| トップページ>ITキャリア大図鑑>No.004 小林晋也 |
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小林さんはいつ頃から、起業を考えるようになったのですか。 |
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小林氏:せっかくこの世に生まれてきたのだから、何かで名をあげてやろうという思いが、19〜20歳の頃からですかね、漠然とありました。実は、独立前は畑違いの、機械部品を取り扱う商社で営業を担当していたんです。その会社を辞めたとき、会社員としてまた再スタートを切るよりは、起業して一番を目指してやろうって思ったんです。どんなことで一番になれるのか、それは今でも、自分自身つかみかねている部分ですけれども(笑)。 |
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Webのサービスを独立起業のフィールドに選んだのには、何か理由があるのでしょうか。 |
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小林氏:新規参入しやすい業界だと思っていたんですね。在庫を抱える必要がない。経費は人件費と家賃だけ。仕事を受注してから成果を出すまでのプロセスがシンプルで、売上を計上できるタイミングも早い。そういった意味で、比較的リスクが少ない選択なのではないかなと。ただ、実際始めてみると、リスクは大きいし、そうは甘くはなかったですけど(笑)。 |
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起業するというのは、けっこう勇気のいることではないですか。 |
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小林氏:勇気があるとは思ってなくて、単に極端なんですよ、僕は。やりたい!と思ったことには、すぐ熱中しちゃう。行き当たりばったりでまわりから見ると危なっかしいのでしょうが、いつだって後悔や不安はありません。27歳という年齢にしては、経営の苦労とか、こういう取材を受けたりすることとか、普通じゃあり得ないような貴重な経験をいっぱいさせてもらっているし、がむしゃらに前に進んでいる経験は、これから先の人生、何をやっても役に立つと思うんです。ブレーキを踏んでくれる人間は周りにいっぱいいます。だからこそ、思い切ってアクセルを目一杯踏み込んでみる勇気って、大事なんじゃないでしょうか。 |
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実際に事業を始めてみた感想はいかがでしょう。 |
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小林氏:先ほどもお話ししましたが、思っていたより甘くないというのが正直なところです。でも、Webの世界って自分たちの思い描いたものが、すぐ目に見える形になるところが本当に面白い。できあがったものはすぐにお客さまにお渡しできるし。使って、確かめて、すぐに反応をいただける。評価が見えやすくて、いい悪いというレスポンスがすぐに返ってくる。そのスピード感は最初に描いていた通りですね。 |
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北海道の帯広市に本社。思い切った選択にも思えますが。 |
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小林氏:僕にとっては、故郷で起業するのが一番自然でした。情報インフラが整っていて、アクセスのよい都会でスタートした方が効率がいいに決まっている。そんなことはわかっていました。でも、僕がどうして会社をやっているかというと、ひとつは仲間やお客さま、株主や取引先、ひいては地域のため。そしてもうひとつはやっぱり、自分のためなんです。僕は生まれ育った帯広という土地が大好きですからね。帯広のために何かしたいと思うのは、理屈じゃないんです。自分の故郷が発展するために、自分のつくった会社が貢献できる。こんなに嬉しいことはないじゃないですか。それに、帯広が注目されると、僕も目立つでしょ(笑)。 |
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目立ちたいという欲求は満たされているんじゃないですか(笑)。 |
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小林氏:目立ちさえすればゴキゲンだった時期は過ぎました(笑)。たった1円で、誰でも起業できて、社長になれる時代です。たまたま何かの縁で注目されただけであって、夢の実現に向けて、僕はまだ何も成し遂げていないことを自覚していますから。本当に歴史に名を残すような評価を集める人って、一時的に何かのきっかけで目立ってそれで終わりというのではなく、自分の内面を磨いて、夢に向かって努力して、自然に輝きが外にあふれ出すような人なんだろうと思うんです。僕自身、これから先そういう存在になれるよう、頑張りたいです。 |
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夢があって、努力を続けて、その結果、実力そのものが注目を集めることになる。 |
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小林氏:その順番を見失ってはいけないですよね。「自分のため」という言葉には悪いイメージもあるかもしれませんが、自分のために夢をもち続けることが、結果的に自分を輝かせてくれるし、会社を輝かせることにもつながるんだと思います。僕の最大の夢は、世界に通用する技術をもった会社を帯広でつくること。「帯広から世界へ」という夢が、僕を走らせる原動力です。 |
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スカイアークシステムが業績好調な理由を、小林さんご自身はどう分析されていますか。 |
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小林氏:僕たちはまだスタートしたばかりで、技術力が優れている訳でもありませんし、好調なわけでもありません。社員が多いともいえない。ただ、お客さまにとって使いやすいものをつくろうというこだわりは他社には負けない。半端じゃないものをもっていると思います。 |
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他社が見落としがちな部分にも、こだわりをもって仕事をしている。 |
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小林氏:隙間産業です(笑)。Web構築にはさまざまな独自ルールや手法が乱立していて、いわば何でもありの状況になっています。黄色信号でも、平気で渡ってしまう人が多い。でも、それでお客さまが後になって混乱することがあります。修正や変更を加えたいと考えたときに、ソースコードが統一されていないと、ソースコードを組み合わせた技術者にしか修正や変更の手段がわからないという事態が発生する。それはおかしいと思うんです。だから、スカイアークシステムでは、Webの標準ルールとされているW3Cに準拠したHTMLコードにこだわっています。そのために社内ガイドラインを設けて誰が書いても同じクオリティで制作できるようにしてあり、ソースコードを1文字でも削って、わかりやすくシンプルな構成にすることを心がけています。 |
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細部にこだわることで、効率が悪くなることって、ありませんか。 |
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小林氏:長い目で見れば、苦労は先にしておいたほうがいいんです。僕は、利益を10%上げたかったら、お客さまに10%多く満足してもらうのが先なんだと、社員にはいつも言っています。目先の利益を上げることは簡単です。制作コストをなんとか減らせば、その分だけ少し儲かった気になれますからね。でも、お客さまが本当に満足してくださるサービスや機能の提供を追求していかなければ、なかなか大きな仕事をもらえるチャンスは巡ってこないでしょう。特に、僕たちのような新しくて小さな会社ではね。 |
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小林さんのようにIT業界で活躍したいと思っている人は、何から始めるとよいでしょうか。 |
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小林氏:まず、夢中で頑張れる目標をもってはどうでしょう。Webって、どこまでも広がっている無限の世界です。無限の世界の中でやれることは、無限です。こんなチャンスに満ちたフィールドって、他にはなかなか見つからないと思うんです。IT業界の中で目標を見つけたら、それを目に見える形にしていくといいですね。スピードの速い業界なので、勇気を出して一歩踏み出してみると、想像している以上に、面白いことが始まると思います。 |
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1. |
あなたの夢の実現度は? |
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僕にとって理想的な会社像って、「関わる人みんなを幸せにできる」会社。それを実現させるためには、それはそれはたくさんの課題をクリアしていかないといけないと思っています。何を実現してきたのか、と聞かれたら、まだ何も実現していません。やらなければならないことだらけ。ただ、起業という形で夢への第一歩を踏み出すことはできたので、0.32%(笑)くらいはあげてもよいのかなと思います。とりあえずスタートしたかなあってところですね(笑)。 |
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2. |
1つだけ夢がかなうとしたら? |
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先々、帯広で半導体製造機械事業をやりたいという、胸に秘めた野望があります。新規参入が難しい市場だし、必要な初期投資も半端じゃない。困難な夢だということはわかっているのですが、純粋に、どうしても挑戦してみたい。前職で半導体製造機械と出合って以来、未だに魅せられてしまっているんです。半導体ってものすごく細かな、ちっちゃいものなのに、それをつくる機械にものすごいノウハウがぎっしり詰まっているんです。考えると、興奮してきますよ。あまり理解してくれる人がいないんですが(笑)。 |
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