標準モードは以上なのだが、「拡張モード」ではさらに上級者向けの4つのタブが用意されている。これは「拡張設定1」で、同時実行スレッド数やアイコンのキャッシュサイズなど、さらに細かいカスタマイズが行える。
「拡張設定2」では、IEの同時接続数やMTU値、RWIN値の調整など、おもにネットワークまわりの値を細かく設定できる。とくにMTU値、RWIN値の調整ができるツールは珍しい。
「サービス」では、各サービスの自動起動/手動起動の切り替えなどが行える。他のソフトでもよくみられる機能で、とくに珍しい内容ではない。
「スタートアップ」では、登録されているスタートアッププログラムを確認し、不要なものは削除できる。こちらもとくに珍しい内容ではない。
ここまでが手動で調整できる項目のすべてだが、本ソフトではこれらに加えて、自動設定ツールが2つ用意されている。ひとつは「MTU/RWIN値 最適値測定ツール」で、利用している回線の帯域幅に合わせて最適なMTU/RWIN値を算出し、それを適用できるというものだ。同様の機能が単体のツールとして提供されているケースはあるが、こうした高速化ソフトの中に組み込まれているのは珍しい。
もうひとつの「Auto Analysis」は、ここまで見てきたさまざまな項目について、手動設定を経ずに、おすすめの値に自動調整してくれるというメニューだ。カテゴリを選んだのち、診断レベルを「セキュア」「パフォーマンス」から選んで実行することで、たとえあまり知識がなくとも、利用中の環境に合った値に書き換えてくれるという機能だ。ちなみに本記事で紹介している各画面における項目のオンオフは、この「Auto Analysis」で推奨された値にほぼ準拠している。
この「Auto Analysis」はたいへん便利な機能ではあるが、これまで手動でカスタマイズしてきた設定値がまるごと上書きされてしまうので、実際の環境に適用する前に復元ポイントを作成するのはくれぐれも忘れないようにしたい。また、実際に試した限りではあまり適切であるとは思えない値に書き変わってしまったケースもあった。ユーザごとにカスタマイズのポリシーはさまざまであり、多少のズレが出るのはやむを得ないだろう。ともあれ、適用前にはひととおりチェックすることをおすすめする。
以上ざっと説明したが、カスタマイズ項目の細かさは同種のソフトの中でも突出しており、このソフトさえあれば、ほかのカスタマイズソフトをわざわざ使う必要はないと感じられるほどだ。なかでも最後に紹介した自動設定メニューについては、まったくカスタマイズを行っていない状況下において、はじめてカスタマイズを行う用途に向いている。多機能ながら使い勝手のよいカスタマイズソフトとして、初心者から上級者まで幅広くお勧めしたい。
ソフト名
Comfortable PC
作者
PC-ZERO
利用料
無料