの熱い言葉です。

このサービスを作るにあたり、最も苦労したところは「サービスの設計」であったそうです。というのも、確固たる思想はあったものの、全く新しい考え方であったため、それを具現化する「産みの苦しみ」を相当に味わったからだとか。もちろん「それは辛くとも楽しい作業」(カズワタベさん)とのことですが(笑

そんな「Grow!」は、実をいえば3/14にリリースを予定している(現在はβ運用中の)出来たてほやほやなサービスであります。カズワタベさんによれば「リリースパーティーでは200人以上の方が来場され、総じてポジティブな反応をいただけたことはサービスへの自信に繋がっている」とか。やはり「作る」ということは大事なことで、それを具現化したからこそ、それだけの人々が興味を持ち、現場へ足を運んでくれたのでしょう。多くのエンジニアが語る「まず作ってみる」という思想はやはり大事なものであると強く感じますね。

現在のところ、「Grow!」ではポイントの65%ほどがアーティストへ還元される仕組みになっていますが、ゆくゆくはこれを100%に近づけて行きたいとのこと。また「海外進出を予定しています。世界でもまだ未成熟なプラットフォームですから、ぜひ挑戦してみたいですね」(カズワタベさん)という大きな夢の話もしていただけました。世界に名だたるアーティストの黎明期を支えたのが、自分であったとしたら…。それは想像するだけでも大変に楽しそうな状況ですよね。

インターネットを通じた物作り、活動を支援するサービス「Grow!」によって社会がどう変っていくかが大変に楽しみです。これからネットを通じてデビューするアーティストが飛躍的に増えるかもしれませんね。

カズワタベさんのプロフィール

音楽大学を卒業後、バイトとバンドにあけくれつつGrow!の創業に携わる。
主にプランニング、外部とのコミュニケーションを担当。
騒ぐのが好き。座右の銘は「誘われたら断らない」(飲み会的な意味で)

>> Twitter : @kazzwatabe

>> Grow!

  • 前回の記事

このレポートに関するご意見・ご感想は下記までお願いします。
project@cs.pasonatech.co.jp

中山記男プロフィール

中山記男

総合研究大学院大学(国立情報学研究所)博士課程単位取得退学。在学中の専門は情報検索。その後トライアックス株式会社に入社、現在は独立して合同会社オラニエ[http://o.ran.je/]にてWeb制作、コンサル、企画支援などを専門にこなす。

インターネット黎明期より幅広い方面にて活動、エアロプレイン[http://airoplane.net/] を中心にサポティスタ[http://supportista.jp]、Blogs.com[http://jp.blogs.com/]など数多くのメディアで活躍する。
特にネトラン誌(休刊)ではWebサイト、サービスのアワードで特別審査員をつとめるなど、サービスの評価に定評がある。

新着案件情報