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てくらぼ自習室レポートイベントレポート "今年こそ!やりたいことを
やり遂げる @ライフハック心理学"

2009.12.21
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いよいよ2009年も終わりに近づき、気持ちを新たに2010年の「やりたいこと」を考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、やりたいことを多く掲げる一方で、すべてを達成できる人は極めて稀なはず。

今回のライフハック心理学では「今年こそ!やりたいことをやり遂げる」ための、12月にぴったりなハックスが紹介されました。

2010年の年末に「やっぱり今年もやりたいことができなかったなぁ…。」なんて後悔をしないように、やりたいことをやり遂げるためのポイントを勉強しておきましょう!

佐々木正悟 氏

佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。
メディアでの連載をはじめ、セミナー講演、書籍執筆と多方面で活動している。パソナテックではあすなろBlogにてメンタルハックスを寄稿中。

何で? やりたいことをやり遂げられない

大体、あれほど強く心に決めたコトなのに何でやり遂げられないのでしょうか?
佐々木氏は2つのポイントを指摘します。

・展望記憶は忘れやすい
・ゴールへの道程を習慣化できない

展望記憶は「明日、電話をかけよう」「来月、映画を見に行こう」といった未来に実行する行動やプランについての記憶です。来年の目標も展望記憶ですが、忘れやすいため遠い未来のプランほど頭に留めておくための工夫が必要になります。

その工夫というのが習慣化です。一年の最初に「やりたい!」と掲げるような大層なコトですから、一日二日で達成できるほど簡単ではありません。長い時間をかけて少しずつゴールに近づくことを想定し、その道程を「気がついたらやっていた」というくらいに習慣化しなければ忘れたり挫折して、長い道のりを渡りきることはできないでしょう。

ただし、習慣化が大事だとわかっても新しい習慣を作るのは容易ではありません。

無意識に感じる快、不快

神経科医のアントニオ・ダマシオは身体の情動と感情について次のようなことを言いました。

「報酬を与えてくれるものは快適な状態をもたらす。
罰を与えるものは不快な状態をもたらす。
この場合、過去の経験の事実は意識化される必要はない。」

人の行動にまつわる快や不快は意識に関係なく発生するというのがアントニオ・ダマシオの考えです。発生しても意識されるとは限らない快があれば生き物は自然とそちらに向かい、不快であれば明確な理由がなくても避けるというのです。

この快と不快が習慣化に深く結びついていて、結論から言えば、快があれば無意識でも行動が続いて自然と習慣化できるそうです。

さて、アントニオ・ダマシオは快と不快が存在する(無)意識の領域を中核自己と原自己、自伝的自己という概念を用いて説明しています。

快と不快が存在する(無)意識の領域を中核自己と原自己、自伝的自己という概念で表したイメージ

・中核自己(意識)
「自分は自分である」という自己意識の同一性を保っている

・原自己(無意識)
自己意識の前兆であり、意識とは関係なく直感的に快や不快を感じる

・自伝的自己(意識)
思い出そうとすれば思い出すことのできる「自己イメージの記憶」

人が快や不快を感じるときはこれらの自己が関わっており、行動に影響します。

例えばマラソンをしようと思い立ったとき、意識の領域である中核自己はやる気になっていますが、意識の及ばない無意識の原自己が同じようにやる気になっているとは限りません。身体に負荷のかかることですから、原自己では不快に感じている可能性もあります。
このように、中核自己と原自己が対立するとどうなるのでしょうか。

先に説明した通り、生き物は不快なことを避けようとします。これについて「過去の経験の事実は意識化される必要はない。」という原則があるので、例え中核自己ではやる気になっていても原自己で不快に感じてしまえば、行動から離れるようになるでしょう。

さらに、原自己は無意識(意識できない)の領域であるため、不快に感じた原因を正確に知ることができません。結果として行動が止まった理由を「時間がない」「意思が弱かった」など別の理由に置き換えてしまい、真相がわからないまま状況を変えることができなくなってしまうのです。

快を散りばめる!

では、無意識の快を得て行動を習慣化するためにはどうしたらよいのでしょうか。
第一に、習慣化する上でアテにならない古いルールや概念を忘れましょう。

・21日ルール
・意志薄弱
・目標

よく「21日続いたことは習慣化される」といいますが、21日という期間に根拠はなく、快を感じることは期間に関係なく習慣化されるため、これは忘れるべきです。また、行動をやめた理由を「意思が弱かったから・・・」と考えたり意識的に目標を立てるのも、無意識の快が根拠になる習慣化にはあまり意味がないでしょう。

第二に「快を散りばめる」ことが大事だと佐々木氏は言います。

「やりたいこと」にまつわる行動やプラン全てが快を感じるコトではないはず。
そうであれば、自分にとって快であることが明確な行動をそれ以外の行動の間に適度に散りばめることで、不快な行動すらも、その後に待つ快を得るための行動として乗り越えることができます。

本当に今年こそ!

この他にもセミナーではGTDに基く実際のタスクの割り振りについて詳しく解説されました。

「やりたいことをやり遂げる!」という気持ちはもちろん大切ですが、それだけで1年後の遠いゴールを目指すことはできません。

これまで幾度と無く「今年こそ!」をやり遂げられず年末にため息をついた経験のある方は、試してみると充実した1年を過ごせるかもしれませんよ!

〜てくらぼ編集部よりお知らせ〜

2008年9月より11回に渡って、エンジニアの皆さんが日頃感じている疑問を
共有、解決してきた、てくらぼ自習室は
2009年12月21日をもちまして連載終了となりました。

長い間ご愛読いただき、ありがとうございました。

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