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シゴトが楽しくなる!エンジニアのための時間活用術!先送りを防ぐコツは、終わらせようとしないこと

2009.02.20
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この3回で「先送り」問題について、次のような解決法をご紹介してきました。

まだ期限までに余裕があるうちにやっておきたい予防策
締め切り直前の窮地に陥った時の対応手順
早いタイミングで“窮地”を予測する方法

今回はこれらの策や手順や方法を実践するうえでのポイントを見ていきます。

「すぐ取りかかる」でも「すぐ終える」必要はない

先送りをしてしまう原因はさまざまありますが、最も典型的なのは、

「今は十分な時間がないので、やるべきではない」

というメンタルなものです。「時間」の代わりに「知識」でも「労働力」でも「元気」でも当てはまります。

そして、

「やるからには、きちんと成果を出さなければならない」

という強迫観念にも似たプレッシャーが足かせになるのです。

とはいえ、いったいいつになったら「十分な時間(知識、労働力、元気)」が得られるのかは自分でも分かっていないことがほとんど。だからこそ、「まだ十分ではない」ということで、延々と先送りが繰り返されてしまうのです。

これを断ち切るためには、どうすればいいでしょうか?それは、先ほどの「足かせ」を取り払うこと。すなわち「必ずしもきちんとした成果を出す必要はない」という認識に改めることです。

つまり、

とにかくすぐに取りかかる
ただし、やり終える必要はない

ということにしてしまうわけです。

もちろん、これによって得られるのは完成品ではなく仕掛品。本来なら完成させて満足を得たいところを、仕掛品に甘んじることになります。

でも、人は何もない白紙の状態から始めるよりも、ある程度進んだところから再開する方が、気分的にも作業負荷的にも軽くなりますから、仕掛品を作ることは未来の自分の取りかかりを後押しします。

いきなり取りかかってしまう、ただし5分だけ

たとえば、何かやらなければならない仕事が発生したり、上司からの頼まれごとを引き受けたら、タスクリストに書き込むのではなく、いきなり取りかかってしまうようにするのです。

もちろん、その時までに進めていた仕事を中断するのは好ましくないので、5分だけという制限をつけます。このとき、タイマーを使って時間を正確に計るようにします。こうすることで、たとえ中途半端であっても、「たとえ5分、されど5分」なりの仕掛品はできます。

あとは、翌日にもやはり5分だけこの仕事に向かうようにすればOKです。締め切りまで時間があまりないようであれば、この「5分ワーク」を1日の中に2〜3回盛り込んだり、1回当たりの時間を10分あるいは15分に延ばすようにします。

これを重ねていくことによって、徐々にその仕事の目鼻立ちがついてきて、やればやるほど「進んでいる!」という実感が得られるため、無理なく完成を迎えられるでしょう。

なかなか返信できないメール

このやり方をなかなか返信できずに放置してしまっているメールに適用してみましょう。

メールの場合、最終的には返信をするわけですから、まず「返信」ボタンを押して返信画面を開きます。ここまで来れば、残るは次の2つだけです。

1.返信内容を書き込む
2.送信ボタンを押す

もちろん、1の「返信内容を書き込む」のが大変だからこそ、先送りにしてしまっているわけですが、この時点で少なくとも最初のステップである「返信ボタンを押す」という作業が完了していることに注目してください。

今まではメールボックスに留まっていて、見るたびに「うわぁ、早く返信しなくちゃ〜」というプレッシャーを与え続けてきたメールに、最初の“一撃”を繰り出すことができたのです。

あとは、こちらでご紹介した、Beckyのリマインダー機能を使って、少しずつ書き足していくことで、仕掛品を徐々に完成品、すなわち送信可能な状態に持っていくようにします。

一番いいのは、メールチェックをして、返信が必要だと判断したら、すかさず「返信ボタン」を押して、とりあえず返信メールを作ってしまうこと。その場で送信まで終えられなかったとしてもいいのです。最初の“一撃”を与えておけば、それが仕掛品として作用するようになるからです。

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大橋悦夫プロフィール

大橋悦夫

1974年生まれ。上智大学外国語学部英語学科を卒業後、ソフトウェア技術者、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、有限会社サイバーローグ研究所を設立、仕事を楽しくする「仕組み」の研究に従事。その成果は、ブログ・仕事を楽しくする研究日誌『シゴタノ!』にて公開するほか、各種連載や書籍、セミナーにて解説している。

著書に『成功ハックス』(青春出版社)、『スピードハックス』『チームハックス』(日本実業出版社) 、『LifeHacksPRESS Vol.2』(技術評論社)、『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)、『そろそろ本気で継続力をモノにする!』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

大橋悦夫プロフィール

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