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トップページてくらぼ渡辺千賀のはたらけシリコンバレーvol.6 今回は、日本からシリコンバレーにやってきて働いている石塚さんの話(2/2)

渡辺千賀のはたらけシリコンバレーvol.6 今回は、日本からシリコンバレーにやってきて働いている石塚さんの話(2/2)

2008.02.12
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採用のプロセス

さて、そうした部下の採用プロセスについて聞いてみた。

「応募は全部リクルータ経由。インターネット等を使った一般公募も以前はしたこともあるが、今はすべてリクルータを通している。そのほうが効率がよいので。リクルータがよいと思った人の履歴書を送ってくるので、それを見てスクリーニング、さらに電話で面接して、実際にオフィスに来てもらっての面接となる。」

RockYouのように、一般ユーザに広く知られているベンチャーだと、レベルの低い人の応募も増える一方、社内にそれをスクリーニングする人でも足りないので、こうして全く公募しないことも多い。(ただし、企業向けアプリなど「地味」なITベンチャーでは、自社サイトや求人サイトで広く公募していることも多い。)

まずは履歴書審査となるわけだが、一体どういうところを見るのだろうか?

「同じような業界や業務で働いてきた、というのがポイント。会社名よりも、そこでの役職・職掌が重要。特にサーバ運用系の人はマネージャ職についていたことが必須。管理する部下がいるということは、それに見合う規模のサーバ運営を行ってきた、ということになる。RockYouのトラフィックは膨大なので。開発者の方は、シニアエンジニア、エンジニアリングリーダーといった役職が多い。

特に好ましいのがベンチャーを渡り歩いてきた人。ベンチャーのスピード感を理解し、それにあった働き方を体得しているだろう、と思うから。一社1-2年でいろいろな会社を経験してきている人がいい。一方、大企業にずっといた人は、『めまぐるしい開発スピードについてこられるかな』と不安を感じるので、履歴書を見たとき潜在的にマイナスがついてしまうかも。」

面接ではどんなことを聞くのだろうか?

「電話面接では、技術ではなくロジックの質問をする。例えば

『競馬トラックが一つあり、競走馬が25匹いる。一度に走れるのは5匹まで。タイムは計測できないとして、一番早い5匹を選ぶには何セット走らせる必要があるか』

といった類のもの。正解を出せるかどうかを問うのではなく、『どんな風に考えて解に至ろうとしているのか』が関心事項。その人がどれくらいロジカルかをみる。相手が詰まったらヒントを出すこともある。」

オフィスでの面接は通常CEO、CTO、そして石塚さんが行う。それぞれが別々に候補者と話す。ここでは、より具体的な技術の話が主眼で、実際のコーディングをしてもらうこともある。

履歴書から採用に至るのは20倍くらいの倍率だそうだ。ただし、RockYouがオファーを出しても相手から断られることもある。会社の知名度が上がるにつれ、質の高い人が応募してくるようになったので、「断られる率」は高まってきたかも、とは石塚さんの弁。人材側も会社側も膨大な数があって、それぞれがグルグルとお見合いし続けているようなシリコンバレーの求人事情が伺われる。

ここで、気になる、日本のエンジニアとシリコンバレーのエンジニアの力量の差を聞いてみた。

「レベルはそんなに変わらない。日本人の方がレベルが高い分野もある。たとえばフラッシュの開発。プログラミングスキルに加えてデザインセンスが必要だが、器用な日本人にはその両方を兼ね備えている人が多い。実際、フラッシュの開発で日本のフリーランスのエンジニアに外注しているものもある。シリコンバレーの人件費相場は日本の1.5倍から2倍なので、RockYou側から見れば安上がり、日本のエンジニアから見れば相当条件のよい料金体系となる。

フラッシュ以外でも、プロジェクト単位で海外のフリーランスの人に開発を依頼することもよくある。日本以外では、カナダ、ルーマニア、イスラエル、インドといったところ。

シリコンバレーの会社ではこうした外注ニーズは高いので、生活費の安い日本に住みながら、シリコンバレーの給料で働くことも可能。ただし、英語ができることが必須。」

ということで、英語さえできれば日本にいながらにしてシリコンバレーの会社の仕事を受注することもできるわけだ。

アイデアの源はCEO

さて、RockYouのユーザーの多くは大学生。アプリケーションには「カスタマイズしたゾンビキャラクタを作って、そのゾンビで友達を噛ませてゾンビ化する」といったワカモノ受けするものが並ぶ。しかし、それを支える会社の社員は30歳前後と、ユーザーから見たら年寄り。大学生が喜ぶアプリのアイデアは誰が出しているのか?

「ほとんどCEOが一人で考え出している。」

このCEO氏は日系アメリカ人で40歳過ぎ、社内最年長の、コンピュータサイエンスの博士号を持つ。しかし、ティーンの女の子向けの雑誌を講読したり、若い友達を持ったり、と普段から抜かりなく調査して、「ワカモノ発想のアイデア」を作り出しているそう。侮りがたし、である。

ちなみにRockYouでは、面白いフェースブックアプリがあったら買いたいとのこと。あなたも何か作ってみてはいかが?

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渡辺千賀プロフィール

渡辺千賀

シリコンバレーのコンサルティング会社、Blueshift Global Partners ( http://www.blueshiftglobal.com/ ) 社長。 技術関連事業での日米企業間アライアンスと、先端技術に関する戦略立案を行う。 商社と戦略コンサルティング会社での経験を生かし、口も足も動くコンサルティングを実践している。 また、シリコンバレーで働く日本人プロフェッショナルをサポートするNPO、Japanese Technology Professionals Associationの共同代表も務める。 東京大学工学部都市工学・学士、スタンフォード大学MBA。 三菱商事、マッキンゼー、ネオテニーを経て現在の会社を起業。

Blog : On Off and Beyond ( http://www.chikawatanabe.com/

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